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公開 2015年10月05日  

偏食の子どもに幼稚園ではどうやって対応しているの?

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保護者の皆さんにとって、食べ物の好き嫌いは気になることのひとつですよね。無理やり食べさせることは、逆効果だとわかっていても、ついつい声が大きくなってしまったりしていませんか?幼稚園の現場で、私たちが実際に行っている対処の仕方を年齢別にご紹介します。ご家庭での参考にしてみてください。


年少さんへの対応

まず大切なことは、「食」に対する興味を持たせるということです。食べることの大切さ、一つ一つの食材についてなどを伝えていきます。

そのためには、絵本やエプロンシアター、紙芝居などを使います。そして、「ニンジンを食べると、元気になるんだって。風邪もひかないようになるかもね。」というように、わかりやすい言葉をかけていきます。詳しい説明ではなく、ざっくりした内容で十分です。

無理に食べさせることは、子どもにとってストレスになります。より一層その食材を嫌いになる原因にもなりますので、注意してください。苦手な食材を、少しでも口にしたら、クラス全体で拍手をしたり、ほめたりします。そうすると、みんなから拍手をしてほしくて、苦手な食材に挑戦する子も出てきます。

年少の場合、同じテーブルの子が食べているとつられて食べるなど、他の子どもかからの影響もあります。

年中さんへの対応

年中に対しても、年少同様、絵本や紙芝居などをつかって、視覚から入っていきます。教師が実際においしそうに食べているところを見せます。すこし、大げさにしてみたりします。

そして、「ほんの少しでいいから、食べてみよう」とか、「食べなくてもいいから、舐めてみよう」など、無理のない程度に声掛けをして、その食材を体験させます。ほんの少しでも食べられたら、「すごーい!食べられたじゃない!!」とほめてあげます。ご家庭にもそのことを伝えて、苦手なことを克服した体験を喜びます。

年長さんへの対応

具体的な栄養素の名前をあげて、説明をします。たとえば、「果物の中にはビタミンCが入っているから、お肌がするするになるよ(幼稚園生でも、女の子には結構効きます。)」「牛乳にはカルシウムが入っているから、背が伸びるかもね(こちらは、男の子に効きます。)」「野菜を食べると、おなかの中をお掃除してくれるから、いいうんちが出るんだよ。」といったようにです。

さらに、食べ物育ててくれた人、料理を作ってくれた人がいることを意識させて、その日土地への感謝の気持ちを持たせるようにします。幼稚園では、野菜の栽培を体験させます。また、簡単な調理を経験させる行事を行ったりして、食べ物への興味や食への意欲を育んでいきます。

身体測定をするときに、成長したことを実感させます。そのときに「たくさん食べたからだね!」と言って、大きくなることと食べることの関係性を意識させます。

苦手な食材を一口でも食べられたら、「おうちに人にも教えてあげてね」と、本人から保護者に報告をさせます。なかなか話せない子どももいるので、お迎えの時に「お子さんから素敵な報告があるんですよ。」を促してあげることもあります。

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ご家庭で出来ること

食に関する絵本を読んであげることは大切です。できるだけ、子どもが興味を持つような絵本を選んであげてください。

簡単な調理を一緒にやってみたらいかがでしょうか。ともべ幼稚園では、包丁を使わずに食材を手でちぎって、野菜スープを作ったり、手を添えてジャガイモやニンジンを切らせて、カレーを作ったりします。

キャンプなどに行ったときに、おやつとして冷やしたきゅうりやトマトを食べさせます。屋外で汗をかいてのどが渇いているので、より一層おいしく感じます。ともべ幼稚園では、お泊り保育のハイキングの後のおやつは、氷水で冷やしたきゅうりとトマトです。普段は絶対口にしなくても「おいしい!」と言って食べる子もいます。

「ひじき」などの煮物は、少し甘めに味付けをします。家庭では食べないのに、幼稚園の給食なら食べる子もいます。また、ともべ幼稚園の給食ではひじきを煮るときに、にんじんとひじきは別に煮ます。そうすると、にんじんの赤い色がひじきの黒い色のアクセントになります。その他の料理でも、彩りを考えることは大切なことです。

何より大切なのは・・・

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なによりも大切なのは、食卓が楽しいことです!お忙しいのは重々承知していますが、できるだけお子さんと一緒に、たくさんおしゃべりをしながら、食事を楽しむ演出をしてあげてくださいね!

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