先日、あるママのこんなツイートがtwitterで話題となりました。
【父親に見せたい育児フロー表付き】育児の一部だけをやる『楽しいとこどり』イクメンの原因と対策完全版!
190,533 Viewお風呂に入れてくれるのはいいけど、文字通り「湯船に一緒に入ってくれるだけ」。そんな『楽しいどこどり育児』をしているパパはいませんか?ママからの冷たい視線を浴びる前にぜひこの育児フロー表に目を通してみてください。ママはこの記事をパパに読んでもらうところから始めましょう。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272005266『楽しいとこどり家事・育児』をする夫と喧嘩勃発!
俺は娘を風呂に入れてると我が家のイクメン(笑)は言いますが。
え、お風呂って、お風呂のセッティングから、お風呂入れて〜拭いて保湿クリーム塗ったりオムツかぶれのお薬つけたり等、着替えさせるまでがお風呂じゃねーのか。ドヤ顔で私を呼ぶな
「子どもをお風呂に入れる」ということは、お風呂のセッティングから始まって、お風呂に入れた後は保湿クリーム塗ったりオムツかぶれのお薬つけたり、着替えをしたり…と一連の流れであるはずなのに、「湯船に入れる」部分しかパパがやってくれない…そんなツイート。
たしかに我が家でもこんなことあったなあ、と思うと同時に、ママ友と話していると、「パパは家事・育児を手伝ってくれてるって言うけれど、『楽しいとこどり』なんだよね」という意見が多く聞かれることを思い出しました。
他にも、こんなツイートが。
妊娠中に参加した両親学級に子供5人いるイクメンNPOやられてる男の人の講義があったんだけど、「ゴミをまとめて、ゴミ捨場に捨てて、新しい袋セットするまでがゴミ捨てだからな!!!ごみを持って行ってるだけの奴はゴミ運び係だ!!!」って言ってて、あるあるー!って超頷いたwww
こちらのツイートにも、多くの共感の声が集まっていました。これと同じことが原因で何度か夫婦喧嘩しているなあ…そんな方多いのではないでしょうか。
でも。
よく考えてみれば、これだけたくさんのパパが『楽しいとこどり(簡単なとこどり)の家事・育児』になってしまうということには何らかの原因があるのではないか、と思うのです。
パパだって良かれと思ってやったのに、ママに不満そうな顔をされてはモチベーションもあがらないもの。
今日は、そんな『楽しいとこどり(簡単なとこどり)』イクメンが生まれてしまう原因と、それを解決する『育児フロー表』をご紹介したいと思います。
なぜ、「楽しいとこどり家事・育児」になってしまうのか
そもそもなぜ「楽しいとこどり(簡単なとこどり)家事・育児」になってしまうのでしょうか。
その理由としては、ママが育児や家事を一連の流れ(フロー)として捉えているのに対して、パパはその中の一部分だけを見てしまいがちだからだと考えられます。
例えば上のツイートのお風呂の例でいえば、パパは「お風呂に入れる」ということに対して文字通り「湯船に入れる」ところだけに目に向きがち。しかしママはその前後のお風呂の準備から、洋服を着せるところまで全てを指して「お風呂に入れる」と考えていることが分かると思います。
つまり、パパは育児・家事における「実行」の部分だけに着目して、「準備」や「後片付け」の部分に気が回っていないことが多いんですね。
その結果、パパは「家事・育児をやっている!」と思っているのに、ママは「全然やってくれない!」と感じるすれ違いが起こってしまうのです。すれ違いの原因を図にすると↓このようになります。
仕事で、部下に得意先に行ってくるように頼んだら、事前準備としてのアポも取れない、そして訪問後にはお礼メールも送れない…にも関わらず「俺、仕事終わりました!」と部下はにこやかに帰宅。そんな部下がいたらイライラもしますよね。そんな状態が、多くのパパの現状なのです。
こうしたすれ違いを解決するために登場するのが、『フロー表』です。
フロー表とは、文字通り、「着替がえ」「ミルク」「おむつがえ」といった基本的な事柄に対して、準備や後片付けも含めてた一連の流れ(フロー)を表にしたものです。
