【体験談】妻の怒りの導火線に火をつけてしまった私。妻が夫にわかってほしいこととは?のタイトル画像
公開 2015年10月03日  

【体験談】妻の怒りの導火線に火をつけてしまった私。妻が夫にわかってほしいこととは?

9,067 View

「怒る必要のあることか?」「怒る必要のないことか?」を自分で正しく判断できるようになる方法がアンガーマネジメントです。妻が私へ怒ったのは、わかってほしいことがあったから。今回も私と妻の間で起こった出来事を紹介します。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044032308

ネガティブ感情でいっぱいだった、妻の心のコップ

私はほぼ毎日ブログを書いています。まだ書き始めて間もない頃、妻と私でこんな出来事がありました。



妻:「あなたがブログを書くようになって、なんだか忙しくなった気がする。」

私:「そうかなあ。自分ではできるときには洗濯たたんだり干したり、洗い物してるつもりだけど。」

妻:「朝起きたら、洗い物が山積みになってたり、夜中に洗濯干したり・・・・。」

私:「だって、朝早く出勤するから洗濯できてなかったら干せないじゃん。俺だってやれるときはやってるよ。」

妻:「あなたは洗い物や洗濯をするかしないかを選べられるけど、私は選べない。いいよねえ、選べられる自由がある人は。」



私は妻の心のコップが第一次感情(つかれた・つらいなどのネガティブ感情)でいっぱいになっていることに気づかず、さらに反論してしまいました。妻の怒りの導火線へ火をつけてしまったのです。



愚痴を聞いて欲しかった妻

妻:「あんたには、グチも言えんわあああ!!!」



導火線へ火をつけてしまったと気づいたときには時すでに遅く、妻の怒りは大爆発していまいました。妻が私にわかってほしかったことは、なんだったのでしょうか?怒りをぶつけてすっきりしたかったのでしょうか?家事をもっとやってほしいことを言いたかったのでしょうか?いいえ、違うのです。



妻は私へこう言いました。

「愚痴を聞いてもらって『大変だったなあ』のひとことを言ってもらいたかった・・・」



私は妻へ反論したことをとても後悔しました。なぜそのことに気づいてあげられなかったのだろうかと。さらにアンガーマネジメントを人へ教える立場でありながら、妻の心のコップの中身を察することができていなかったこともです。

売り言葉に買い言葉は禁物

この出来事を振り返ってみると、何が一番よくなかったかが見えてきます。それは私がブログを書くことで忙しくなったことを妻から言われ、少しイラッときて反論してしまったことです。いわゆる『売り言葉に買い言葉』と言ってもよいでしょう。これは絶対にしてはいけません。イラッときたときにはまず『6秒待つ』こと。6秒待つ方法については、私が以前書いた記事に載せていますので、ご覧ください。

【体験談】妻の怒りの導火線に火をつけてしまった私。妻が夫にわかってほしいこととは?の画像3

怒ることを選択してもいいのです

アンガーマネジメントは怒らなくする方法ではありません。怒る必要があれば怒ってもいいのです。ではその判断基準は何かと言いますと、目の前の出来事や相手を自分で「コントロールできる」「変えられる」ことなのか、それとも「コントロールできない」「変えられない」ことなのかを考えることなのです。



「コントロールできる」「変えられる」ことならば、怒っていいのです。妻は私を「変えられる」と判断し、怒りました。私も怒られたお陰で妻の気持ちを知ることができましたし、この出来事があって以来、妻の心のコップを察する努力をしていますし、妻の話を聞くように心がけています。つまり私も変わることができたわけです。

変えられないことにいつまでもイライラしない

しかし「コントロールできない」「変えられない」ことならば、怒ってはいけません。



例えば、外へ出かけようとしたときに雨が急に降り出したらどうしますか?天気を自分の力で変えることはできませんから「傘を差す」「雨がやむのを待つ」「出かけるのをやめる」といった現実的な対処方法を考えますよね。腹が立つことがあっても、自分で「変えられない」ことだった場合、現実的で具体的な対処方法を考えるようにしましょう。あきらめることも対処方法の一つです。

過去と他人は変えられない

アンガーマネジメントは「過去と他人は変えられない・自分と未来は変えられる」という考え方です。人を変えるよりも自分を変えることの方がはるかに簡単です。自分を変えて楽になれば、笑顔も増えます。笑顔が増えれば自分の周りの人たちも穏やかに過ごせます。結果的には、他人も変わっていくことにつながるのです。



今回紹介した妻の怒りは、夫なら怒っても絶対に理解してもらえるという信頼があったからこその行動です。日頃からお互いを信頼し合える夫婦関係をぜひ築いていきましょう。

Share!