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公開 2022年06月03日  

大人びた言葉遣いはどこから?常に子どもと「対等」な夫と実母に、ヒントが!

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わが家の大人たちは、相手が子どもでもお構いなしでムズカシイ話をし始めます。子ども目線で話せない大人たちに囲まれ育った娘がどうなったのか…。1年生になった現在の様子をご紹介します。


「大人みたいな言葉遣いだね」の言葉に気づいたこと


ママ友が私の娘について「大人っぽい言葉遣いだね」と言ったことがありました。

私はその言葉をとても好意的に受け止めたのですが、そういえば娘は子どもらしからぬ言葉を使うことが多いかも。

そう思い振り返ってみると、年少さんのときのこと。

幼稚園の先生と話していた娘は

「今日トイレに行った際に…」

と言い、先生は驚いて笑っていました。

1年生になった最近では

「学校に着いたらトイレに行くのがルーティンなの」とか

「このコーディネートは違和感があるの」とか

「バレンタインのチョコは市販でいいんじゃないかな」とか

ルーティン、違和感、市販など、まだまだ幼い外見に似合わない言葉遣いが面白くてつい笑ってしまい、娘の機嫌を損ねることがあります。


娘は一人っ子。

家族は私のほかに夫、そして近所に住んでいる私の母と、大人に囲まれて育っています。

しかも、その大人たちは子ども目線になれない人たち。

相手の年齢などお構いなしに話したいことを話しだすのです。

「これはもしかすると、大人との会話が言葉遣いに影響しているのかも」と思いました。


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夫が「動物の生息地域」について話す相手は…


娘が1歳のときこと。

まだ喃語しか話せないため、文がなく絵だけが描かれている絵本をよく読み聞かせていました。

ガオーとか、パオーンとか、描かれている動物の鳴きまねをしながら読むと、娘が喜んだのです。

ある日その絵本を娘に読み聞かせている夫を見て、驚きました。

なんと、ぞうのページを開いて

「ぞうさんは、主にアフリカ大陸に住んでいて……」

と語りかけていたのです。

「いや、赤ちゃんにそんな話してもわからないよ!」

と注意したことを覚えています。


先日も、呆れてしまった出来事が。

音楽を聴いていた夫に娘が

「パパ変わった音楽聞いているんだね」

と言うと

「アメリカには移民が多いでしょ。これはアメリカのアルメニア系移民のバンドの曲なんだよね。アルメニア系移民は〇〇教が多くて、△△系移民は□□教で…ナントカカントカ…」

と、移民と宗教の話をしはじめたのです。

思わず

「パパ!そんな話、1年生は興味ないと思うよ」と止めに入りました。

けれど、娘は

「ふーん、へー、そうなんだー」と夫の話しを聞いていたので

「パパの話に相づちうってたけれど、意味わかってたの?」と、聞いてみると

「ぜんぜんわからないよ。けど、テキトーにふーんとかへーとか言ってたんだ」とのこと。

さすが、赤ちゃん時代から夫にこむずかしい話をされてきただけあって、私よりも対応を心得ている!

と感心したのでした。


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褒めてほしかっただけなのに…実母の対応に困惑


夫だけではなく、私の母も子ども目線になれない人なのです。

娘が学校の作文コンクールで落選してがっかりしていたときのこと。

私の母は長年文章を書く仕事をしていたのですが、その母に作文を褒めてもらえば自信を取り戻すかも!と考え

「おばあちゃんに褒めてもらおう!」

と、娘を実家へ連れていきました。

期待に胸ふくらませ、ニコニコ顔で作文を母に手渡した娘。

しかし読み始めたとたん、母の眉間にしわが……

いやな予感。

案の定

「あのね、内容は感じたままでもいいんだけど、学校の作文だから、助詞の使い方とか主語と述語の関係とかね、その辺りはお母さんに直してもらわないとダメよ。そういうところは見られるよ」

と言い始めたのです。

褒めてもらえる!と思っていた娘の表情はいっきに曇り、完全に逆効果。

「でも内容はとっても面白かったでしょ!ねえ、バアバ!」

と、私が精一杯のフォロー。

こんな様子で娘は、ある意味「対等」に接しようとする大人に囲まれているのです。


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「対等さ」が語彙力アップにつながっているのかも


小学校になってからはますます子どもらしからぬ話しぶりになった娘。

見ていると、夫や母に似てきた?

と、ドキッとすることもあります。

子ども目線になれない、ある意味「対等」に接してくる大人たちのおかげで、語彙力が強化されたのかもしれません。

いや、強化せざるを得ない状況だったのかも。

夫や母が娘に対して話すのを見ていると呆れるときもあるけれど、語彙力アップに役立っている可能性もある……

と思うと、これもいいのかもしれません。


※ この記事は2024年11月30日に再公開された記事です。

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