フロー表を使うことで、「準備」や「後片付け」を含め、パパにも分かりやすく伝わりますし、ママもいちいち「ここから、ここまでやってほしいのに!!」と怒らなくて済むようになります。
今日は、数ある育児のなかから「おむつがえ」「お風呂」「散歩」「着替え」「ミルク」を切り出して、育児フロー表を作ってみました。パパが見落として喧嘩勃発の原因になりそうなポイントも書いてあるので、パパはせめてそこだけでも目を通す価値があると思います。
「いやいや、うちのパパは『楽しいとこどり』もなにも全然やってくれないよ」なんてママのためにも、家庭の状況別にフロー表の活用方法バリエーションを記事の最後で紹介しているので、ぜひ最後まで目を通してみてほしいと思います。
(おむつがえやミルクの時期が過ぎてしまっているお子さんの家庭でも、このフロー表の考え方を知っているのと知らないのでは大違いなのでまずはぜひ読んでみてください)
1.おむつ替え「片づけて補充をするまでがおむつ替え」
最初から難易度が高いですが、まずはこちらのおむつ替えのフロー表です。
特に忘れがちで、小さなけんかが勃発しやすいのは「④捨てる」のところ。
ついついおむつを替えたことで満足して、おむつをそのまま赤ちゃんのとなりに放置してしまったり、布おむつの場合に洗わずに洗面所に置きっぱなしにしてしまったりすると、ママがそれを見つけたときの絶望感たるや。
「片づけて補充をするまでがおむつ替え」と覚えましょう。
なお、赤ちゃんがうんちをしているときはおむつを替えたがらず、「ママ、うんちだよー!」とママを呼んでしまったり、きれいにうんちを拭きとれていない「うんちイヤイヤパパ」も様々な家庭に出現している模様。嫌がらずにどちらの場合もしっかりときれいにして赤ちゃんが気持ちよくなるようにしてあげてくださいね。
2.お風呂「お風呂は戦争!裸で奔走!」
次に、ツイートでも話題になっていたお風呂のフロー表。こうして見ると、「お風呂に入れる」というところ以外にもたくさんのことをやらなくてはいけないことが分かります。
友達のママが「お風呂は戦争!裸で奔走!」と言っていて、なるほどなあ、と思ってしまったのですが、ひとりでお風呂に入れるとなると、自分の体を洗ったり服を着たりする前に、赤ちゃんのことをまずやらなくてはいけません。結果として裸で赤ちゃんを抱えて走り回らなくてはいけないので、お風呂って結構体力を使うものなんです。
いつもお風呂をママにまかせっきりにしているパパは、ぜひたまにはママがゆっくりとお風呂に入れるようにしてもらえたら嬉しいなと思います。
3.お散歩「お散歩は準備が8割」
次に、お散歩の育児フロー表です。
お散歩は実は、連れて行くまでが8割です。
たまの休日、パパが「お散歩にいこう」と言ってくれるのはとっても嬉しいのですが、小さい子どもを連れて出かけるには、おむつ・水筒・おもちゃ・タオルを用意したり、日焼け止めや防寒をしっかりしたり…とでかけるまでが大変。
また毎日出かけていたりすると、行っているところもマンネリ化しがちですから、どこにいくかもしっかりと考えなくてはいけません。
さらに、子どもは帰って来てから疲れてすぐに寝てしまうことが多いため、そのまえになんとかご飯を食べてもらえるように、あらかじめ家を出る前にご飯の用意をしておく…なんて裏技を駆使することも必要。
というわけで、お散歩は準備が8割。もちろん、外で元気いっぱい子どもと遊んでくれるのはとっても嬉しいのですが、それ以外の準備もたくさんだということを頭の片隅に置いておいてくれると嬉しいです。
4.着替え「洗濯機に入れるところまでやれば100点」
さて、次は着替えのフロー表です。
まず、洋服を着せるときには1日の予定を考えてその予定にあった服を選ばなくてはいけません。
外に遊びにいくのにフリルがついた可愛い服…ではせっかく着せてくれても「なんでこの服なの!」とママが感じてしまう原因に。着替えをするには、1日のスケジュールを把握することから必要なんですね。
また、パパが忘れがちなもうひとつのポイントが「③脱いだ服を洗濯かごへ」というところ。しみがついていれば手洗いも必要。ここまでやって初めて「着替え」の完了になります。
