クリスマスケーキの値上げ幅「500円」も。牛乳、卵、いちごなどの高騰が影響

今年はあらゆる食材が値上がりしましたが、クリスマスケーキもそのひとつです。

帝国データバンクが今年12月に発表した「2023年冬シーズンクリスマスケーキ価格調査」によると、2023年のクリスマスケーキの平均価格は4468円で、前年から 325円値上がりしていることがわかりました。

調査対象は、全国の大手コンビニエンスストア・百貨店・スーパー・洋菓子店など100 社・ブランド。

標準的な苺ショートケーキ5号サイズ（4～6 人向けサイズ）または目玉ケーキの税抜価格を対象として価格を比較しました。

前年比の値上げをクリスマスケーキの原材料別に見ると、「小麦粉（強力粉）」は1％下がったものの、「バター」（12％）、「砂糖」（15％）、「牛乳」（19％）、「鶏卵」（29％）など、軒並み上がっています。

「いちご」に至っては、最大で1.5倍も価格が上がっています。猛暑による植栽遅れが影響しているようです。

ケーキ値上げの背景には、原材料価格の高騰のほか、4年ぶりに行動制限がないクリスマスを迎え、消費者の財布が緩むことへの期待も多いと見られます。

前年と比べて値上げ幅として最も多いのは「500 円以上」と「300円未満」でした。

「500 円以上」の値上げは、百貨店や洋菓子店で売られている4000～5000円台のケーキに、「300円未満」の値上げは量販店やスーパーなどで見かける3000 円台のケーキに多く見られます。

テイクアウト用の化粧箱や食品フィルムなどの資材費、電気・ガス代、人件費の高騰もクリスマスケーキの値上げを後押したと考えられます。

参考：
帝国データバンク　2023 年冬シーズン「クリスマスケーキ」価格調査
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p231202.pdf