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公開 2023年06月12日  

赤ちゃんの黄昏泣き(コリック)とは?理由は何?いつからいつまでの時期か、対処法もご紹介

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「連日夕方になると赤ちゃんが泣き出すようになった……」とお悩みの方は、少なくありません。生後3ヶ月ごろの赤ちゃんが、夕方に決まって泣きじゃくる現象のことを黄昏泣きといいます。黄昏泣きの原因は定かではありませんが、成長にともなって自然に落ち着くことがほとんどです。今回は、黄昏泣きの時期や原因、適切な対策などについて説明します。


赤ちゃんの黄昏泣き(コリック)とは

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黄昏泣きとは、午後から夕方の時間帯になると、連日決まって赤ちゃんがぐずったり、大泣きしたりする現象のことです。

夕暮れ泣きともいいます。

欧米では赤ちゃんが決まった時間に泣きじゃくることを「コリック」というため、黄昏泣きのことをコリックと呼ぶ場合もあります。

黄昏泣きの程度や時期は赤ちゃんによって異なり、時間帯が夕方ではなく夜明けや夜間のケースもあるでしょう。

参考:石巻市「教えて☆助産師さん」

赤ちゃんが黄昏泣きをするのは、いつからいつまで?


赤ちゃんが黄昏泣きを始める時期は、個人によって異なります。

しかし一般的に、生後3ヶ月ごろにもっとも多くなるとされています。

下記のような様子が見られる場合は、黄昏泣きが始まったのかもしれません。

・原因もわからず赤ちゃんが泣きじゃくるようになった
・連日同じような時間帯に泣き続ける

黄昏泣きは、早い場合は数週間、長い場合は3~4ヶ月で収まるとされています。

生後5~6ヶ月ごろには、ほとんどの子が黄昏泣きをしなくなるでしょう。

しかし黄昏泣きが終わる時期にも個人差があるので、赤ちゃんがいつまでも黄昏泣きをしているからといって、気にしすぎる必要はありません。

赤ちゃんが黄昏泣きをする理由


赤ちゃんが黄昏泣きをする原因は、明確になっていません。

しかし一般的に、下記のようなことが関連しているのではないかとされています。

・おなかにガスが溜まっている
・眠たいのにうまく寝付けない
・神経系が未発達であるため、わずかな刺激にも過剰に反応してしまう
・何らかのアレルギーを起こしている
・夕方の薄暗さに不安を感じ、人恋しくなる
・昼間に遊び過ぎて、疲れから寝ぐずりしている

このように、赤ちゃんが黄昏泣きをする原因は多岐にわたるため、パパママが即座に正しく判断するのは難しいかもしれません。

参考:石巻市「教えて☆助産師さん」

赤ちゃんが泣き止んでくれないときの対処法


先述したように、赤ちゃんが黄昏泣きをする原因はさまざまです。

下記では、赤ちゃんがなかなかご機嫌になってくれないときに、実践したい対策をいくつかピックアップします。

参考:石巻市「教えて☆助産師さん」

参考:厚生労働省「広報啓発DVD(赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~)」

抱っこやおんぶをしてみる


赤ちゃんが黄昏泣きをしたら、抱っこやおんぶをしてあやしてあげましょう。

ママの匂いやぬくもりがダイレクトに伝わる抱っこは、赤ちゃんを落ち着かせる効果が期待できます。

赤ちゃんが泣きじゃくっていたら、まず抱っこやおんぶをして、それでも泣き止まなかったらほかの方法を検討してみてください。

外に出て 近所をお散歩してみる

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黄昏泣きをする赤ちゃんへの対策として、外に出かけて近所をお散歩してみるのも効果的です。

