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公開 2015年11月21日  

障害は“不便”だけど“不幸”ではない。発達障害のこだわりは、子どもの「強み」になる!

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発達障害の子どもの特性である「こだわり」は、周りから見ると困った行動に思われがちです。でもきちんと理解すれば、この「こだわり」は定型発達の子どもにはない「強み」にもなるんです。障害を不幸と捉えて周りの子と比べるのではなく、子どもの良いところを見つけて、毎日を笑顔で過ごしませんか?


発達障害の子どもと定型発達の子どもの違い

我が家には、発達障害の娘(高校1年生)と定型発達の息子(小学2年生)がいます。

2人の子どもを育てる中で「あ、この子はこんなことが得意で、これが苦手なんだ」とか「この子はこういう性格で、こういう風に対応すれば上手くいくんだ」など、日々それぞれの子どもの違いを感じています。

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折り紙、縄跳び、自転車、鉄棒、跳び箱、漢字の書き取り、日々の身支度…娘にはどれを教えるにも『コツ』が必要で、常に『彼女に合った方法』を試行錯誤してきました。

娘に用いた多くの方法は息子にも有効でしたが、定型発達の息子は“周りを見て”行動することができるので、中には手助けが全く必要なかったり、違うやり方のほうが分かりやすかったり、逆に娘に用いた方法ではわかりづらくなるケースも稀にありました。

今回の連絡帳入れは、息子が「お姉ちゃんと同じことをしたかった。でも実際やってみたら意外と面倒だったから、途中でやめてしまった。」というケースでした。

自閉症や発達障害の子どもはルールにこだわる

自閉症や発達障害の子どもは「臨機応変」が苦手です。“周りを見て”それに合わせて行動したり、“空気を読んで”自分を律することができないのです。
これは裏を返せば、一度ルーチン化したことに対しては決して「手を抜かない」ということです。定型発達の子どものように、誰も見ていないからとごまかしたり、いいかげんなことをすることがないのです。

例えば、娘は体育祭でくたくたになって帰ってきても、自宅で日課の体幹トレーニングをしようとします。また、旅行などで帰りが遅くなっても、その日が『週に一度の部屋の掃除の日(家のルール)』だと、掃除をしようとします。

「今日は疲れているから、やめようかな」とか「明日にしようかな」とはならないのです。

なぜこだわるのか理解してあげる

周りから見ると困った行動にも感じられる「こだわり」は、「いつもとは違う状況」に対する不安からくるものです。この「こだわり」は、「本人が安心する物」や「落ち着ける場所」を用意しておくことや、以前ご紹介したスケジュールボードの使用などで、ある程度緩和することができます。

「こだわり」をアピールポイントに

娘は「ま、いいか」と受け流すことが苦手で、小さいころからいろいろと苦労してきました。
でも高校生になった今、「真面目で手を抜くことは決してしない」性格が、入試や就職の面接時には大きな娘のアピールポイントとなっています。

障害も、裏を返せば本人の「強み」になり得るのです。

障害は「不便」ではあっても「不幸」ではない

自閉症や発達障害に限らず、障害のある子どもたちは素直でピュアです。周りの人を和ませ、笑顔にしてくれます。障害があるということは「不便」ではあっても決して「不幸」ではありません。「障害」=「可哀想」、「障害」=「すごく大変」というのは、障害のある人々と身近に接したことがない方々の考えなのではないかと思います。

周りの子どもと比べることなく、自分の子どものちょっとした成長に喜びを感じることができれば、私たち保護者も素敵な笑顔が溢れる幸せな毎日が送れるはずです。

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