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公開 2023年06月26日  

杉並区の子ども・子育て支援のまとめ。子育て支援サービスにも使える「杉並子育て応援券」を交付

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東京都杉並区の子ども・子育て支援をまとめました。
独自の子育て支援事業を多く実施している杉並区の各種サービス詳細をご紹介します。


目次 幼稚園・保育園について
杉並区の待機児童数
認定について
施設の利用について
保育料について
「子育て世帯生活支援特別給付金」とは?
「子育て世帯生活支援特別給付金」の受給方法は?
杉並区の子育てで利用できる給付金・支援制度
子育てひろば
子育てのお悩みを相談できる場所
まとめ

幼稚園・保育園について

お子さんを預ける施設にはいくつか種類があります。

1、認可保育所
保護者がいろいろな都合で、家庭でお子さんの保育ができない場合に、保護者に代わって保育をする児童福祉施設です。
2、認証保育園
東京都が定める設置運営基準を満たし、東京都の認証を受けた認可外保育施設です。
3、小規模保育所
認可保育所に比べ、小規模な環境で保育をする児童福祉施設です。
4、区立子供園
学校教育法に基づく幼稚園の認可を受けた学校です。区立子供園は、保護者の就労形態の有無にかかわらず幼児を受け入れ、幼児教育及び保育を提供する区独自の幼保一体化施設として運営しています。
5、私立幼稚園
学校教育法に基づく幼稚園の認可を受けた学校です。創立者の教育理念のもとに設立され、各園がそれぞれの特色を活かした幼児教育を行っています。

杉並区の待機児童数

令和5年4月1日時点の杉並区の待機児童数は0人です。

杉並区は令和4年4月に5年連続待機児童ゼロを達成し、引き続き保育園の整備を行っています。
新設園を2園設置し園児の受入数を増やした結果、令和5年4月1日においても待機児童ゼロを達成しています。

認定について

認定区分

保育の必要性の認定は、保護者からの申請に基づき、認定区分に応じて、区が審査・決定します。認定区分は以下の3種類です。

・1号認定
…満3歳~就学前の子ども

・2号認定
…満3歳~就学前の子ども

・3号認定
…0歳~満3歳未満の子ども

利用できる施設

認定区分ごとに利用可能な保育施設が異なります。
保育園を利用したい場合には、2号または3号の認定が必要です。

・1号認定
…新制度幼稚園、区立子供園、認定こども園等

・2号認定
…認可保育所、認定こども園等

・3号認定
…認可保育所、地域型保育事業所、認証保育所、認可外保育施設など

保育認定について

保育認定(2号・3号認定)を受けるには、「保育の必要性」が「あり」と認定される必要があります。保護者の「保育の必要性」は下記の「保育を必要とする事由」に応じて提出していただく書類に基づき審査されます。また、保育を必要とする事由ごとに、認定有効期間が定められています。

①就労……月48時間以上上就労することを常態とすること
②疾病・障がい……病気や障がいなどで保育が困難なとき
③介護・看護……介護・看護をしているとき
④災害復旧……災害の復旧にあたっているとき
⑤求職活動……求職活動をしているとき
⑥就学……就学しているとき
⑦妊娠・出産……出産予定月の2ヶ月前から、出産(予定)日から数えて8週間を経過する日の翌日が属する月の末日まで
⑧その他……虐待、DV

詳細な条件は、区のホームページをご確認ください。

2号・3号認定の場合、認定事由や状況に応じて、「保育必要量」が認定されます。保育施設を利用できる上限時間は、「保育標準時間(最大11時間)」と「保育短時間(最大8時間)」の2区分です。
認定事由が「就労」の場合、就労先の1日の拘束時間と通勤時間(保育所と職場の往復に要する時間)を足した時間により、判断します。

施設の利用について

利用手続きの流れ(1号認定)

【公立施設】
・保育を必要としない場合
施設に直接申し込み。定員超過の場合は抽選により入所決定します。

・保育を必要とする場合
2号認定の認可保育所の手続きに準じて選考を行い、入所決定します。

【私立幼稚園】
施設に直接申込み、各施設での入所決定となります。

利用手続きの流れ(2号、3号認定)

【令和5年5月~令和6年2月入所の場合】
①保育施設を選び、必要書類を提出します。
②提出した書類に基づき、保育の必要性の審査および認定を受けます。
③提出された書類に基づき、指数がつけられ、利用調整が行われます。
④内定した場合、保育課認定・入園係から保護者へ電話連絡が来ます。
⑤内定した保育施設で、面接と健康診断を受けます。
⑥利用決定・保育料決定

※入園の申込みは、区役所保育課認定・入園係と区内の各子どもセンターで直接提出するか、電子申請や郵送もできます。
※入園希望月により申込締切日は異なりますので、詳細スケジュールなどは下記「保育施設利用のご案内」をご覧ください。

保育料について

保育料は、児童の年齢と世帯の住民税額(区民税所得割額)や保育時間に応じて決定されます。保育料の決定日は入所決定時に算定されます。
※住民税額は、1月1日現在の住所地の市区町村が、前年の所得に基づいて賦課します。。
※区立・私立での保育料に差はありません。

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「子育て世帯生活支援特別給付金」とは?

