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公開 2015年09月07日  

【読み聞かせ】妹が生まれたお兄ちゃん・お姉ちゃんの試行錯誤がかわいい♪ 親子で読みたい絵本2冊

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妹が生まれた上の子の視点で描かれた絵本をご案内します。1冊はお兄ちゃん、もう1冊はお姉ちゃん。どちらも妹をどうにかしよう、という苦労がうかがえます。


妹が生まれたお兄ちゃん、お姉ちゃんの苦労がしのばれる…

これまでに弟や妹が生まれてお兄ちゃん、お姉ちゃんになった子を描いた絵本をいくつかご紹介してきました。

今回ご案内する2冊は、どちらも妹が生まれた上の子の視点で描いた絵本です。1冊はお兄ちゃん、もう1冊はお姉ちゃん。自分の居場所確保のため(というはっきりした意識はないものの)、試行錯誤しています。さて、いったいどんなふうに…?

うちにやってきた「へんなの」を『あげます。』

妹が生まれたお兄ちゃんのおはなしです。ママに抱っこされてうちにやってきたのは「へんなの」。ぼくにとって小さな赤ちゃんは「みれば みるほど へん!」ところがママとパパ、それにおじいちゃんとおばあちゃんもベッドの中をのぞきこみ、ぼくにはまったくふりむかない「せなかにんげん」になってしまいます。ぼくは名案を思いつきます。それは「へんなのをだれかにあげちゃえばいい」。



友だちに配るちらしを作ります。だけど正直に「へんなの あげます。」と書いたら「いらなーい。」…そりゃそうですよね。次に作ったのは「かわいいあかちゃんあげます」それでも、なかなかもらってくれない。ぼくはさらに工夫をしてみます。赤ちゃんに毎日訓練をするんです。ぼくが考えた苦肉の策。自己防衛といえるかもしれません。



そうこうするうちに、「へんなの」はだんだん変わっていきます。ぼくはママにもパパにも感謝され、「いらない」と言っていた友だちみんながもらいたがるんです。でも、ぼくの気持ちも変わっていて…

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たしかに、生まれたばかりの赤ちゃんって小さすぎて、いつも寝ているか泣いているか。幼い子からしてみればわけがわからない。ちょっと「へん」な存在かもしれません。けれど、赤ちゃんが日々大きくなって変わっていくとともに、ぼくの気持ちも少しずつ変わり、「ぼくの妹」になっていく。そんな素敵な変化が描かれています。

お姉ちゃんによる妹のトリセツ『いもうとガイドブック』

こちらは妹が赤ちゃんから成長し、大きくなっています。2、3歳くらいでしょうか。お姉ちゃんが説明する、妹についてのガイドブック。いわば妹の「トリセツ」です。



「あかちゃん、あるきはじめ、ちやほや、おくりもの、すきなこと、くすぐりっこ、おしゃれ、でかけるとき、おけしょう、わけっこ、つくる、おかたづけ、おやすみなさい」という13の項目で、お姉ちゃんがどう妹とつきあったらいいのか、その対処方法が描かれています。「おしゃれ」では「おねえちゃんは、ママの リップやマニキュアを、ちょっとつかってもいいことになっています。」って書いてありますよ。ホントかなぁ~?妹はまだだめ、というお姉ちゃん。



でも妹はそのまま引き下がってはいません。何をしているのか、ぜひ見てみてください。小さい妹がいるとお姉ちゃんはたいへんですよね。どこへでもついてくるし、なんでも真似するし…ここに描かれているのは、お姉ちゃんが生み出した苦肉の策といえるかもしれません。言っていることと裏腹なお姉ちゃんの表情、ちゃっかりしている場面にもご注目を!



妹がいる人、これから妹がほしい人はぜひ読んでほしい、というメッセージつき。イギリスらしいユーモアとウィットに富んだ絵本です。

どの立場でも楽しめるおはなし

ご案内した絵本はどちらも上の子の立場で描かれています。上の子にとっては共感できるところが多いでしょうか。下の子にとっては、「お兄ちゃん、お姉ちゃんはこういう(ちょっとズルい)ところ、あるよね」というかんじかな?どの立場でも、兄弟がいなくても、おはなしとして楽しめる絵本ですよ。ぜひ親子で読んでみてくださいね。

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