0歳双子の最初の数ヶ月は、おっぱいやミルク、オムツとめまぐるしい毎日でとにかく初めての育児をこなすことで精いっぱいでした。
そして、少しだけ母としての双子のお世話も慣れてきた、双子7ヶ月のころ。
始まりは、小さな悩みの重なりでした。
夜泣きがひどかったので、常に睡眠不足。
昼間、気分転換に散歩に出かけても、双子の人見知りで、誰とも関わることができず。
ただでさえ、二人の赤ちゃんを連れて出かけることが大変なのに、双子がこれでは…と、出かけることさえおっくうに感じることもありました。
でも、そんな中、通っていたのは地域の『双子の会』。
双子のお母さん同士ということで、お互いに悩みも共通なことが多く、
外出がおっくうに思う中でも、双子の会にはには頑張って通っていました。
ところが、ここでも双子は人見知りを発動し…、
私と双子は、他の親子とは違い、ポツンといることが多くありました。
その様子を見た先生からの一言。
『“何か”あったの?』
決して悪気があったわけではなかったと分かってはいたものの、
『双子がこんなふうなのは私のせいかも…』
と私の胸に深く突き刺さりました。
そんなことがあってから、双子の会からも足が遠のき、今まで以上に、私と双子だけで一日過ごすことが増えました。
そんな中、情報源となったのはネット情報。
もっともっと私が努力したら、双子は変わるかもしれない。
そんな期待を抱いていたものの…
主人は、私の電話口の声を聞いて、ただごとではない…と感じ、
仕事をなんとか切り上げて駆けつけてくれました。
私が泣きながら
「どうしていいのかわからない」
「自分はダメな母親だ」
と胸につかえていた思いを、一気に吐きだしました。
主人はそれを静かに最後まで聞いた後、
ぽつり、ぽつりと話し始めました。
初めての育児が双子育児…。
『母親である私が二人をしっかり育てないと…!』という気負いと
『育てられるのだろうか…』という不安が交錯し、
目の前の状況を受け入れられず、すっかり自信を失っていました。
そんな中での『これでいいんだよ、これで大丈夫。』と双子をありのままに受け入れてくれた主人の言葉に、
それまでガチガチだった心がふわっと軽くなりました。
と同時に、すぐさま駆けつけてくれた主人の姿を見て、
育児に孤独を感じていた私に、
『育児は一人で頑張らなくていい、助けを求めたっていいんだ。』
という安心感が生まれました。