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公開 2021年09月21日   更新 2022年09月15日

「私は母親失格?」自分を責めた日々。あの頃の私に、かけてあげたい言葉

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息子はママイヤ期が長く、さらに新生児を抱えたワンオペだったこともあり、「自分は母親失格なのでは?」と精神的に追いつめられたことがありました。

そんなあの頃の自分に、今、かけてあげたい言葉があります。


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予想外の「ママイヤ期」の始まり


わが家には4歳息子と3歳娘がいます。

今年に入ってから少しだけ心に余裕が出てきたものの、それまでは、いわゆるワンオペ、共働きの年子育児。

日々の記憶があいまいになるくらい、バタバタしていました。


現在、4歳になる息子は、下の娘が生まれたとき、まだ1歳半。

下の娘の妊娠中から、イヤイヤ期と赤ちゃん返りを併発。

さらにそこに「ママイヤ期」が始まりました。


何かにつけて「ママはイヤ!パパがイイ!」の繰り返し。



ワンオペでパパはほとんど家にいないというのに……。

例えば、私が息子のコップに牛乳を注いでいると「ママが注いだ牛乳はイヤ!パパのじゃないと飲みたくない!」と拒否。

保育園に迎えに行っても、「パパが良かった!なんでママが来たの!?」と泣いて暴れる。


食事するにも、お風呂に入るにも、車に乗るにも、必ず「パパがいい」のぐずりが挟まれることで、スムーズに進まない。


そんな「ママイヤ期」が、まさか2年近くも続くことになるとは思っていませんでした。


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「私は母親失格…?」落ち込む日々


息子はこだわりが強く、ちょっと繊細。

そのため、育てながら「手がかかるなあ」と思う場面も多くありました。

「ママイヤ期」が続く中で、そんな息子を私はどこかで「かわいい」とは思えなくなっていきました。

一番お世話をしているのは私なのに、全力で拒否される日々が積み重なった結果なのだと思います。


2歳になっても毎日「ママはイヤ!」という息子。

たまに夫が休みの時は、当然パパにべったり。

私に目もくれません。


そんな息子の様子を、母や、先輩ママに相談しても「なんだかんだ言って、子どもってママが大好きなんだから大丈夫よ!」と返される。

ネットで悩みを検索しても、「子どもはママが一番」「子どもに向き合ってあげて」と必ず書いてある。


……じゃあ、いつも息子に拒否されている私はいったい何なの?

私が息子をかわいく思えないから、息子から嫌われてるのかもしれない。

「子どもに向き合う」って言われても、赤ちゃんもいて1人で家事育児と仕事をしてたら、気持ち的にも時間的にもそんな余裕は無い。


でも、向き合うことができていないのは、もしかして私だけ?

世の中の「ママ」はできているのに、私ができていないだけなの……?



「そうか、私は母親失格なんだ」




そう思い込んでしまった私は、もう誰にも相談できないまま思い悩む日々が続きました。

頼りにしたい夫は仕事、仕事で不在がち。

私はどんどん追い詰められていきました。



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息子に翻弄されながらも願っていたこと


そんな息子のママイヤ期が落ち着いてきたのは3歳半ごろ。


今では親子関係もずいぶん安定し、4歳になってからは「ママだいすきだよ」と言ってくれるように。

大変だったあの頃を振り返ってみると、大変すぎたのか?記憶もあいまいです。

ただ、自分が「本当は息子と楽しく過ごしたい」という気持ちを強く持っていたことだけは覚えていました。


そして、気づいたのです。

息子を「かわいく思えない」と感じていたのは、息子を本当に大切に思っていたからだ……、と。


だから、あの頃の自分に言ってあげたい。

「あなたは母親失格じゃないよ、ちゃんと息子のことを大事に思っているからこその気持ちなんだよ」と。


今なら、息子への愛情に自信が持てなくなっていた自分を励ましてあげることができそうです。

でも、その頃の自分に伝えても、届かなかったかもしれません。

大切なことって、自分で気づくしかないんですよね。


息子との「これから」


息子のママイヤ期は、きっと「寂しさ」がきっかけだったのだろうなと今では思います。

というのも、ママイヤ期が落ち着いたタイミングが下の娘の断乳の時期と重なるから。


もしかしたら息子は「ママは娘ちゃんの面倒を見てあげないといけないから、僕はママじゃなくてパパといることにしよう」と無意識に感じていたのかもしれません。

もっと自分が懐の深い母親なら、息子が「ママはイヤ!」と言ってもどっしり構えていられたんだと思います。

「あなたが私を嫌いでも、私は愛しているから」

そういう態度で臨んでいれば、息子のママイヤ期はもっと早く落ち着いたのではないかと、今となっては思います。


でも、私はもともとキャパシティが小さいうえに、当時はワンオペ年子育児、共働きで余裕が無かった……。

そのことで自分を責めてしまうことも、未だにあります。

「自分のことで精一杯で、息子を理解しようとしてあげられなかった」と。


でも、もうそれは仕方なかったことだと諦めて、気持ちを切り替えるよう努めています。

力不足だった自分を責めるより、約2年以上続いたママイヤ期を埋められるよう、今はしっかり愛情を伝えながら息子との時間を育んでいこうと思っています。


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※ この記事は2024年11月14日に再公開された記事です。

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