外の空気を吸って風に当たると、ピタッと泣き止む可能性があります。

また車に乗せてドライブをすると、揺れが気持ちいいのか泣き止むケースも少なくありません。

外をお散歩すると、ママの気分転換にもなるのでおすすめです。

おむつを替えてみる


赤ちゃんが泣きじゃくっていたら、おむつの状態を確認しましょう。

おむつを交換したばかりでも、すぐに汚れることがあります。おむつが汚れているなら、きれいなものに交換すれば赤ちゃんがご機嫌になってくれるかもしれません。

授乳・ミルクをあげてみる

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泣きじゃくる原因が空腹の場合は、たとえ授乳時間の前であっても母乳やミルクを与えてみましょう。

大人がその日の気分や体調で飲んだり食べたりする量が変わるのと同じように、赤ちゃんも日によって飲む量が変化します。

また、授乳が終わって満腹なのに泣き出すなら、ゲップをしたいのかもしれません。

その場合は背中をやさしく数回叩き、ゲップをさせてあげましょう。

おくるみで包んでみる


おくるみとは、赤ちゃんを包み込む大きな布です。おくるみを使えば、首のすわらない赤ちゃんを抱っこしやすくなったり、体温調節の助けになったりなどたくさんのメリットがあります。

おくるみに包み込まれると、ママの胎内にいたころと似たような感覚になるので、赤ちゃんが安心して泣き止むとされています。

黄昏泣きで困ったときは、おくるみでやさしく包んでみましょう。

音を聞かせてみる


赤ちゃんが黄昏泣きをしたとき、お気に入りの音を聞かせてみるのもおすすめです。

赤ちゃんが喜ぶ音はその子によって異なりますが、一般的にはレジ袋の音を聞かせると泣き止むケースが多くなっています。

レジ袋のクシャクシャという音は、おなかの中で聞こえていた血管の音に近いそうです。

またテレビの砂嵐やドライヤー、おもちゃの音なども試してみる価値があります。

赤ちゃんにいろいろな音を聞かせて、反応を観察してみましょう。

赤ちゃんの黄昏泣きを放置しても大丈夫?

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上記のような方法を実践したのに、赤ちゃんが泣き続けていることもあるでしょう。

そうしたときは、ママがイライラしてしまう前に、赤ちゃんをベビーベッドなど安全な場所に寝かせてから、しばらくの間離れても問題ありません。

赤ちゃんにつきっきりで自分の時間をとれていないなら、たまには読書や趣味をしてリラックスタイムをつくりましょう。

しばらくしたら、部屋に戻って赤ちゃんの様子を見てあげると良いですね。

参考:厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない:泣きへの理解と対処のために」

黄昏泣きを含む「泣き」は、赤ちゃんの成長にかかせないもの


赤ちゃんが連日黄昏泣きをして、何をやっても泣き止んでくれないと、ママはイライラしたりつらくなったりするでしょう。

しかし、黄昏泣きを含む「泣き」は、赤ちゃんの成長にかかせないものです。

まだ言葉を使えない赤ちゃんは、泣きじゃくることによって周囲の注意を引きつけようとします。

つまり、泣きじゃくることは、赤ちゃんの大事なコミュニケーション手段なのです。

赤ちゃんが泣きじゃくってばかりいると、ママも泣きたくなるかもしれませんが、泣きの時期には必ず終わりがあります。

赤ちゃんの「泣き」と上手に向き合って、健やかな成長を見守りましょう。

また、どうしても辛いときには、パートナーや周りの人、保健センターなどに相談して助けを求めることも重要です。

参考:厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない:泣きへの理解と対処のために」

参考:厚生労働省「お母さんと子どものコミュニケーションのために-0~3歳までのお子さんのお母さんへのヒント集-」

まとめ


今回は、赤ちゃんが黄昏泣きをする時期や原因、適切な対策などについてご紹介しました。

黄昏泣きは、生後3ヶ月ごろの赤ちゃんに見られる現象です。

泣きじゃくる赤ちゃんに対しては、ママが辛くならない範囲で、抱っこなどをして対応しましょう。

※ この記事は2024年10月12日に再公開された記事です。

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