まいどおおきに!「ベルギーでは子どもに関する出費が少ない」という件について考え続けてきた系オカン、さとえみです。
今回は、ずっと疑問に思っていたことの理由が判明し、「そういうことかぁ〜!」と納得したお話です。
それは、長女が中学生になってしばらくたった頃。
いつも行っているスキーラー(インラインスケートのこと)から帰ってきた時のことでした。
長女は、かっこいい真っ青なパーカーを着て、こんなことを言うではありませんか。
「スキーラーのオーナーに、先生になってと言われたの!」
どうやら、長くスキーラーを習っていて、教えるのが上手そうな長女にあたりをつけてスカウトしたもよう。
もちろん長女自身がスキーラーが上手くなければそんなオファーが出されるわけはないので、これはある意味彼女のスキーラーの技術も買われたということになるでしょう。
それ自体、彼女が今まで真面目にスキーラーに取り組んできた証拠でもあるので、とっても名誉なことです。
しかし……
詳しく聞けば、先生(コーチ)を引き受けることに対する謝礼のようなものは、ほとんどありません。
一度の食事と、20ユーロ(約3,000円/2023年4月現在)の金券のみとのことです。
なるほど、習い事の諸経費の中でも一番コストがかかるであろう人件費をこういう形で節約することで、この習い事は激安だったのか……と、納得した瞬間でした。
ここで強制的にコーチをさせられるのであれば問題だと思いますが、オーナーからはちゃんと「断ってもいい」と言われたようですし、その話を聞いて親が断るということも可能だったと思います。
でも、こちらも長年スキーラーを激安で習わせてもらっていた身。
そして何より、長女自身が引き受けたいと強く希望しているので、そのまま見守ることにしました。
こういうことが、ペイフォワード、いわゆる「恩送り」ってやつなのかも……と思いながら。
(どちらも「自分がもらった善意や優しさを、他の誰かに渡してつないでいくこと」という意味だそうです)
教わる側から教える側になることで責任もありますし、気軽に休めなくなるなど調整が必要なことも出てくると思いますが、これらを通じて長女がさらに成長してくれることを願います。
ベルギーの激安な習い事システム。「ヘーっ!」と思っていただけたら幸いです。
ほなまたね!