産後って、本当に孤独ですよね。
私は2ヶ月を迎える頃から、日中息子と2人きりで過ごすことになりました。
小さな命を1人で見ることへのプレッシャー、日中話せる大人がいない孤独感、この先20年以上続く育児の果てしなさ。
息子を抱えて、先の見えない育児トンネルに迷い込んでしまったみたいで、恐怖と不安に押しつぶされそうでした。
そんなある日ーー、この日は全然息子が寝てくれず、かなり精神的に参っていたことを覚えています。
抱っこしていた息子がおもむろに声を出し、初めて私を見て笑ってくれたのです。
私はびっくりして、ボロボロ泣きながら、何度も息子の名前を呼びました。
名前を呼ぶ度に「えう〜」と答えてくれる息子。
余計に涙が止まらなくなりました。
今思えば、私はこの日を境に育児を少しずつ楽しめるようになったのでしょう。
息子が2歳になった今はもう、私に向けるおしゃべり、アクションにすっかり慣れきってしまい、何なら「少し静かにしてくれ」なんて思ってしまうことも多いです……(笑)。
いつまでも覚えていたいと思うのに、寂しいことに当時の気持ちは確実に薄くなってしまいますね。
だからこそ、このかけがえのない奇跡のような瞬間を、ずっと覚えていたいと思うのです。
公開 2022年09月28日
更新 2022年09月30日
もし1日だけ戻れるのなら…産後の苦しい日々の中で、忘れたくないあの瞬間
20,475 View息子が生まれた夏の終わり、2ヶ月の息子とふたりきりになって、孤独と不安に押しつぶされそうになっていた頃。子育ての楽しさを初めて感じた、奇跡のような瞬間がありました。
※ この記事は2024年12月06日に再公開された記事です。
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小日向えぴこ
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