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公開 2015年06月18日  

「旅行計画のコツは、予約サイトを“見ない”こと」今年の夏は、子どもと旅に出よう!

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旅行先での子どもの笑顔や好奇心いっぱいの瞳には、何ものにも代え難いきらめきがあります。だからこそ、「子どもとの旅はとっても素敵!」とママもパパも分かっているのですが、どういうわけか、いざ実行となると億劫になりがち。そんなママやパパへ、今すぐ旅行に出かけたくなるようなヒントをお届けします。今年も夏がやってきます。さあ旅へ!


旅に出るって、意外と勇気が必要!

わたしは子連れの旅行が大好きで、直近の3年間で息子2人(現在6歳・3歳)を連れて国内25ヶ所・海外5ヶ国を旅してきました。多い時は毎月飛行機に乗って、子どもたちを全国各地へ連れ出していました。



とはいえ、以前から旅好きだったのかといえばまったくそうではなく、わたし自身はかなり出不精なタイプ。「準備が面倒」とか、「仕事が忙しい」とか、「お金がかかるし、贅沢では?」「子どもの体調不良が心配」…と、旅に対して消極的でした。子連れで旅に出るって、少し勇気がいりますよね。



そんなわたしが、ポジティブに子連れ旅行をするようになったのは、次男が生まれた後。たった4年前のことです。次男が産まれて3ヶ月くらいのころに、たまたま仕事で関西への出張案件が発生しました。どうしても現地に行かねばならない仕事でしたが、乳呑み児を置いていくことに迷いがあったので、やむなく子どもたち&夫を連れて家族4人で出張しました。



出張でしたし大変さもあったのですが、それでも家族でいつも違う場所で過ごした時間がなんだか楽しく、帰りたくなかったほど。そして、帰りの飛行機ではふと「子どもと旅ができる時間は、人生のうちでどのくらいあるんだろう」と思ったのです。



子連れのおでかけや旅行なんて、いつでも行けるような気がしますし、たっぷり機会もありそうですが、よく考えてみると、一緒に旅ができる期間は意外と短いもの。子どもたちは、大きくなれば休日にも友人との約束ができたり、習い事や部活動、学校の当番、塾や勉強…と、「彼らの個人の都合」が増えていきます。



子どもを連れてゆっくり旅ができる時間は、意外と少ないのです。

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旅が億劫になってしまったときの、気持ちの切り替えヒント!

”思い立ったが吉日”で、行きのチケットさえ手に入れば、いつだって出発できます。心も頭も柔軟にすれば、明日からだって旅立てるはず。海も山も川も、お城も砂漠も、わたしたちは世界中どこへだって出かけられるのです。



子ども用のパスポートを用意しておけば、子どもだって世界中に出かけられます。もちろん、体調や年齢によって、無理なく出かけられる範囲や距離には限りがありますが、工夫をすれば小さい子どもでも、いつもより遠くへ出かけられるチャンスが広がります。日本地図や世界地図、各地の美しい写真集を広げて、自由な気持ちで行きたい場所を考えてみると、それだけでわくわくしてきますし、どこへでも飛び立てる気持ちになってくるのではないでしょうか。



それでも実際に計画しようとすると、やっぱり旅を億劫に感じるかもしれません。そんな時には、こんな考え方をしてみてはいかがでしょう。

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○混雑していない時期に休みを取る

 日本国内での旅を困難にしている原因の一つは、渋滞や混雑。ちょっとした連休でも高速道路は何時間もの渋滞が起こり、空港や駅も人でごったがえします。あれを思い浮かべるだけで、ぐったりしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。まして子連れですし、荷物も多いですもんね。



ならば、混雑していない時期に旅に出てみてはいかがでしょう。もちろんお仕事の都合がありますよね。そんなに簡単に休めるものでもありません。でも、「子どもが産まれてから小学校に入る前の6年間のうちに数回だけ!」と考えたらいかがでしょう。そのくらいなら行けそうな気がしてきませんか?土日の前後に1~2日ずつの休暇を取る。それだけで、ぐんと快適に旅ができるものですし、閑散期の旅は費用の圧縮にもつながります。

学校に行くようになったら、なかなかそうはいかないもの。6歳までがチャンスです。



○習い事の代わりに旅、と考える

 旅を子どもの習い事のようなものだと考えてみてはいかがでしょう。習い事の目的は家庭によって様々だと思いますが、例えば子どもの視野の広がりや体験、成長、他者との関わりが習い事の目的であるならば、習い事にかかる時間や費用を旅に使っても、同じような意味合いが出てくるかもしれません。

旅育という言葉もあるように、旅は学び・成長の機会と考えることができるのです。



○旅貯金をはじめる

 よくある手段ですが、旅貯金をするのも旅に出るきっかけの一つ。まず、夫婦のあいだで仕事の繁忙期や子どもの成長具合を相談し、旅に出るターゲット時期を決めます。行きたい場所と予算を大まかに把握したら、あとは逆算して月々貯金をすればOK。大がかりな旅なら、2年後、3年後をターゲットにしてもよいかもしれません。例えば月に2万円で3年後には72万円。これだけあれば、海外での長期ステイだって見えてきます。

旅計画のコツは、予約サイトを“見ない”こと!

