関西では、園芸などに使う小型のものがスコップ、土土木作業に使う大型のものがシャベル。
関東では反対に呼んでいます。
呼称が逆転している理由について、確かなことはわからないそうですが、一説も紹介している解説をどうぞ…!
「シャベル」と「スコップ」大きいのはどっち?
関東と関西の違いといえば、言葉の違いも見逃せない。
方言やイントネーション、語句などさまざまな差がある。
なかには、同じ言葉を使っていても、示しているものが違っているケースもある。
例えば、園芸や土木などに使うシャベル(ショベル)とスコップだ。
関西では、片手で、園芸などに使う小型のものをスコップ、両手で、土を掘る土木作業に使う大型のものをシャベルと呼ぶだろう。
それに対して関東では、小型のものをシャベル、大型のものをスコップと呼ぶ傾向がある。
このように、関東と関西では逆のものを指す場合がある。
この呼称の逆転については、辞書でも見解が分かれている。
小型のものをスコップ、大型のものをシャベルと関西方式を支持している辞書がある一方で、スコップは大型で、シャベルは小型のものを指すと関東方式を支持し、関西方式は方言として付け加えているものもある。
ではなぜ、こうした呼称の逆転が生じたのだろうか。
一説では、雪かきとの関係を指摘する見解がある。
東日本では雪かきをする地域が多い。
雪をすくう際に必要なのは大きなスコップ。
そこからスコップ=大きいものとなったのではないかというのだ。
たしかに、そうなった可能性も否めない。
しかし、小さいものがシャベルとなった理由がわからず、十分な説明にならない。
結局のところ、スコップとシャベルの呼称が関東と関西で逆転する謎は、いまだ秘密のベールに包まれているのである。
出典:『関東と関西 ここまで違う! おもしろ雑学』(三笠書房/2019年刊行)

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