あなたは何系パパ?「育児ストレス調査」から考えた!夫婦でストレス解消するために立ち上がれ全国のパパ!
9,292 View先日、オウチーノ総研が起こった育児ストレスに関する調査。その調査によると、多くのママは、育児ストレスを感じたときに夫よりもママ友に相談することを選ぶことが分かりました。夫婦でのコミュニケーションはストレスの解消につながりにくいのでしょうか。いえ、そんなことはありません。今日はママがパパに話しにくい理由と、それを解消するための3つのポイントをご紹介します。
育児ストレス解消は、夫よりもママ友が頼り!?
先日、ある面白い調査結果を見つけました。
それは、オウチーノ総研が首都圏に住む20~45歳の子育て中の男女を対象に行なった「育児ストレス」についてのこちらの調査。
まず、目に入ったのが、「あなたは育児ストレスを抱えていますか?」という質問への回答結果。
「頻繁にある」もしくは「時々ある」と回答した人が71.8%と、多くの子育て中のパパ・ママが育児ストレスを感じているという結果に。
特に、育児ママの84.0%が「育児ストレス」を抱えているという事実に、私は
と思わず心の声をあげました。
我が子は可愛い。本当に可愛い…けれども、ずっと一緒にいて、自分の時間もとれない、言うことを聞いてくれないとなればストレスもたまるものですよね。
ほとんどのママが育児ストレスを感じているという結果に、
「ああ、そんな風に感じるのは私だけじゃなかったんだな」
と安心感を覚えつつ、先を読み進めていくと…
次に見つけたのがこちらの「『育児ストレス』が原因で、ついやってしまったことはありますか?」という質問に対する回答。
これを見ると、ママの半数以上が、「育児ストレス」が原因で「些細なことで子どもに怒鳴ってしまった」と回答しています。
これを見た私はまたもや、
と、心の声をあげることに。
こんなことで怒ってはダメだ、と思っているのに、日々の子育てにおいつめられて余裕をなくして…怒ってしまった後に落ち込む…そんなママ多いのではないでしょうか。
そして、分かる分かるの連続で一気に共感モードに突入した私が最後に見つけた1番面白い調査結果が、こちらの「育児ストレスへの対処法」。
これによれば、パパにとっての育児ストレスの1番の解消法が「夫婦でコミュニケーションをとる」になっているのに対して、同じように感じているママはなんと20% 以下しかいないというではありませんか。
多くのママは、育児ストレスの対処法として、「夫婦間コミュニケーション」よりも「ママ友と話す、相談する」ことを選択しており、夫よりもママ友を頼りにしているようなんですね。
そしてこの結果を見た私は、
と本日3回目の心の声をあげることになりました。
育児ストレスを感じたとき、相談したくなるのは、そして話したくなるのは、夫ではなくてママ友なんですよね。子育ての情報を交換しながら、相手の子どもの様子を聞き、愚痴も悩みも聞いてもらって…それが育児ストレス解消の王道だと感じていたからです。
でも、あれ…ちょっと待てよ。
こんなに多くのママが育児ストレスに悩んでいる。
そして、子どもに怒ってしまうほどゆとりをなくしてしまうことも。
それにも関わらず、1番身近なはずの夫とのコミュニケーションが育児ストレスの解消にならないなんて…
もったいなくない!?!?!?と。
そこで、私は考えたのです。
育児ストレスを解消するための夫婦間コミュニケーションとは一体なんなのかを。
そこで今日は、多くのママにとってパパとのコミュニケーションが育児ストレス解消につながりにくい理由と、それを解消するためにパパに心がけてもらえたら嬉しいことをママの目線からまとめてみました。
もちろんママ友の存在は重要ですが、今よりももっとパパの存在がママにとってサポートになってくれたら…そんな思いをこめて書いたので、ぜひパパは一度目を通してもらえたら嬉しいです。
なぜ夫婦コミュニケーションが育児ストレスの解消にならないのか
育児ストレス解消のための夫婦コミュニケーションの説明に移る前に解決しておかなければならないのが、
「なぜ、ママにとって夫婦コミュニケーションが育児ストレスの解消にならないのか」
という問題。これが分からずして、「育児ストレスを解消するための理想的な夫婦間コミュニケーション」なんて分かるはずがないじゃないか!!
というわけで、まずはよく家庭に出没する「あるあるパパ」を見ながら「なぜ、ママにとって夫婦コミュニケーションが育児ストレスの解消にならないのか」を明らかにしてみたいと思います。
(1)「俺も仕事大変でさあ」系パパ
1番登場率が高いのが、この「俺も仕事大変でさあ」系パパ。
「ママが、最近大変で…」と話しはなし始めた瞬間、「いや、俺も最近仕事大変でさあ」とかぶせるように話しだすパパ。
いや、ママとしてもパパが仕事忙しくて、大変なのはすごくよく分かるんです。分かるけれど、ストレスがたまって夫に相談したらこれを言われた日には、「そうじゃなくて!!!」と言いたくなっちゃうわけです。
ママ友と話したり、相談すれば、「そうだよねー!!!子育てって大変だよね」と共感し合えるのに、パパに話すと「俺のほうが(俺も)仕事大変でさ」といつの間にかパパの大変さを聞くことになっちゃうことも。
これでは、ストレスを解消するどころか、逆にストレスがたまってしまうことにもつながりかねません。
(1)「なにそれ?」系パパ
次に、多いのが「なにそれ?」系パパです。
例えば、ママがパパに「今トイトレ中なんだけどね、全然うまくいかなくて…」と相談したとします。
ママとしては、
「最近は自然におむつがはずれるようになるまで待つこともあるみたいだよ。だから、あわてなくてもいいんじゃないかな」
こんな言葉が返ってくれば安心しますが、
返ってくるのは、「え、トイトレって何?」という質問。
(え、そこから説明するのかい!!!!)
