こんにちは、NPO法人マドレボニータ代表の吉岡マコです。
母という役割だけではなく、自分の人生を生きることの大切さを伝えたい〜マドレボニータ代表吉岡マコさん〜
2,203 View「産後のボディケア&フィットネス教室」を全国に展開するマドレボニータ。産後の女性のための心の体のヘルスケアプログラムを深めて行く課程で養った知見を活かし、子育てだけでなく親の生き方についても発信していきます。第一回は、タイトルに込められた想いを、代表の吉岡マコよりお伝えします。
マドレボニータとはスペイン語で美しい母という意味です。「美しい母」といっても、「ママになっても綺麗に」というような表面的な話ではありません。
母となったからこそ直面する人生の清と濁、美しいことも醜いことも包摂できる器を持った人になりたい。そんな思いをこめて、日々、産前・産後の女性たちに向き合っています。
これからスタートする連載「ママ友トークじゃできない話」では、母となった女性が、「母という役割だけを生きるのではなく、自分の人生を生きる」ことの大切さ、LIVE YOUR LIFEのスピリットをお伝えすべく、様々な話題を提供していきます。
親の悩みは、どこからくるのだろう?
1998年より、赤ちゃん連れで参加できる「産後のボディケア&フィットネス教室」という産後の女性のための心の体のヘルスケアプログラムを開発し、普及させていく中で、たくさんの妊産婦に出会ってきました。そして、母となった女性たちの悩みや葛藤にも向き合ってきました。
そこで分かってきたこと。それは、母たちが抱えるのは「子育て」そのものの悩みよりも、パートナーとの関係や、社会からの孤立感、仕事復帰への不安、仕事をすることの葛藤…といったものの方が大きいということです。
子育て相談はできても、そういった話題は、赤ん坊を抱えながらは話しにくく、心のなかでモヤモヤとくすぶっているか、もう封印してしまうかのどちらかであることがわかってきました。
子育ての情報は豊富にあり、相談できる場所もいろいろある。一方、親となった大人の人生の話は、プライベートなこととして自己責任とされる。
でも、どうだろう?親というのは、子どもにとって一番身近なロールモデルです。いかに子育てするか、も大事だけれど、その親がどう生きるかがもっと問われ、語られても良いのではないか?そんな問題意識を持つようになりました。
ママ友同士のトークだけではちゃんと向き合えない、大切な話がある
子育ての話は、ママ友と交わすママトークの中で情報交換できる。では、人生の話はできるか?といったら、これがなかなか難しい。できてもせいぜい、愚痴か謙遜になってしまうことが多い。
「うちのダンナはホントあてにならないからさぁ」とか…。
「えー、私なんて全然ダメママだから…」とか…。
そんなトークを、赤ちゃんを抱っこしながらする。幼い我が子はまだ喋らないものの、その言葉を聞いている。本当に私たちはこんな会話を延々としたいのだろうか…。
子どもを迎えることで変化するパートナーとの関係、社会での居場所、仕事の仕方、本当は真摯に向き合わなければならないことばかり。でもこういったことについてじっくりと真面目に語る機会がどれだけあるのだろう?
思い切って、正面から切り込んでみます
そこで、この連載では、ママ友トークではちゃんと話しにくいことを、真摯に、誰にも茶化されずに話す場として、様々なことを話題にしていければと思っています。「いつか自分でもちゃんと考えたかった」ような話題について、読者が自分で答えを見つけていくためのお手伝いができればと思います。
ライターは、私のほかに、現役で活躍する産後セルフケアインストラクター、事務局スタッフ、そしてマドレボニータのトレードマークのボニータさん(マドレボニータのロゴマークに印刷されているアフロヘアの女性)が登場することも。
次回はさっそくボニータさんが、マドレボニータの産後クラス卒業生からのこんな質問にお答えします。
「ボニータさんへ
はじめまして。仕事を持つ未就学児の母です。最近、”自己満足”と”自己実現”の境目が分からなくなってしまい、相談させていただきます。
私の仕事は俗に言うパートです。お医者さんや弁護士さんなどとは違い、私じゃないとできないような仕事ではないですが、子持ちで経験が少なくても雇ってくれた社長に感謝の気持ちがあるのでがんばって働いています。
でも、もしかしたら知らず知らずのうちに子どもに負担をかけているのかもと思い…。自分が働くことが自己満足に思えてきてしまいました。実際は旦那さんの収入だけでも食べていけなくはないです。それなのに仕事することを選ぶ私はやっぱり最低な母親なのかな?と悩みます。
ボニータさんはどう思われますか?」(ペンネーム:おもちちゃん)
さて、ボニータさんがどんな処方箋を出してくるか?楽しみにしていてくださいね。
それでは、また次回!!
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