食費等の物価高騰に際し、影響を特に受ける低所得の子育て世帯に給付金を支給する制度です。
令和5年度は対象となる家庭に児童1人あたり5万円(1回限り)が支給されます。

「子育て世帯生活支援特別給付金」の受給方法は?

ひとり親世帯の場合

【申請が不要な方】
令和5年3月分の児童扶養手当を受給した方。
※支給のお知らせは6月中旬、振り込みは6月下旬の予定です。

【申請が必要な方】

対象児童を養育していて、次のいずれかに該当する方。
※対象児童とは、令和5年3月31日時点で18歳未満の子(定められた程度の障がいを有する場合は20歳未満)と、令和5年4月以降令和6年2月29日までに生まれた新生児です。

①公的年金等(遺族年金、障害年金、老齢年金、労災年金、遺族補償等)を受給していることにより、令和5年3月分の児童扶養手当の支給を受けていない方

②食費等の物価高騰の影響を受けて家計が急変している、児童扶養手当を受給している方と同じ水準の収入の方

ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯の場合

【申請が不要な方】
令和4年度中に実施した子育て世帯生活支援特別給付金の支給対象者であった方
※ひとり親世帯分を支給済の児童の分を除きます。
※支給のお知らせは6月中旬、振り込みは6月下旬の予定です。

【申請が必要な方】
対象児童を養育していて、食費等の物価高騰の影響を受けて、家計が急変し、住民税均等割が非課税相当の収入となる見込みの方。
※対象児童とは、令和5年3月31日時点で18歳未満の子(定められた程度の障がいを有する場合は20歳未満)と、令和5年4月以降令和6年2月29日までに生まれた新生児です。

申請方法

申請書に収入がわかる資料(明細書等)を添付し、郵送または受付窓口へ提出してください。申請期限は令和6年2月29日(必着)です。
※申請書は受付窓口で配布しています。

■杉並区子育て世帯生活支援特別給付金窓口 区役所東棟7階
電話番号:03-5307-0340/受付時間:午前8時30分~午後5時(土日祝日を除く)

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杉並区の子育てで利用できる給付金・支援制度

就学援助制度

区内在住で国公立の小・中学校に通学し、経済的理由から就学困難な児童・生徒の保護者に学用品費、入学準備金、修学旅行費など学校で必要な費用の一部を援助する制度です。

【対象となる方】
杉並区に居住している国公立小学校・中学校に通学している児童・生徒と同居の保護者で、次のいずれかに該当する方。
①現在、生活保護(生活保護法による教育扶助)を受けている方。
②前年4月1日以降に、生活保護が停止・廃止になった方。
③前年(1月から12月)中の世帯員全員の総所得金額の合計が、教育委員会で定める認定基準額以下の世帯の方。※認定基準額は、家族構成や世帯員の年齢等により異なります。
④上記①~③に該当しないが、災害・失業などの事情で収入が著しく減少した方。

受給には、4月以降に区立小学校・中学校または学務課就学奨励担当で配布される申請書の提出が必要です。区外の学校に通学している児童・生徒の保護者で、就学援助の受給を希望される方は、学務課就学奨励担当までお問い合わせください。

就学奨励費

杉並区に居住し、国公立小学校・中学校の特別支援学級等に通学する児童・生徒の保護者に学用品費や通学費など特別支援学級に通うためにかかる経費の一部が支給されます。
対象者によって支給される費目が異なりますので、詳細は区のホームページをご覧ください。

在籍・通級する学校を通して配布する申請書により、学校を通して申請します。杉並区外の学校に在籍・通級している場合や、通常の学級に在籍し、学校教育法第22条の3に定める障がいの程度に該当する方は、直接、学務課就学奨励担当までお問い合わせください。

杉並子育て応援券

「杉並子育て応援券」とは、一時保育、子育て相談、子育て講座などの有料の子育て支援サービスに利用できる券(チケット)です。
応援券にはいくつか種類があります。

①出生0歳児無償応援券
令和5年度の出生0歳児無償応援券の場合、令和5年4月2日~令和6年4月1日までに生まれたお子さんの保護者で、区内に90日以上居住している方が対象です。交付額は30,000円分(500円券60枚)で、多子世帯用は35,000円分(500円券70枚)です。

※多子世帯用は、小学生以下の兄・姉が2名以上いる場合に交付されます。

②0歳児転入者・1~2歳児無償応援券
令和5年度の0歳児転入者・1~2歳児無償応援券の場合、受け取れる方は下記のいずれかです。
・令和4年4月2日~令和5年4月1日生まれで令和5年1月1日以降に杉並区に転入したお子さんの保護者
・令和2年4月2日~令和4年4月1日までに生まれたお子さんの保護者

交付額は15,000円分(500円券30枚)、多子世帯用は20,000円分(500円券40枚)です。
※多子世帯用は、小学生以下の兄・姉が2名以上いる場合に交付されます。
※第3子目以降の場合はそれぞれ5千円分上乗せされます。

③妊婦無償応援券「ゆりかご券」
区の助産師・保健師等による「ゆりかご面接」を受けた妊婦さん本人が対象です。タクシー代や産前・産後支援ヘルパーなどを利用する際に使用することができます。
10,000円分(500円券20枚)が交付されます。

④有償(購入制)の子育て応援券
0歳(出生時を除く)~5歳児までのお子さんのいる保護者が対象です。購入価格1冊4,000円で、10,000円分(500円券20枚)の応援券をお子さん1人につき年間3冊まで購入できます。
※交付回は年3回(7月・11月・3月下旬)あります。5歳児は、年2回(7月・11月下旬)となります。

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子育てひろば

「子育てひろば」とは?