よし、今年の夏は旅に行こう!と、心が決まったら、次にとる行動は?



「予約サイトを検索!」



となりがちですすよね。でも、実はこれが旅先候補を狭めてしまう行動なんです。



予約サイトでは、旅先は主に「地域ごと」に分類されています。

○○地方・○○県・○○国

と、決めてからでないと検索できない仕組みですよね。使う側の利便性というよりも、サイトや出版社の都合でこのように分類されていることが多いようです。当たり前になっているので、ついつい利用者側も乗ってしまいがちですが、予約サイトで確認できるのは、ホテルやパッケージの空き状況でしかありません。



せっかくの旅ですから、「空き」から探すのではなく、まずは自分や子どもがワクワクする場所・行きたい場所を心に描くことから始めてみてはいかがでしょう。



・大きな声を出して思いっきり走り回らせたい

・とびきり美しい海を見せてやりたい

・好きな果物を、おなか一杯に食べさせてあげたい

・見知らぬ土地の人にや文化に出会わせてあげたい

・親子でべったり過ごしたい

・見たことのない景色を、子どもと一緒に見たい



いかがでしょう?

ホテルの空き状況や県名・国名から検索するより、ずっと旅に広がりが生まれそうな気になりませんか。



自分の旅のイメージが決まったら、お休みの都合や予算を調整しながら、具体的な場所を決めていけばOKです。例えば3泊分のお休みなら、国内のみならず海外だってターゲットになるはず。

目的に合うような場所を、いくつかピックアップし、その中で予約できる場所を探せばよいと思います。ホテルの部屋のグレードがどうこうではなく、「美しい海を子どもと満喫するぞー!」と思ったら、ホテルはシャワーとベッドがあればOKと感じるかもしれません。



最近は旅行のキュレーションサイトも増えました。予約サイトに比べて幅広い旅先が紹介されているので、旅先選定のヒントになりそうです。

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後悔しない、「旅」のルール

旅の予約ができたら、最後にもうひと工夫。旅のあいだの約束をつくってみましょう。



旅の前後は、仕事も家事も詰め込みがち。お金も大きく動くので、前後に節約をする人もいるでしょう。また、いざ旅に出ると食事や睡眠のリズムが崩れて、親子の体調管理が大変です。



というように、旅によってかかるストレスや生活のひずみが意外とばかになりません。せっかく思い切って休みを取って出かけた旅なのに、終始叱りっぱなしだった!では、本末転倒。



旅に出かける前に、夫婦であるいは子どもと、旅の間だけ有効な”ちょっとした約束”をするだけで、回避できるトラブルやイライラがあるんです。たとえば我が家は、夫と二人で



・旅の間は、「むり!」と言わずに、なんでも挑戦する

・旅の間は、ママとパパはぜったいにケンカをしない

・旅の間は、「抱っこ~」と言われたら100%応じる

・旅の間は、とにかく子どもたちを、めちゃくちゃ笑わせる



というような約束をして出かけたことがあります。旅の間だけというのがミソで、数日間のことですから、約束する方も気楽です。

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長男4歳・次男2歳で沖縄に出かけたときの約束は「抱っこ~と言われたら100%応じる」でした。まだまだ抱っこが恋しい4歳と、歩くのがままならない2歳。当時、正直言って我が家の外出時の悩みは「抱っこがツライ!」でしたが、6泊7日の旅の間だけ頑張ってみよう!と、夫と二人で抱っこ100%で頑張ってみると、なんと抱っこが楽しくなってきました。

「え~大変だな~」と思って抱っこをするのではなく、「はい!抱っこ、了解っ!」と、ポジティブに抱っこをすると、不思議とそれほど大変でもないんですよね。さらに、なぜか子どもたちも「抱っこ~」という回数が旅の間にみるみる減っていきました。



もちろん、日常でずっと続けることはできないのですが、旅の間だけと約束するだけで、旅は楽しくなりますし、日常で感じていたことすら違って見えるのだから不思議です。



今年も、もうすぐ夏がやってきます。

子どもにとって、0歳の夏は一度きり、1歳も、2歳も…。いまの年齢で感じられるその季節は一度きりです。



みなさまにとって、今年も素敵な夏になりますよう!

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