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公開 2022年03月24日  

専業主婦から正社員在宅ワーカーへ!育児経験もプラスにした、双子母の「はたらき術」

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我が家には小学校3年生の男女の双子がいます。妊娠・出産を機に一度は専業主婦になり、双子が3歳のとき再就職。その後2度の転職を経験し、ワーキングマザー7年目の春を迎えました。


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母として働くこと


我が家には小学校3年生の男女の双子がいます。

双子たちは、あと数日で春休み。

学校の給食もないため、毎日午前授業で帰ってくる日々です……。

朝見送ったと思ったら、もうお昼には「お腹すいたー」と帰ってきます。

低学年のうちは学童保育へ通っていたので、給食がない日は毎日のお弁当作りが必須でした。

当時は慣れないお弁当づくりに毎朝ドタバタしていたのですが、3年生になった今は学童へは行かず、自宅に帰ってくるようになったので、お弁当づくりが不要になりました。

これは、双子たちの成長のタイミングに合わせ、私がフルフレックス・フルリモートという”働く時間”と”働く場所”を選ばない、自分にとって働きやすい環境で働けているおかげです。

正直なところ、ここに至るまでには色んなことがありました。


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転勤と妊娠と出産


私はもともと仕事が大好きで、大学を卒業後は都内で総合職として働いていたのですが、入社5年目、社内結婚をするやいなや夫が地方転勤を命じられたのです。

そこで仕事を辞めて、夫の赴任先についていくことにしました。

新しい環境で心機一転、新たな仕事を始めてしばらくした頃、双子を妊娠しました。

入院を余儀なくされたため、仕事を辞めることに。

そこからは長期入院・出産・育児と、双子たちと過ごす日々がスタートしました。


双子育児は、仕事とは違った面で体力的にも精神的にも厳しい時期もありましたが、文字通り育児に専念。

専業主婦として3年を過ごしました。

その間、双子が0歳4ヶ月の時に転勤、3歳の時に転勤と双子連れで2度の転勤も経験し、まさにライフイベントの波に乗って生きていました。

そんな中で、私がもう一度「働こう」と思ったのは、双子が3歳になったときのことでした。


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再就職にむけて、まず行動


双子が3歳になったとき、夫の転勤で東京へ戻ってくることになり、双子を幼稚園に入れようと思いました。

ただタイミングが悪く、自宅周辺の幼稚園には空きがありませんでした。

どうにか頑張って登園できる距離の幼稚園は、双子の入園費用を計算してみると、引越し前に住んでいた街の幼稚園に比べ2倍以上の金額がかかることが分かったのです。

幼稚園に入れたいけれど、入れそうもない。

どうしたら良いものか……。

そんなときふと過ぎったのが、「私も働く」という選択肢でした。

ダメ元で区役所の保育課に話を聞きに行ってみると、仕事をしていなくても求職をしている段階で保育園の利用申込みをできることがわかりました。

当時、待機児童のニュースが世間を賑わせており、求職者では保育園は利用できないだろうな……と思いつつも、まずは行動を起こすことにしたのです。


夫は仕事が忙しく、ワンオペでの職探し。

双子を連れてハローワークに行き、仕事を探しました。

書類選考・面談と進む中、双子の預け先がなく一時保育を利用して面談を行い、条件交渉の場には双子を連れて行ったこともありました。

今思えば、保育園に入園できる保証もないのに、なかなかアグレッシブな行動だったと思います。

3歳の双子を連れて、採用面談中の職場に行くなんて……。

そして、無事に採用が決まり、運良く保育園にも入園することができたのです。


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よりよい環境を求めて


偶然が重なり働き始めることができた私でしたが、双子を保育園に預け働く中で、だんだんと自分が大事にしたい気持ちが見えてきました。


・仕事は好き。続けていきたい。が、職務上休みが取りづらく、子供の病気の時の対応でストレスが溜まる
(夫や義理の家族協力の元成り立っているけど、しんどさは募るばかり)

・双子との時間も大事にしたい
(たとえば保育園の帰り道、双子とアリを一緒に観察する余裕さえない自分に気づく)

・通勤時間・昼休みなど「この時間を使って家のことができたらいいのに…」と思うようになった


大きな不満はないけれど、自分が働く上での大切にしたいこと・優先順位がクリアになってきたことで、もっと働きやすい環境を求めたくなったのです。

そこで当初の契約期間の1年を目処に、転職活動をすることにしました。


転職活動では、通常の転職サイトやエージェントは使わず、自分の力で転職活動をすることにしました。

その方が直接条件など話ができるのではないか?と思ったからです。

自分の情報をサイトに登録し、求人を検索していると……とあるベンチャー企業から一通のスカウトメールが届きました。

そこには「カジュアルにお話しませんか?」の文字。

カジュアルにお話するなんてどういうことかわからないまま、とりあえずお話をしてみることにしたのです。


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役に立った意外な経験


ベンチャー企業の担当者と、今までの職歴やこれからチャレンジしたいことなどざっくばらんにお話しました。

そして、そのうち話題は双子育児の話になったのです。

私は双子が0歳〜3歳になるまで、当時住んでいた街の双子サークルの運営に携わっていました。

サークルを開催するための場所を確保したり、双子の育児グッズのフリーマーケットを開催したり、助成金の申請を行ったり、サークルの広報活動でブログを書いたりしていました。

その話をしたところ、職歴ではないけれど、その活動が想像以上に評価されたのです。

当時は自分のため、そして自分と同じような双子育児中の仲間のために行動していたことが、数年後思わぬ形で返ってくるなんて思いもしませんでした。

全てはつながっていて、無駄なことなんて無いんだな〜とつくづく思ったのです。


結果採用が決まり、より働きやすい環境での仕事に就くことができました。

その後、私はもう一度転職活動を行い、今は週4日の短時間正社員として働いています。

働き方も、フルフレックス(朝5時から夜22時までの中で、始業・終業時間を自分で決めて働く)、リモートも出勤も可能で、自由度高く働ける環境です。

双子を出産して子育てに専念していた頃、数年後自分がこんな風に働いているなんて想像もできませんでした。

でも、自分で行動することや人に出会うこと、新しい働き方を知ることなどいろんな刺激を受けて、今の自分の働き方にたどり着いたのだと思っています。


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いよいよ春から双子は小学校4年生です。

世に言う小4の壁に突入。

きっとまた1つ、子育ての階段をのぼるのだろうと思うし、働き方についても再度考える時期もくるかもしれません。

これから私はどんなことを感じるのか。

自分の気持を大切に、これからも働いていきたいと思っています。


※ この記事は2024年10月27日に再公開された記事です。

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