「朝ご飯、食べたばっかりなのに、もう夜ご飯の心配してる…」
「体調の悪い日くらい、誰かの作ったご飯を食べたい…」
1日3食、家族のご飯を作り続ける日々にもう限界!
日々のご飯作りから見つめ直す、家族のカタチ。
『料理は妻の仕事ですか?』(アベナオミ著/ 白央篤司監修/KADOKAWA)より、一部エピソードをご紹介します。
アベナオミさんの「うどんが食べたい!」って気持ち、よーく分かるなあ。
疲れてるとき、あるいは寒い朝などにおだしの香りをかぐと、体と心がホッとするんですよねえ……。
ただイチから作るのはちょっと大変。
まずはごくごく簡単な作り方から試してみませんか。
おつゆは粉末だしでもいいし、めんつゆでもいいですね。
お湯を沸かす間にうどんの用意。
最近の冷凍食品のうどん、かなりおいしくなっています。
常備しておくと便利ですよね。
うどんをレンジにかけて待つ間、ネギでも刻みましょうか。
あるいは乾燥タイプのワカメを買っておくと、おつゆに少々を入れるだけでOK。
ただ入れすぎにはくれぐれもご注意を! 数倍に膨れ上がることもありますからね。
1人分なら小さじ1から試してください。
もうちょい手間をかけてもいいようなら、だしパックをひとつ用意して、水800㎖ぐらいでしばし煮てください。
このおだしでめんつゆを伸ばすと、風味が格段によくなります。
多めにだしを作っておいて冷蔵庫に入れておけば、みそ汁などを作るときにも便利ですよ。
煮干しだしが好きな人なら、水1リットルに対して煮干しひとつかみを容器に入れて冷蔵庫に入れておいてください。
8時間ぐらい(1晩)でいいだしが出ます。
水出しなら頭やはらわたを取る必要もありません。
8時間後に煮干しを除いて保存すれば、5日間は冷蔵庫でゆうにもちます。
一人前ではなく家族全員でうどんを食べるとなると、いちいちうどんをチンするのも手間ですね。
そんなときは、うどんすきをしませんか?
ごく簡単にいうと、寄せ鍋に最初からうどんを入れて楽しむもの。
大阪をはじめ関西ではよく食べられています。
めんつゆや白だしでベースを作り、具材はお好みで構いません。
鶏肉、かまぼこ、好みの青菜(冷凍ホウレン草を使うと手軽ですよ)、キノコなんて組み合わせがおすすめ。
そこにうどんも加えて煮込んでいきます。
大人は晩酌をしつつ、子どもは最初からうどんを楽しむ……なんて食べ方もできるのがうどんすきのいいところ。
辛いのがOKならキムチを入れてもいいし、ルウを加えてカレーうどん鍋にしてもいいですね。
刻んだたっぷりの油揚げに水菜を入れて、きつねうどん風の鍋にするのもいい。
好きなうどんをお鍋風にすると、作るのもラクだし、いつもとちょっと違った食卓も演出できます。
(監修・フードライター白央篤司)