「赤ちゃんはどこからくるの?」
ある日突然、我が子から聞かれたらあなたはどう答えますか?
家庭での性教育。大切だと理解はしているものの、どう伝えればいいのかわからない、なんだか照れくさい……
センシティブではありつつも避けては通れない話題だからこそ、頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。
株式会社NEXERは、青山ラジュボークリニック(https://nipt-info.com/)と共同で「子どもの性教育」に関するアンケートを実施。子どもがいる男女781名の回答を早速見ていきましょう。
<調査概要>
【調査名】「子どもの性教育に関するアンケート」調査概要
【調査期間】2024年3月7日 ~ 2024年3月8日
【調査機関】株式会社NEXERと青山ラジュボークリニックによる調査
【集計対象】子どもがいる全国の男女
【有効回答】781サンプル
【調査方法】インターネット調査
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
まずはじめに、「過去に子どもから「赤ちゃんはどこからくるの?」などと聞かれたことはありますか?」と質問したところ、17.3%の方が「ある」と回答。
また、それを初めて聞かれたのは子どもが何歳頃だったかも聞いてみたところ、「3〜4歳」が38.5%と最も多く、次いで「5〜6歳」となりました。
多くの方が、子どもが保育園や幼稚園から小学校にあがるまでの3~6歳の時期に聞かれているようです。
では、実際に聞かれた時はどのように答えたのでしょうか。子どもの年代別に聞いてみたので、詳しく見てみましょう。
■3歳未満
・お母さんのお腹だよ(30代女性)
・コウノトリが連れてくるんだよ(30代女性)
・ママのお腹の中で育てて、ママのお腹から出てきたのよ(30代女性)
・鳥さんが連れてきたんだよと話した。(40代女性)
■3~4歳
・お空からだよ(30代女性)
・パパとママの子どもになりたいって選んで来てくれるんだよって伝えました(30代女性)
・お母さんのおなかの中から生まれてくるんだよと答えた。(40代男性)
・お空からママのお腹にくると言った(40代女性)
・コウノトリが運んでくると答えた(40代男性)
■5~6歳
・性行為について説明した(20代女性)
・聞き流したと思います(30代男性)
・どうだろうね~とぼやかしました。(40代女性)
・コウノトリさんが運んできたんだよ(40代男性)
・家族みんなが赤ちゃんが欲しいと思って仲良くしていたら、来てくれるよ。(40代女性)
空や鳥など、子どもがイメージしやすい表現で伝えている方が多いようです。
次に「家庭で子どもに性教育を実施していますか(していましたか)?」と質問してみたところ、過半数を占める88.6%の方が「していない」と回答。大切だとは分かりつつもセンシティブな話題ということもあるのか、まだまだ家庭での性教育は浸透しきっていないようです。
そんな中、11.4%の方が「している」と回答。それぞれの回答理由を詳しく見てみましょう。
・まずは性被害に遭わないようにするため、また本人をする側にさせないため(20代女性)
・学校の性教育では充分ではないし、必要な知識を教える時期が遅いと思ったから。(30代女性)
・少しづつ知っていくことが大切だと感じるため。(40代男性)
・やましいとかそう言う固定観念のないうちにと思って(30代女性)
「している」と回答した理由として、先入観のない小さなうちから少しずつでも……と考えている方が多いようです。また、性被害に遭わないためだけでなく、無自覚に加害者側にならないためにも、早い段階で正しい知識を教えることは大切なのかもしれません。
さらに、子どもに伝えている実際の内容としては、
・プライベートゾーンのことや、何かあったかもしれない時すぐにでも声に出すことなど(20代女性)
・自分の身体は自分だけのもので、好きな人や大事な人ができた時に触ったり触られたりする。性行為で子どもが出来ることも教えている。(30代女性)
・自分の体を大事にするように伝えている(30代女性)
・男女の違い(40代男性)
・生理は女性に起こり、男性には大人になるために声変わりするなど伝えている(40代女性)
と、「男女の違い」や「プライベートゾーン」、また「自分の身体を大事にすること」といったことが多く挙げられました。
・まだ小さいので(30代女性)
・まだ理解できないと思うから(30代女性)
・なんとなく話してはいるが、自分で学ぶこともあると思うから。(30代女性)
・なんとなく照れくさいので。(40代女性)
・教え方が分からないから(40代女性)
「していない」と回答した理由としては「まだ子どもが小さく、理解できないと思う」「自分で学ぶこともあるから」などが挙げられ、また「教え方が分からない」「照れくさい」といった声も。
子どもの年齢による理解度もそうですが、親の心の準備といったところも理由のひとつのようです。
最後に、「(家庭で子どもに性教育を)実施している」と回答した方に、「子どもの性教育に関して、悩みや不安などはありますか?」と質問したところ、32.6%の方が「ある」と回答。
■どのような悩みや不安がありますか?
・まだ小さいこともあって、どこまで詳しく教えるべきなのか、噛み砕いて教えるのが難しい。(20代女性)
・教えたことをちゃかしたり、変な受け取り方をしないかどうか。(30代女性)
・まだ、性に関する話題はおふざけの対象という印象があるので正していきたいと感じる。(40代男性)
・トラブルなどにならないかどうか(40代男性)
・先走って変な知識をつけてしまわないか(40代女性)
家庭での性教育に取り組んでいるという方でも、実際にどこまで詳しく教えるべきなのか、また間違った受け取り方をしていないか、といったところに不安を感じているようです。
「小さいうちから正しい知識を」とは思いつつも、どのくらい理解しているのかがわからないというのは、伝える側としては悩ましい部分なのかもしれません。
自分の子どもに性について話す、というのはやや抵抗があるという方も少なくないと思います。
しかし、子どもが小学校にあがるまでの間に「赤ちゃんはどこからくるの?」と聞かれたことがある、という調査結果が出ているように、子どもにとっては純粋な疑問です。
そんな時は、まず「自分の体を大事にすること」など伝えやすい話題からはじめてみるとよいかもしれません。
照れくささや、子どもがどのくらい理解してくれるだろうかなど不安や悩みはあるでしょう。しかし我が子が被害者にも加害者にもならないために、性教育の場を設けてみることは大切かもしれませんね。
参考:株式会社NEXER(引用元:「株式会社NEXERと青山ラジュボークリニックによる調査」)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001123.000044800.html
https://nipt-info.com/