まいどおおきに!
「子育てにおいてなるべく嘘はつかない」と誓いを立てたけど、そこまで気を張り詰めなくてもええんやない〜?と思ってる系オカン、さとえみです。
いえいえ、私はけっこう真面目にこの誓いを守っているのですが、子育ての舞台はベルギーという国でして……。
春のイースターでは庭にチョコレートの玉子が隠されているし、冬にはシンタクラースという聖人がお供と馬を連れてやってきて、子どもにプレゼントをくれます。
親はその度に、チョコレートの玉子やプレゼントを買っておいて、どこかに隠したりするのですが……。
これって、ある意味子どもを騙すというか……「嘘」やんね……?
誓いを立てたばかりのオカンは、このことに困惑していました。
しかし、そんなオカンの戸惑いなんてどこ吹く風のベルギー人夫。
子どもを想うなら、そういうものは絶対に必要!なんの疑問も持たずに手伝えばいい!と言うではありませんか。
夫は勢いよくプレゼントなどを買ってきて、手際よくそれらを隠し、当日に備えます。
そして当日は子どもたちの歓声によって目を覚まし、満足そうに目を細めるのです。
この時、オカンはベルギー人夫を「上級者や……」と思いました。
一連の行動があまりにもスマートで迷いがなく、そしてかつ大成功を納めたからです。
もしかしなくとも、この分野では夫には敵わないのではないか。
というか、全て夫に任せても良いのでは……?
こういったことの最大の「良心呵責ポイント」は、子どもにいつカミングアウトするかということですが、そこでもスマートだったベルギー人夫。
長女がクラスメイトから「実は親が用意していた」と言われて父親に確認した時、ベルギー人夫はすんなりそれを認めたのです。
後で聞くと「子どもが疑いを持った時、それがその時!」とサラッというではありませんか。
自らは決して言い出さないが、子どもが疑いを持ち、疑問をぶつけられた時はこともな気に「そうだよ」と言った夫。
言われた長女は「だまされた!」という気持ちもあったらしいですが、それは「心の10%ほど」だったとのこと。
今は「欲しいものがもらえるのなら、誰にもらおうと一緒」とあっけらかんとしています。
あまりにもスムーズな一連の流れに拍子抜けしつつも、自分がいかに構えすぎていたのかも実感し、ベルギー人夫がいてくれて良かったなと思いました。
ベルギーでは、こういったイースターやシンタクラース(サンタクロースの原型とも言われています)は、この地の宗教にもちなんだイベントです。
親が何の疑いもなくこれらをすることは、ある意味自然なことだとも言えます。
日本ではまた少し背景が異なるかと思いますが、子どもの喜ぶ顔が見たい!でも、ちょっと心苦しい……という方がもしいらっしゃれば、何かの参考になれば幸いです。
ほなまたね!