まずは、生後5ヶ月の赤ちゃんの身長や体重についてご紹介します。
なおここで紹介している数値はあくまで目安です。
数値から外れていても大きな問題はありません。
生後5ヶ月の体重・睡眠時間・授乳間隔は?
6,434 View生後5ヶ月の赤ちゃんは、能動的におもちゃで遊んだり味覚が発達したりなど、目覚ましい成長が見られます。寝返り対策や夜泣き・離乳食デビューなど初めてのことが多く、戸惑うこともあるでしょう。今回の記事では、生後5ヶ月の赤ちゃんの体重・身長、睡眠時間、授乳間隔や、育てる際に気を付けるべきことなどについてご紹介します。
生後5ヶ月の赤ちゃんの身長・体重はどのくらい?
生後5ヶ月の身長の目安
生後5ヶ月の赤ちゃんの平均的な身長は、男の子で61.9~70.4cm、女の子で60.1~68.7cmです。
生まれてから急速に伸びていた身長は、この時期からやや緩やかなスピードになるでしょう。
生後5ヶ月の体重の目安
生後5ヶ月の赤ちゃんの平均的な体重は、男の子で6.10~9.20kg、女の子で5.74~8.67kgです。
身長と同じく、体重が増えるスピードも生まれたばかりの頃よりは緩やかになります。
また成長するにつれて、赤ちゃんの体格に個人差が出てくるでしょう。
参考:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査 Ⅱ 調査結果の概要」
生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後5ヶ月の赤ちゃんは、生まれたばかりの頃よりもいろいろなことができるようになっています。
ここからは、生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴を見ていきましょう。
寝返りを始める子が多くなる
生後5ヶ月になると、寝返りを始める子が多くなります。
寝返りとは、仰向けの姿勢から身体をひねって、自身の力でうつ伏せになり身体の下から両腕が抜けた状態になることです。
寝返りができるようになれば、赤ちゃんの行動範囲が以前よりも広くなり事故のリスクが増加する点に注意してください。
ソファやベッドからの転倒事故を防ぐため、柵を設けるなどの工夫をしましょう。
なお寝返りができるようになる時期には個人差があるので、生後5ヶ月でできていなくても心配する必要はありません。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
参考:浜松市子育て情報サイトぴっぴ「寝返りの練習はどのようにする?」
うつ伏せにさせると、上半身を持ち上げるようになる
生後5ヶ月の赤ちゃんをうつ伏せにさせると、自分の腕の力で上半身を持ち上げるようになるでしょう。
うつ伏せ遊びをこまめにさせることによって、赤ちゃんの腹筋や背筋、首の筋肉が鍛えられ、やがてお座りができるようになります。
お座りを習得し始めるサインとして、支え座りがあります。
支え座りとは、両手を前方について背中を丸め、上半身のバランスを取りながら、お座りのような体勢を保つことです。
周囲の人が腰の辺りを支えてあげれば、バランスを保ちやすくなります。
このように少しずつ練習を重ねて、ひとりで座れる準備をしていきましょう。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
欲しいものに手を伸ばし、おもちゃなどで遊ぶようになる
生まれたばかりの赤ちゃんの遊びは、皮膚に触れたものを掴んだり、パパママが持ってきてくれるおもちゃを手に取ったりといった受け身の段階でした。
しかし5ヶ月頃になると、興味のあるものや欲しいものに自分から手を伸ばすという、能動的な動きができるようになります。
手先も器用になるので、近くにあるガラガラや人形などのおもちゃで遊んだり、ママの髪の毛を引っ張って遊んだりと、さまざまな遊び方をするでしょう。
味覚が芽生え、味の違いが分かるようになる
赤ちゃんは、本能的に母乳の味を好みます。
しかし母乳への鋭い感覚は次第に薄れていき、生後5ヶ月頃になると他の味を受け入れる準備が整い始めるのです。
パパやママが食べている食事に興味を持つ子もいるでしょう。
味の違いがわかるようになるこの時期から、離乳食を始めることを検討しましょう。
参考:厚生労働省「お母さんと子どものコミュニケーションのために-0~3歳までのお子さんのお母さんへのヒント集-」
夜泣きが始まる・ひどくなる子もいる
脳の発達が進む生後5ヶ月の時期には、夜泣きがひどくなる子もいます。
夜泣きの程度や期間には個人差がありますが、数週間~数ヶ月続くケースもあります。
夜何をやっても泣き止んでくれないと、パパママも途方に暮れてしまいますよね。
しかし夜泣きは成長に欠かせないプロセスであり、確実に泣き止ませる方法はありません。
成長とともに、いずれは必ず落ち着くので、家族と交代して睡眠をとるなど対策をし、そのときを気長に待ちましょう。
生後5ヶ月の赤ちゃんのうんち・おしっこ
生後5ヶ月の赤ちゃんは、まだまだうんちやおしっこを我慢することはできず、反射的に出します。
とはいえ、生まれたばかりの頃よりは1日あたりの回数が減ってくる子が多いです。
昼夜の生活リズムが整って夜に深い睡眠ができるようになると、夜間に尿を作らないホルモンが増えるため夜のおしっこが減少します。
また離乳食デビューの直後は、うんちが急に緩くなったり便秘気味になったりするでしょう。
生後5ヶ月の授乳間隔・授乳量
生後5ヶ月の赤ちゃんの中には離乳食デビューする子もいますが、まだまだ母乳・ミルクが中心です。
母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日あたり800~1,000mlを目安に与えましょう。
参考:子育てあっとなら|奈良市の子育ておうえんサイト「赤ちゃんの食事」
生後5ヶ月の睡眠時間
生後5ヶ月の赤ちゃんは、昼夜の区別がつき始めて生活リズムが定まってきます。
昼間に起きている時間が長くなり、夜はまとまった時間眠るようになるでしょう。
ただしこの時期には、夜泣きがひどくなる子が多いです。
夜泣きの根本的な原因は明らかになっていませんが、脳の発達に伴って生じるといわれています。
夜泣きはいずれ落ち着くものなので、生活リズムを整えつつ様子を見ましょう。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
参考:東大阪市子育て応援なび「保健師からのメッセージ(生後5か月)」
生後5ヶ月の赤ちゃんをお世話する際のポイント
生後5ヶ月の時期には、離乳食デビューや夜泣きなど乗り越えるべきハードルがたくさんあります。
ここからは、生後5ヶ月の赤ちゃんをお世話する際のポイントについてご紹介します。
赤ちゃんの成長にあわせて離乳食をスタート!
