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公開 2024年05月16日   更新 2024年05月17日

ピジョンがサポートする「日本橋 母乳バンク」がリニューアルオープン!

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2024年5月13日、ピジョン株式会社本社で「日本橋 母乳バンク」のリニューアル式典が開催されました。ファッションモデルの蛯原友里さんも登壇したこの式典、コノビー編集部が詳細をレポートします!


目次 「日本橋 母乳バンク」がリニューアルオープン
母乳バンクはどうして必要?
日本橋 母乳バンクリニューアルの詳細
ドナーミルクを利用したご家族の声
テープカットにはファッションモデル蛯原友里さんも登壇
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「日本橋 母乳バンク」がリニューアルオープン

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ピジョン本社前:ピジョン株式会社と日本橋 母乳バンクの看板

ピジョン株式会社本社1階の「日本橋 母乳バンク」が2024年5月13日に新たな姿でリニューアルオープン。ファッションモデルの蛯原友里さんも登壇する式典が開催されました。
哺乳びんやベビーカーなどの育児用品を主力に販売するピジョンは、2020年に一般社団法人 日本母乳バンク協会の活動に賛同し、赤ちゃんたちへの安定したドナーミルク供給を目指し「日本橋母乳バンク」の開設を支援しました。2023年度に日本でドナーミルクを利用する赤ちゃんが年間1,000人を超えるなど需要が増加している現状を受けて施設の全面改装をおこないました。

母乳バンクはどうして必要?

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医療用冷蔵庫で低温殺菌処理を待つ解凍中の母乳(低温殺菌前)[※1][※2]

母乳バンクは、母乳を必要とする赤ちゃんに対して、他の母親から提供される母乳(ドナーミルク)を集め、安全に処理して配布する施設です。特に早産児や低出生体重児、母乳を与えられない状況にある赤ちゃんにとって、ドナーミルクは母乳の代わりとなる大切な栄養源となります。

母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養素が含まれており、免疫成分も豊富で、赤ちゃんの健康を守る役割を果たします。しかし、すべての母親が十分な量の母乳を産後すぐに供給できるわけではなく、病気や治療の影響で母乳を与えられない場合もあります。

こうした状況にある赤ちゃんに対して、母乳バンクの存在は安全で栄養価の高い母乳を提供し、赤ちゃんの健康を支える重要な役割を担っています。ドナーミルクは、粉ミルクなどの育児用ミルクと比較して赤ちゃんの腸への負担が少なく、壊死性腸炎などの病気のリスクを減らすことが研究で示されています。

母乳バンクは、赤ちゃんの健やかな成長を支えるために、社会全体で母乳を供給するインフラとして重要です。母親が直接授乳できない場合でも、母乳バンクを通じてドナーミルクが赤ちゃんに届けられることで、全ての赤ちゃんが平等に母乳の恩恵を受けられるようになります。

[※1]デモンストレーションの様子を撮影した画像です。
[※2]研究用の母乳を使用しています。

日本橋 母乳バンクリニューアルの詳細

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リニューアル後の日本橋 母乳バンク

今回の「日本橋 母乳バンク」のリニューアルでは、施設面積が従来の約2倍に拡大され、作業員がより効率的に作業できるレイアウトに変更されました。また、2023年秋に日本母乳バンク協会が実施したクラウドファンディングを通じて購入した最新式低温殺菌処理器の導入。ドナーミルクの提供能力が約3倍に向上しました。これにより、より多くの赤ちゃんに安全な母乳を届けることが可能となり、供給体制の安定化を実現します。

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ピジョン北澤社長と日本母乳バンク協会代表理事水野先生のトークセッション

ピジョン株式会社は、2020年より日本母乳バンク協会のゴールドスポンサーとして、「日本橋 母乳バンク」の開設・今回のリニューアルをはじめとした継続的な支援をおこなっています。

式典では、ピジョンの代表取締役社長 北澤 憲政氏が「だいぶ(母乳バンクの)認知度も上がってきたと思うのですが、もっともっと継続的、大々的に協力していきたいと思っています。」とコメント。

ピジョン株式会社として母乳バンクの重要性を認識し、その認知向上と支援を続けることを強調しました。

また、日本母乳バンク協会の代表理事である水野 克己先生は、ドナーミルクの有効性と母乳バンクの意義について詳しく説明しました。また、運営上の課題として資金や人材不足を挙げ、公的な支援を含むさらなる支援の必要性を訴えました。「安心してドナーミルクを利用し続けていただけるよう体制を整え、引き続き尽力していく。」と述べ、母乳バンクの未来への強い決意を表明しました。

ドナーミルクを利用したご家族の声

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水野先生とドナーミルク利用者の岡野さん(仮名)・佐藤さん(仮名)の対談

式典では、ドナーミルクを利用したご家族からの声が紹介され、その感謝の意が伝えられました。
登壇した岡野さん(仮名)は「ちょうど 1年前はまだ子供が入院して治療をしていた時期だったのですが、まさか1年後普通に保育園に通ってるとは思ってもいませんでした。ドナーミルクのおかげで息子は成長することができました。提供してくれたドナーさんには本当に感謝しています。」とコメント。

佐藤さん(仮名)からは「大きな病気もせず毎日楽しく幼稚園に行っている娘の姿を見て、生まれて数日という本当に一番大切な時期にドナーミルクに助けてもらったおかげで今の娘がある。」とドナーミルクや母乳バンクへの感謝の言葉が述べられました。

また佐藤さんからは「全国で母乳バンクの利用できる病院がもっと増えてほしい。どの病院で生まれても、お母さんにドナーミルクを使うという選択肢を与えられるような社会になってほしいと思います。」といった今後の社会や母乳バンクへの期待が語られました。

お二人の言葉を受け、日本母乳バンク協会の代表理事である水野先生からは「どこに生まれても命であることに変わりありません。どこに生まれても元気に育つ権利を持っているはずです。だからこそ私たちは、しっかりとしたエビデンスや安全性を証明できるような体制を作り、特に小さな赤ちゃんを診療されるNICUで使っていただけるようにしたい。安心してドナーミルクを使い続けていただけるようしっかりと整備していくことに尽力していきたい。」といった決意の言葉が述べられました。

テープカットにはファッションモデル蛯原友里さんも登壇

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蛯原友里さんも登壇したテープカットの様子

今回の式典では、特別ゲストとしてファッションモデルの蛯原友里さんも登壇。リニューアルオープンを祝うテープカットや、母乳バンクの取り組みを心から支援するメッセージを寄せました。蛯原さんは「一人でも多くの赤ちゃんとご家族に笑顔を届けるために、母乳バンクの取り組みを応援していきたい」と述べ、母乳バンクの活動が社会に広く認知され、支援されることを願っていると伝えました。

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コノビー子育てニュース #182
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