ナイルティラピアの赤ちゃんは「ママの口の中」に隠れます!
パパは巣作り、ママは口内保育。
パパは水底を一生懸命に掘り、敵から身を守ることができる大事な巣を作り、赤ちゃんたちはそこで孵ります。
天敵が近寄ってくると、赤ちゃんたちは、ママの口の中に「スポ スポ スポポーン」 といっせいに逃げこみます。
赤ちゃんたちの家はママの口の中で、ここがいちばん安心できる場所なのです。
しかし、 普段の赤ちゃんたちは広い海に出て、のびのびと自由に食べ物を探したり、いろいろな経験を積み重ねたりしています。
ナイルティラピアは、もともとアフリカのナイル川水系などに棲んでいた魚です。
生命力が強く、とてもおいしいため、東南アジアや中国、中南米など、多くの国で養殖されています。
また繁殖力も高く、移植や逃げ出したものが、各地で自然繁殖しています。
そのため、日本では特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律で、要注意外来生物に指定されています。
生態系に悪影響を与える可能性を警戒されていますが、そもそも人間が飼育下から逃げ出ださせてしまったことが原因なんですよね。
一度に産む卵の数は、160~2000個!
ママの口の中に入れるくらい、とても小さな赤ちゃんなのですね。
本書では他にも、驚くような動物の妊娠、出産、子育てのことがたくさん紹介されています。
全ページふりがながふってありますので、お子さんと一緒にも読むことができそうです。
ぜひお手に取って、ご覧になってみてください。
(編集:コノビー編集部 大塚)