赤ちゃんがミルクを飲まない場合、いくつかの原因が考えられます。
ここからは、ミルクを飲まない原因の例をご紹介します。
赤ちゃんがミルクを飲まない原因として、飲む量を調節できるようになったことが考えられます。
赤ちゃんは生まれてから2ヶ月頃までは満腹感がなく、際限なくミルクを飲み続ける傾向にあります。
しかし生後3~4ヶ月頃になると、ミルクを飲むのが上手になってきて、量を自分で調節できるようになるのです。
また、生まれた直後の赤ちゃんには、どんなものにでも吸いつく反射があるため、空腹でなくても乳首をくわえてミルクを飲みます。
この反射は生後3~4ヶ月頃でなくなるので、次第に反射ではなく自分のペースでミルクを飲むようになるのです。
これらのことから、飲む量が減っているように感じるのかもしれません。
これまで母乳しか飲んでこなかった赤ちゃんが初めてミルクを飲む場合、口や唇に当たる感触がおっぱいと異なるため、戸惑って飲まなくなる可能性があります。
また、母乳とミルクでは味が違うので、赤ちゃんが受け付けなくなっているのかもしれません。
初めて母乳からミルクに変えるときは、哺乳瓶の乳首が赤ちゃんの口の形に合っていない可能性もあるので、乳首の種類を変えてみるのも良いでしょう。
赤ちゃんがミルクを飲まなくなった原因として、ミルクの味に飽きていることが挙げられます。
母乳はママの食べたものや時間帯などによって味が変わりますが、粉ミルクの味は常に一定です。
赤ちゃんがミルクの味に飽きた場合は、粉ミルクの種類を変えてみましょう。
哺乳瓶の乳首の大きさや形が赤ちゃんの口に合っておらず、気に入らないのかもしれません。
赤ちゃんの口の大きさや吸う力は月齢ごとに変わっていくので、成長に合わせて乳首の種類を変えてみましょう。
また、乳首はゴム製やシリコン製なので、次第に劣化します。
劣化したら飲み口から上手くミルクが出てこなくなる恐れがあるため、定期的に新しいものに交換するようにしましょう。
旅行や来客、行事など生活環境の変化がストレスとなり、一時的に赤ちゃんが食欲不振になることがあります。
また、不安定な抱っこや寒い・暑いなど気温によって、赤ちゃんが不快に感じてミルクを飲む気分になっていない可能性もあります。
そのようなときは、ミルクを飲ませる部屋を変えてみたり、飲ませる人をパパからママに変えてみたりと、さまざまなシチュエーションを試してみましょう。
赤ちゃんがミルクをあまり飲まなくなっても、体重が順調に増えているのであれば問題ありません。
ミルクのパッケージに記載されている量・回数はあくまで目安であるため、そのとおりに飲めなくても良いのです。
赤ちゃんによって成長スピードには個人差があり、1日に必要なミルクの量も異なります。
1日のうちでも、ミルクをたくさん飲む時間帯と気が乗らない時間帯があるのかもしれません。
毎回同じ量のミルクを飲んでくれなくても、その子なりのペースや量を見つけて、トータルでしっかり栄養を摂れているかを重視しましょう。
赤ちゃんがミルクをなかなか飲まないときは、哺乳瓶の乳首を変えたり、ミルクを変えたりなど、試してみるべき対策があります。
ここからは、代表的な対策についてご紹介します。
赤ちゃんは成長とともに味覚が発達するため、粉ミルクの味が気に入らないと拒否するようになります。
ミルクの味が気に入らなかったり、飽きていたりする場合は、ミルクの種類を変えてみると改善することが多いです。
粉ミルクはさまざまなメーカーから販売されているので、いろいろ試してみましょう。
哺乳瓶の乳首をくわえさせると嫌がる場合、乳首の形や素材、におい、硬さなどが気に入っていない可能性があります。
そのようなときは、哺乳瓶の乳首を変えてみると良いでしょう。
乳首は月齢別にさまざまな素材や形状のものが販売されているので、赤ちゃんの成長に合ったものを選んでください。
赤ちゃんが哺乳瓶そのものを嫌がっている場合は、コップやスプーンでミルクや果汁などを与えてみるのもおすすめです。
いつもの哺乳瓶とは違うスプーンやコップを活用することで、スッと飲んでくれるようになることがあります。
生後5ヶ月頃になると、コップで飲み物を飲めるようになる子もいます。
そのような場合は、早めに離乳食デビューを検討するのも良いでしょう。
ミルクを与えるときには、赤ちゃんの目を見て、たくさん話しかけながら飲ませるのも大切です。
ミルクタイムは、パパママと赤ちゃんがコミュニケーションをとる大切な時間といえます。
パパママがたっぷり愛情を注いでくれる時間だとわかれば、赤ちゃんもミルクを飲むのがもっと楽しくなるかもしれません。
赤ちゃんがミルクをなかなか飲まず、体重も増えないことを不安に感じている方もいることでしょう。
月齢ごとの体重目安は、男女別に以下のとおりです。
なお、赤ちゃんの成長スピードには個人差があるため、上記の数値に沿っていなくても、少しずつ体重が増えているのであれば問題ありません。
それでも心配な場合は、お近くの保健所や生まれた病院、かかりつけ医などの専門家に相談してみましょう。
今回は、赤ちゃんがミルクを飲まなくなる原因や対策などについてご紹介しました。
赤ちゃんがミルクを飲まなくなる原因としては、ミルクの味や哺乳瓶の乳首が気に入らない、飲む量を調節できるようになったなどが挙げられます。
体重が増えているのであればそれほど心配はいりませんが、赤ちゃんがミルクを飲んでくれるよう、毎日の様子を見ながら対策を考えてみましょう。