まいどおおきに!
たくさんの人が狭い校舎の中で一緒に過ごす限り、いじめはなくならないと思っている系オカン、さとえみです。
今回は、我が家が目の当たりにした「ベルギー現地小学校のいじめ事情」に関するお話です。
ヨーロッパの人の気質はドライであっけらかんとしたイメージもあるので、いじめなんてないのでは?と思うかもしれませんが……。
ベルギーの小学校にも、いじめはあります。
我が家は国際結婚で、それぞれ2歳差の3姉妹がおり、ベルギーのフランダース地方で現地小学校に通っています。
1学年に1クラスのみの少人数。
小学校と幼稚園が併設されていて、幼稚園に入る2歳半から小学校6年までずっと同じクラスメイトと一緒です。
特筆すべきは、転校のしやすさ。
ベルギーの現地校は、人数に空きがあればどんな遠方でも転入が可能です。
親が学校に送り迎えすることが法律で決められており、車社会でもあるので、多少の距離なら気にしない家庭が多いです。
親の転勤などの事情ではなく、子どもの環境を変えるために「転校」することのハードルが、日本と比べて低いと言えます。
それは一見、良いことだと思うのですが……。
「いじめが起きて、被害者の子が転校する」ということが続くと、クラスの男女比が偏るケースも発生します。
あくまで我が家が経験したケースの話ではありますが、小学校の低学年までは「男の子対女の子のいじめ」がよく起こりました。
いじめられた子は比較的すぐに両親に「転校したい」と言う。
そして親も「あれこれ学校に相談するよりも、サッと転校させた方が手っ取り早く解決して効率的」と考える人が多いようなのです。
どちらかがいじめられて転校し、人数が少なくなれば、もう片方の勢いが増していじめやすくなる……という負のスパイラル。
これは学校側も解決すべき課題だと捉えていて、特別な授業を設けていじめをなくそうと努力しています。
いじめが原因で転校してしまった子の数だけ、手にスタンプを押すという取り組みもあるそうです。
いじめられたらすぐに親に言える子ども、子どもに言われたらサッと行動にうつせる親、親や子が望めばすぐに転校に対応できる学校……。
どれも、とても素晴らしいことだと思います。
でも、そんな素晴らしさだけでは根本的な解決にならないところが、「いじめ」という問題の複雑さであり、根深さです。
いじめられた子にとっては、環境を変えることで救われることがたくさんありますし、その選択肢があることは良いことです。
でも、それはいじめが起こった原因と直接向き合うこととは違います。
次に同じ過ちを繰り返さないための対策も取りにくく、「いじめ問題」そのものの解決にはつながらないのです。
ヨーロッパと言っても国によってさまざまだと思いますし、同じベルギーでも地域や学校の考え方、公立や私立などの違いでまた異なると思います。
でも、我が家が見聞きしたり体験したりした「ベルギーのいじめ事情」はこのような感じ。
一見素晴らしいように見えることも、それだけではいじめの根本的な解決にはつながらないという、なんとも歯がゆい気持ちです。
ほなまたね!