日本人である私たちが「パナマ」と聞いて思い浮かぶこと。それは正直、これだけなのではないでしょうか?
そう、パナマ運河。
確かにパナマ運河は運河の通航料が莫大な利益を生み出しているため超重要な収入源ですし、観光地としてもとても有名です。でも裏を返せば、私たちはきっとそれ以外のことは何も分かっていないということなんですよね。
世界の学校を覗いてみよう!自由気ままなパナマの学校
1,078 View今回も「世界の学校」を紹介したいと思います。今回は中米の国、パナマの学校を紹介致します。日本の学校と何が違うのか?ちょっとだけ覗いてみましょう♪
「パナマ」と聞いて思い付くことは?
「ここが特徴・パナマの学校」其の1 ~すっごく自由気まま~
JICA(国際協力機構)のサポートを得て、僕は青年海外協力隊の隊員が派遣されているパナマシティの公立学校に視察に訪れました。
何よりもまず驚いたのは、そのフリーダムな雰囲気!なんというか、規制されたり上から押し付けられていたりする雰囲気が全くなく、それはもうみんな伸び伸びしていました。どちらかと言えば先生方の圧力が大きい日本の学校とは、空気がだいぶ異なるようです。
「ここが特徴・パナマの学校」其の2 ~先生だってすっごく自由気まま~
学校全体が自由きままということは、当然先生方もゆったりとした雰囲気で仕事をしています。ここで働く青年海外協力隊の先生にお話をお伺いしたところ、次のように話して下さいました。
「パナマの国民性なんでしょう、とってもゆったりと仕事をしますよね。その大らかさはすごく良いのですが、大らか過ぎて困ってしまう時もあります。平気で遅刻や欠勤をするし、先生方のお茶会が延長してしまってそのまま授業がなくなってしまうことも。ちょっと日本では考えられないのですが、何かとキツキツすぎる日本もまたいかがなものかと思う時もあります。どちらも一長一短ですよね」
僕が訪れたこの日、青年海外協力隊の先生のご両親がちょうど学校に訪れていました。そのウェルカムパーティをしていたのですが、それが伸びて伸びて、見事に1時間授業が潰れる事態に。僕もそれに便乗してしまったのですが、この大らかさ、国民性の違いって凄いと感じました。
「ここが特徴・パナマの学校」其の3 ~そうは言っても規律はあるんです~
このように書くと、ちょっとしっちゃかめっちゃかなイメージを持たれてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。教室や体育の様子を見ているとすぐ分かるのですが、子どもたちの規律はしっかり保たれているのです。
先ほどのように先生方がお茶会延長で自習のようになってしまっても、クラスや学校全体が崩壊するようなことはないとのこと。そこにはどうやら、「大人の厳しさと尊厳」が存在しているようです。パナマの学校の先生はけっこう厳しいらしく、子どもたちをバシバシと叱りつけるそうです。確かに体育の授業では、マッチョな男の先生がバシバシ授業をしていました。
行き過ぎては悪いことになるのかもしれませんが、そういった「厳しさと尊厳」、日本では失われつつありますよね。授業をないがしろにするのはいかがなものかと思いつつも、大人の存在がしっかりと「尊敬の対象」として存在している様子には、1つ大きく学ぶものがありました。
パナマから見えてくる、日本の学校の素晴らしさ
この学校で2年間、青年海外協力隊員として教育活動に従事してきた先生に、パナマと日本の教育の比較について尋ねてみました。するとこのように答えてくれました。
「日本の学校は素晴らしいですよ。私は体育が専門で、色々な体育の授業を試みてみましたが、日本では当たり前にできることがパナマの子どもたちは最初はできないんです。では、なぜ日本の子どもたちはそれができるのか?それは、日本人が身体的に優れているとかそういうことではなくて、しっかりとした教育課程を踏んでいるからなんですね。心や身体の成長に合わせて、きめ細かく指導を考えている日本。時としてそれは細かすぎるという批判もあるのですが、決してそうではないと私は思います。しっかりと計算されている教育課程は、素晴らしい面もたくさんあると私は感じています」
目から鱗が落ちそうなご意見でした。良くも悪くもきめ細かい私たち日本人、しかしその細かさの中に、一見すると見えづらい素晴らしさも秘めているんですね。
他の国の学校を見て教育を比較することは本当に勉強になります。この記事をお読みになって下さった皆様、ぜひとも日本の教育の「悪いところ」だけではなく「良いところ」にも目を向けていただけたらと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
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