まいどおおきに!物事の解像度は、何度か見て少しずつ上げていく系のオカン、さとえみです。
慣れ親しんでいるはずの日本の文化でさえも、「知っているはずなのに知らなかった」と驚くことがしばしば。
その度にあーだこーだと想いをめぐらせては、膝を叩いたり叩かなかったりしています。
今回は、そんなオカンがずっと「謎」に感じていた、ベルギーの小学校の“ある行事”についてレポートしたいと思います。
それは、年に一度行われる「パーティ」というイベント。
(ベルギーでは卒業証書を授与する「パーティー」もあるのですが、それとは別物です)
生徒たちはこのパーティーで、歌や踊り、頑張っていることなどを発表するとのこと。
土曜参観のようなものだろうか……?
でも、それは「パーティー」なのか……?
三女が卒業するまでには、このイベントが何なのかを知らなければ!と思い、スマホを握りしめて参加してきました。
そこには、子どもたちが発表に使う特設ステージと、お客さん用のテントとイスが所狭しと並べられていました。
そして、たくさんの人々で賑わっているではありませんか。
通っている生徒の保護者だけとは言い難いレベルの人数。
そして、ほとんどの人たちが、おしゃべりに花を咲かせています。
驚くことに、片手にはビールを持ち、おしゃべりしているのか飲んでいるのか分からない感じでワイワイとやっています。
「パーティー」の開始時刻は14時。
ビールを飲むには、とても良い時間なのです。
これは小学校的にアリなの〜?と思う方、安心してください。
こうしたビールも小学校側が販売しているものなので、堂々と飲んで良いのです。
もちろん、売っているのはビールだけではありません。
ちゃんと(?)ワインも用意があります。
(お水やジュースもあるので、出番ではない子どもは親に買ってもらって飲んだりします)
小学校で開催されるイベントですが、歌ったり踊ったりしていても、土曜日ということで「授業中である」という感覚ではないようです。
先生たちも、みんなで研究所の博士のようなコスプレをして、楽しみながらお酒やお菓子を販売しています。
学校行事ではあるものの、「授業の一環」という意識ではなく、「お祭りでチャリティーを募っている」という感覚の方が近いのではないでしょうか。
さらによくよく観察してみると、小学校の卒業生や年配の方々までもが「久しぶりー!」と再会を懐かしんでいたりします。
このパーティーには、参加するための制限がなく、元生徒や元保護者も自由に来て良いようなのです。
誰でも自由に来ていいなんて、セキュリティ的に大丈夫!?と思いつつ……。
そういえばベルギーの学校では、学校の雰囲気を外部の人にお披露目する「オープンデー」「オープンドア」と呼ばれる開放日が設けられています。
今回のパーティーも、そういった役割があるかもしれません。
……とすると、卒業生や元保護者だけではなく、今度入学予定の子どもや、その保護者もいたかもしれませんね。
近所の人も来れるので、地域の人々の交流の場にもなっているだろうし、同窓会的な役割もあるのでしょう。
踊りなどの発表は、多少バラバラだったりもしますが、それもご愛嬌。
それらも全て受け止めて、たまにヤジなど飛ばして楽しむ様子は、まさに「パーティ」!
セキュリティ面は大丈夫?という思いがぬぐえないオカンは、手放しで大絶賛というわけにはいかないのですが、長年の謎が解けてスッキリ!
そして意外にも多機能(?)であることにも気付けて大満足です。
長年ベルギーに住み続けて、やっと理解が追いつこうとしている、ベルギーの小学校の「パーティ」。
三女が卒業した後でも、元保護者として行ってみたら、さらに解像度が上がるのやろうか……?
そう思うとドキドキが止まらないオカンです。(不整脈かな)
ほなまたね!