きみは父に「だっこして」と素直に言わなくなった。
そのかわりに間接的な表現で
疲れたことを伝えて
だっこをねだるようになった。
たとえば「なんかやつれちゃった」といったように。
それはちょっと疲れすぎである。
ほかにも「調子まるいの」と
調子の悪さをまあるく訴えたり、
「足が止まっちゃうみたい」と
自分ではなく足のせいにしたり、
階段の上で「もう落ちちゃうよ」と脅すなどして
父にだっこを求めた。
それが余計にグッときて、
一歩ずつ噛みしめるように腕のなかのきみと歩いた。
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公開 2023年01月07日
絶対に抱っこしてほしい3歳策士が放つ、渾身のイイワケが天才だった!
124,143 View101さん著『3歳語辞典』(小学館集英社プロダクション)より、選りすぐりのエピソードをお届けします。
※ この記事は2024年05月07日に再公開された記事です。
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