5.ミルク「授乳表でママとのコミュニケーションを」
最後にミルクのフロー表です。
ミルクは飲ませ方のコツも含めて少し難しいのでママに一度教わりながらやってみるのがいいかと思います。
授乳表に赤ちゃんの様子なども記入しておくと、ママとのやり取りもスムーズになるでしょう。
育児フロー表のおすすめ活用ステップ
育児フロー表は参考になりましたか?もちろん各家庭ごとにカタチはあるでしょうし、「育児フロー表」の他にも「家事フロー表」がほしい、など様々な意見があることと思います。
なので、ぜひそれぞれの家庭で上記のフロー表を参考にして、我が家のフロー表を作成してみてほしいと思います。
そんなフロー表ですが、活用の仕方次第で活躍の仕方も広がります。そこで、おすすめの活用方法ステップを最後にご紹介して終わりたいと思います。
ステップ1)育児の手順や大変さを理解するためのツールとして活用
まず、今現在ほとんど育児に参加していない、または参加する時間がないパパがいるご家庭。
そんなときは、まずフロー表に目を通すところから始めてみてください。(ママはこの記事をそっとパパの前に差し出してみましょう)「お風呂」「おむつがえ」ひとつとってもこれだけ細かい作業の積み重ねであることが分かると思います。
さらにいえば、これらを家事と同時進行で毎日行っていること、これ以外にもやるべき「育児」は24時間山のようにあること、そして何より「このフロー表通りに進むなんてことは100%ありえない」ということも知っておいてもらえたらと思います。
お風呂に入れようとしたら、泣いたりぐずったりしたのであやす、その間に離乳食メニューを考えて作って食べさせて、こぼしたものを片づけて、そのあと寝てくれなければずっとそばにつきそって…と、育児はそんなことの繰り返しです。
これを理解することは、仕事と育児どちらが大変かを争うためのものではなく、お互いにやっていることを理解しあって、認め合うための重要なステップだと私は思っています。「一番身近な人が自分の頑張りを分かってくれている」ことこそが、ママが一番嬉しいこと。ですから、まずはこの育児フローを知ることから始めてみるのはどうでしょうか?
ステップ2)分担のために活用
次のステップとしては、このフロー表を分担のために活用するというもの。
例えばお風呂であれば、パパがこの一連のフローを理解していれば、まずパパが準備をする→そのあとママがお風呂に入れる→パパがママから子どもを受け取って服を着せるところまでやる、といった分担が可能になります。
つまり、フローのなかの手順を切り分けて2人でやる、ということです。全体感が分かっていれば、パパも「俺がここまでやるね」ということもでき、主体的に自分にあったペースで子育てに関わることができるかもしれませんよ。
ステップ3)パパが最初から最後まで自分でやってみる
最後に、一番難易度が高いですが、パパが最初から最後までフロー表にそってやってみること。これができれば、ママは安心してパパに子どもを預けるなんてこともできるようになるかもしれません。
まずは、休日にお散歩に行く前に持っていくものの準備も含めてやってみましょう。さらに帰ってきたあとに水筒を洗ってくれている姿なんかを見た日にはママはわが子の成長と同じくらいにパパの成長を喜んでくれるはず!
ママの喜ぶ顔がみたいパパにはぜひステップ3まで進んでもらえるといいなと思います。
けんかをする前に、小言を言う前に…「なぜできないのか」を考える
いかがでしたか?ぜひ、世の中のパパとママにこのフロー表というツールをうまく活用してもらえたらなと思います。ぜひ我が家にひとつだけのフロー表を作ってみてくださいね!
育児・家事分担をめぐってけんかをする前に、小言を言う前に…まず「なぜパパはできないのか」を考えて、それを解決する方法を考えてみてください。それだけできっとストレスも減って、今の状況は少しずつよくなっていくはず!
そんな考え方が広がることで世の中のパパとママが子育てを思いっきり楽しめるようになればいいな、と思います。
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