杉並区内に13ヶ所設置されている施設です。同世帯の親子との交流や情報交換ができたり、施設によってはミニ講座などに参加したりすることもできます。

利用対象

施設によって対象年齢や利用が可能な曜日、時間帯が異なりますので、詳細は各施設のホームページをご確認ください。

例:ひととき保育上荻(つどいの広場併設)
午前10時~午後3時(第2・3・4・5水曜日は午後11時~午後4時)
※つどいの広場の保育時間です。ひととき保育園の保育時間とは異なります。

利用料

施設によって、利用料が必要になる場合があります。詳しくは各施設へお問い合わせください。

子育てのお悩みを相談できる場所

保健センター

妊娠期からの心身の不調やストレスのこと、お子さんの発育・発達のこと、予防接種・病気のこと、歯のこと、離乳食のことなど、子育てに関する様々な相談を受け付けています。

※電話による相談は午前8時30分~午後5時15分です。
※来所・訪問での相談は事前にご連絡ください。
※問い合わせは各保健センターで受け付けています。

杉並子ども家庭支援センター(ゆうライン)

18歳未満の子どもと家庭に関する様々な相談をすることができます。お子さん本人からの相談も受け付けています。電話と来所のどちらでも相談が可能です。

■ゆうライン(相談専用窓口)
杉並区阿佐谷南1-14-8(杉並子ども家庭支援センター内)
電話番号:03-5929-1901/受付時間:月曜日~土曜日の午前9時~午後8時(土日祝日、年末年始を除く)※来所相談は午前9時~午後5時

また、医師や心理士といった専門家へのご相談も可能です。
ご希望の方は「ゆうライン(電話:03-5929-1901)」にお電話ください。

■【子どものこころの相談】(担当:児童精神科医)
毎月第2・第4火曜日(6~11月の期間は第1火曜日も実施)

■【家族相談】(担当:臨床心理士・公認心理師)
毎月2回(水曜日または土曜日)

子どもセンター

子育て支援サービスの利用相談・情報提供や保育施設等の利用相談・申請受付を行う窓口です。各家庭のニーズに応じて、サービスの内容や利用方法など、きめ細やかなサポートを受けることができます。
※予約は不要です。利用日の1ヶ月前から電話または窓口で予約することもできます。
※保育施設等の4月入所の利用申込受付時期(10~11月)の利用相談・申請受付は、予約制となります。

■開設時間:平日の午前8時30分~午後5時まで(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)
※各センターの開設場所や電話番号等は、区のホームページをご覧ください。

子育てサポートセンター

育児に関するさまざまな相談に応じたり、育児講座を開催し、子どもの発達・生活習慣など子育てに関する情報を提供する施設です。
※子育て相談(電話・来所)は、月曜日~土曜日の午前8時30分~午後5時まで
※育児講座は、各子育てサポートセンターで実施しています。
※一時保育は、区内在住の6ヶ月から就学前の健康な児童を対象としています。原則1日2名、午前9時~午後5時までの間、1時間単位でお子さんを預けることができます。申し込みは各子育てサポートセンターで受け付けています。

■子育てサポートセンター宮前
郵便番号:168-0081 杉並区宮前2-24-38 宮前保育園内
電話番号:03-3333-4699

■子育てサポートセンター今川
郵便番号:167-0035 杉並区今川3-3-18 今川保育園内
電話番号:03-3394-3935

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まとめ

杉並区は、地域全体で「子育てしやすい」「子育てを応援する」まちづくりを目指す自治体として、子育て世代のニーズに応じた支援制度や取り組みなどが特徴的です。

質の高い保育をお子さんに受けさせたいと考える子育て世帯の声を受け、認可保育所の増設・整備を行い、令和4年に5年連続で待機児童数0を達成しました。

また、子どもの医療費の自己負担が助成される「子どもの医療費助成(マル乳・マル子・マル青医療証)」に加え、ひとり親家庭や障がいをもつお子さんのいる家庭に向けた児童育成手当など、様々な家庭に応じた経済的な支援も充実しています。

区内の有料子育てサービスを利用する際に使うことができる「杉並子育て応援券」は、家事援助や一時保育などのサービスはもちろん、インフルエンザ予防接種といった医療機関でも利用可能。区内のイベントやお祭りの参加費などにも使用することができ、子育て家庭と地域との関わりが作りやすい仕組みが整っています。

杉並区は、地域全体で子育て世代をサポート・応援する区といえるのではないでしょうか。

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