うるうるおめめにモフモフな姿がかわいらしいうさぎ。
最近では犬や猫と並んでペットとして飼育している方も増えてきています。そのモフプリなお尻にちょこんと生えたしっぽがキュートすぎる「うさケツ」ショットがSNSで話題になったり、公園などでリードを付けて芝生を歩く「うさんぽ」なども流行ってきたりしているようです。
そんなうさぎの最たる特徴といえば、ながーいお耳。
一体なぜ長いのか、ご存じですか?
「より多くの音を察知して天敵から身を守るため」&「体温調節のため」!
私たち人間も、音がよく聞こえないときに耳のうしろで手を広げて耳を大きくするような仕草をしますが、実はそれと同じで、耳は大きければ大きいほどたくさんの音を集めることができます。
もともとは広い草原に住むうさぎですが、自然界には肉食動物や猛禽類、さらにはヘビなど天敵がいっぱい!
そこで、いち早く天敵が近づく音を察知して逃げるために、かすかな物音でも聞き逃さないように耳が長く進化していったそうです。
普段は前方を向いていますが、聞き慣れない音を耳にすると『お耳アンテナ』が即反応!
耳を後ろ向きにしてピンと立てているときは遠くの音に、前から後ろへ動かしているときは多方面の音にそれぞれ集中しています。なんと、左右の耳を別々にくるくると動かして敵の位置を把握する、というから驚きです。
ペットとして飼われているうさぎにもその習性は残っているため、音に反応して耳を動かしている姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
また、長い耳にはもうひとつ大切な役割が。
うさぎの耳を透かして見てみると、細かい血管が網目のように張り巡らされているのが分かると思います。
実はうさぎには汗をかく機能がほとんどなく、人間のように汗をかいて熱くなった体を冷やすことができません。そこで、この耳の血管に流れる血流を風にあてて冷やすことで体温を調節しているのです。
長い耳で音をよく聞く、というのはなんとなく想像が付きますが、体温調節まで兼ねているとは驚きですね!
うさぎにとって耳は敵から身を守るアンテナであり、さらには体温維持のための大切な器官。
動物園のふれあいコーナーなどでうさぎと接する機会があるかもしれませんが、その際は優しく触ってあげてくださいね。
以上、雑学クイズでした。
お読みくださり、ありがとうございました!
(編集:コノビー編集部)
▼参考
ウサギの耳はどうして長いの
https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0107/
『ウサギの耳が長い理由』←「聞くため」だけではありません “もう一つの役割”を飼育員が解説
https://jocr.jp/raditopi/2022/06/01/431540/
【聴力と耳の形】ウサギの耳は左右別々に動くってホント?
https://www.ferret-link.com/usagitimes/column-hearing-form/