生後5ヶ月になると、そろそろ離乳食を開始する時期です。
以下のような項目に当てはまれば、離乳食デビューを検討しましょう。
・しっかり首がすわっている
・お座りが5秒以上できる
・大人が食べているものに興味をもつ
・食べ物を見るとよだれが出る
・スプーンを口に入れても押し出さない など
ただし赤ちゃんの成長には個人差があるので、必ずしも生後5ヶ月で離乳食デビューをしなければならないわけではありません。
赤ちゃんの成長に合わせて、焦らず進めていきましょう。
また離乳食デビューといっても、まだまだ母乳・ミルクが中心の生活には変わりありません。
これまで通り母乳・ミルクを与えつつ、そのうちの1回を離乳食に置き換えてみましょう。
初めての離乳食はなめらかにすりつぶした状態の10倍がゆから始め、飲み込むことや味、舌触りに慣れさせるのが大切です。
参考:厚生労働省「Ⅱ離乳編」
参考:厚生労働省「2019年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業「授乳・離乳の支援ガイド」の普及啓発に関する調査研究」
参考:安中市「離乳食のすすめ方」
参考:和歌山市「離乳食のすすめ方」
参考:西宮市「離乳食の進め方について」
生活リズムが整うようにしてあげよう
生後5ヶ月の赤ちゃんは、昼起きて夜寝るという生活リズムが確立されつつあります。
赤ちゃんの生活リズムがしっかり整うよう、パパママがサポートしてあげましょう。
たとえば昼はお散歩に出かけるなどして明るい場所で過ごし、夜にはぐっすりと眠れるように部屋を暗くしてください。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
夜泣きと上手に付き合おう
生後5ヶ月の時期は、夜泣きと上手に付き合うのが大切です。
夜泣きの原因には諸説ありますが、たとえば以下のようなものが挙げられます。
・空腹
・のどの渇き
・おむつの汚れ
・寒さや暑さ
・怖い夢
・運動不足 など
赤ちゃんが夜泣きを始めたら、以下のような対処を試みてください。
・授乳やおむつ替えなど、思いつく原因を探って対処する
・一度完全に起こしてから、あらためて寝かしつける
・別の部屋に行って母乳やミルク、白湯を与えてみる
・ベランダや外に出て夜風に当たる など
何をやっても泣き止まないときは、泣き止むまでとことん泣かせるのもひとつの手です。
気持ちがどうしても我慢できないときは、パートナーや周りの人、市町村保健センターなどに相談しましょう。
参考:厚生労働省「お母さんと子どものコミュニケーションのために-0~3歳までのお子さんのお母さんへのヒント集-」
赤ちゃんが生後5ヶ月のときのママの心・身体
ここからは、赤ちゃんが生後5ヶ月のときのママの心や身体の状態についてご紹介します。
赤ちゃんだけでなく、ママの心身もしっかり大切にしながら子育てを進めていきましょう。
抜け毛が気になるママもいる
産後のホルモンバランスの変化や睡眠不足、ストレスなどにより、抜け毛が増えるママもいます。
抜け毛が気になるときには、気分転換を兼ねて美容院に相談に行きましょう。
リフレッシュになるので、ストレス発散としてもおすすめです。
参考:浜松市子育て情報サイトぴっぴ「産後の抜け毛が気になる」
性生活の再開を前向きに考えても良い時期
産後5ヶ月になると、身体の回復状況をみつつ、そろそろ性生活の再開を前向きに考えても良い時期です。
とはいえ「日々の寝不足や育児に追われて、そんな気分にはなれない」というママも多いでしょう。
しかし、夫婦のコミュニケーションのひとつでもあるため、あまりにも長期間セックスを拒み続けるのも良くありません。
いきなりセックスをするのが難しいのであれば、今後の性生活について夫婦で話し合うだけでも、絆を深めるきっかけになります。
今後の夫婦関係を良くするためにも、性生活についても少しずつ考えてみましょう。
まとめ
今回は、生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴や育てる際に気を付けるべき点などについてご紹介しました。
生後5ヶ月の赤ちゃんは自分でおもちゃに手を伸ばしたり寝返りができたりなど、さまざまなことができるようになります。
夜泣きと上手に付き合いながら、赤ちゃんの成長をサポートしましょう。
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