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公開 2023年03月29日   更新 2023年04月26日

現役教師が「これはして欲しい!」と語る、子どもへの「投資」とは?

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令和の小学校は、昭和や平成と似ているようで全然違う!

現役の小学校教師が、小学校の学習と生活のコツをまとめた『親子で知りたい 小学校最強ライフハック70』(坂本良晶著/KADOKAWA)。

コノビーでも、ライフハックの一部をご紹介します!


【国語】読む子は育つ!

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とある先生がこんなことをおっしゃっていました。

「いくらすばらしい国語の授業をしていても、クラスの子どもに本を読む習慣がついていないのなら意味がない」と。

これは本当に的を射ていると感じます。

どんなに質の高い国語の授業も、日々読書をして得る国語力にはかなわないということを示唆しています。

本を読む子どもは学力が高く、学力の高い子どもは本を読んでいます。

この2つは、かなり相関性が高いという感覚があります。

すなわち、できるだけ早い段階で、子どもが自力で本を読む習慣をつけることが、国語力形成に向けて何より大切なことなのです。

天才子役としてブレイクした芦田愛菜さんは、幼少期から読書習慣があり、小2のころには東野圭吾さんの小説を読んでいたそうです。

できるだけ早い年齢で自ら本を読むことは、人生レベルで大きなアドバンテージとなるでしょう。

日本の子どもは、どれくらい本を読んでいるでしょうか?

全国学校図書館協議会のデータによると、小学生の1カ月平均は13・2冊(2022年5月)だそうです。

調査年齢の幅が6〜12歳と広く、低学年は絵本も入ってくるので多めに出ているかもしれません。

4〜6年生にはある程度の厚さの活字本を週に最低1冊は読んでほしいというのが私のひとつの基準です。

読む子は育つのです。

そのための一歩として、たくさん読み聞かせをしてあげてください。

子どもが大きくなっていても大丈夫です。

私が尊敬するある先生は、6年生の教室でも日々子どもたちに読み聞かせをしています。


【国語】子どもに本を与えることは 未来への投資

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落合陽一氏(メディアアーティスト)が、こんなことを述べています。

「隣の家が1000倍収入が多い状況はあまり発生しませんが、隣の家には本が1冊もないけれどうちには本が1000冊あるという格差は普通に発生しています。これは貧富の差よりも大きい差が生まれているということです」(『日本再興戦略』幻冬舎より)

私も、幼少期の読書体験が、そのまま子どもの未来の活躍に直結すると考えています。

すなわち、本を与えることは、未来への投資と言えるのです。

とはいえ、「子どもが本に興味を持ってくれない」というのもよく聞く話。

ひとつのアプローチとして、すでに知っている話の本を与えるという方法があります。

たとえばアニメを文庫化した本は、読書嫌いの子どもでもスッと入れるケースが多くあるのでおすすめです。

小さい子どもが同じアニメを何度も見たがるように、ストーリーを前もって知っているという安心感がとっつきやすさを生み出すのです。

またおすすめなのが、小学校の国語の教科書に載っている物語です。

『スイミー』、『モチモチの木』、『やまなし』など、昔から教科書に載っている本には流行に左右されない魅力があります。

そして、やはり授業で触れて知っている話の方が食いつきがよいのです。

自分の家で読んだことがある物語が教科書で出てきたら、「これ知ってる!」と得意げに学びに向かうでしょう。

音読の宿題も出るので、すでにスラスラ読める状態だと自信になりますね。

月に1冊は本を買う、月に1回は図書館へ行くという習慣ができるとすてきだと思います。


【国語】字を書くということ、 遊びの中で学ぶ

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小さい子どもは、ある程度物心がついてくると、見よう見まねで字を書こうとするようになります。

その際、「も」や「し」なんかは左右反対になったり、書き順がはちゃめちゃだったりします。

しかし、そこで無理に正しさを求めてはいけません。

自ら字を書こうとするその姿勢をとにかく認めて、ほめてあげてください。

もし、そこで正しさを求めてしまうと、子どもはとたんに嫌気がさし、書くことに対してネガティブなイメージを抱きかねません。

雑でも間違っていてもいいので、とにかく字を書くという体験の貯金をたくさんさせてあげてください。

それは、将来の学習への大きなアドバンテージとなります。

ライオンの子どもだって、遊びながら狩りのトレーニングをします。

わが子も、とくにドリルを与えなくても、自然と見よう見まねで遊びながら書くようになりました。

正しい字を書く訓練は、あとからでもなんとでもなるのです。

そしてある程度大きくなって宿題に漢字練習が出るようになると、ぶつかる壁は「字が雑になる」というもの。

これには性別差が顕著にあり、活発な男子はとくに雑になりがちです。

きっと、「早く宿題を終わらせて遊びたい」という気持ちがあるのでしょうね。

「自分が子どものときはもっと丁寧に書いたのに」と思う保護者の方からしたら、いらいらすることもあるかもしれません。

けれど、学校は習字教室ではありません。ある程度丁寧ならOK、というくらいの気持ちで大丈夫だというのが私なりの考えです。

字のきれいさに関しては、100点志向ではなく60点志向くらいでいきましょう。

あまり厳しく言うと、勉強への苦手意識や嫌悪感を助長してしまいます。


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字の練習は、雑でも間違っていてもいいんですね!

つい口を出したくなってしまいますが、心にとどめておくと上手に見守れる気がします。


書籍では国語以外にも、さまざまな教科におけるポイントが解説されています。

ぜひ手にとってみてくださいね。


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