と思いつつ「トイトレっていうのはね、トイレトレーニングの略でね、おむつをはずすためにね…」と説明すると、次に返ってくるのはこの言葉。
「へー、そうなんだ。で、それって大変なの?」
…。
…。
…!!!
(大変だから、相談してるんじゃんー!!!!!!)
こんなふうに相談したくても、パパから「なにそれ?」「そうなの?」と逆に聞き返されることで、相談までたどり着くことができない…という状態のパパを「なにそれ?」系パパと言います。
(3)「こうすればいいじゃん」理想論系パパ
そして、最後に登場するのが、こちらの「こうすればいいじゃん」理想論系パパです。
「この子が全然言うこと聞いてくれなくてー!!もうストレスがたまるの」
涙目で訴えたママに対して、冷静な一言。
「ちゃんと優しく伝えてあげれば言うこと聞くんじゃない?」
…。
…。
…(茫然)。
毎日、毎日子どもと接していれば子どもに優しくできないことだってあります。子どもに笑顔で接したくてたまらないのに、できないから辛いんじゃないかー!!!と思わず泣き出しそうになってしまいます。
このようにママの気持ちを聞く前に、「これがだめなんじゃない」「こうしなよ」と言ってしまう「理想論系パパ」。あなたはそうなっていませんか?
育児ストレスを解消するための夫婦間コミュニケーションとは?
ここまで、家庭において出没しがちなあるあるパパを紹介しながら、「なぜママにとって夫婦コミュニケーションが育児ストレスの解消につながらないか」について見てきました。
さて、これでやっと「育児ストレスを解消するための夫婦間コミュニケーション」について考えることができるようになりました。
要は、(1)「俺も仕事大変なんだぞ」系パパ(2)「なにそれ?」系パパ(3)理想論系パパにならなければいいわけですよね。
では、パパはどんなことに気をつけたらよいのでしょうか。
(1)「大変だったんだね…」共感系パパになる
ママが一番うれしいのは、まず「話を聞いてくれる」ということ。
ママが「最近、ずっとこの子と2人でいるのが辛いの。本当に大変でね…」と話はじめたら、
「俺も仕事大変でさあ…」
と話をさえぎるのではなく、
「こうすればいいじゃん」
とすぐに解決策を話し始めるのでもなく、
「そうなんだ。大変だったんだね…」
とまずはその気持ちを、評価せず一旦そのまま受けとめてあげてください。
ママも大変だというストレスを自分で抱えきれなくてある意味パニック状態なこともあるんです。その気持ちを受けとめてくれる人がいるだけで救われます。
(2)「俺も調べてみるね」協力系パパ
そして、次が「俺も調べてみるね」協力系パパです。
例えばママが、これが分からなくて、これができなくて!!!とパニックになっているとき。
「え、それって何?いや、僕には分からないし…」
とママに丸投げするのはやめましょう。
パパも同じように日頃から情報収集をしておけるのが理想ですが、もちろん何でも知っているわけにはいかない。そんな時は、「そうなんだ。ちょっと他のパパに聞いてみるよ」「僕も調べてみるよ」と一緒に問題に取り組める関係であれるようにしましょう。
子育てはパパとママの共同作業。
困っているときに、一緒の目線で、同じように悩んで調べて解決しようとしてくれる。それがママにとっては何よりも嬉しいものなんです。
(3)「出かけてきたら?」お手伝い系パパ
そして、最後が「出かけてきたら?」お手伝い系パパ。
育児ストレスは、「子どもと常に2人きり」「自分の時間がとれない」「ずっと子どもの面倒を見ていて気持ちが張りつめ続けている」といったことが原因で起こることも多いもの。
そんなときは、相談にのるといったことだけでは解決しないかもしれません。
実際に、多くのお母さんが「育児ストレスの解消法」として、「睡眠をとる」「一人の時間をつくる」「おいしいものを食べる」と回答しています。
コミュニケーションという枠を超えてしまいますが、ママに任せきりのお世話を少し代わってみたらいかがでしょうか。
「ちょっと僕が見てるから、出かけてきたら?」
「今日は僕が夜泣きに対応するから、君はゆっくり寝てなよ」
そんな風に、お世話を変わってあげる、一人の時間をつくれるようにする、そんなことができたらいいですね。
ママは大丈夫?パパの振りみてママ振り直せ!
いかがでしたでしょうか。
「育児ストレスを解消するための夫婦間コミュニケーション」をテーマにここまで書いてきましたが、人によって何を心地よく感じ、何が嫌と感じるかは異なります。
ここに書かれていることを守るというよりは、これは頭の片隅に留めておく程度にして、まずはしっかりとママのことを見てあげてください。
疲れてませんか?何かパパに求めてませんか?そして、どんなことをしたら嬉しそうにしてくれますか?
分からなければ、「今日、疲れている?」「どうしてほしい?」と直接聞いてみてもいいかもしれません。重要なのは夫婦にとってぴったりのコミュニケーションの形を見つけることだと思います。
そして、ここまでママの立場から、上から目線で(笑)色々と書いてきましたが、「こんなパパはダメ!」とエラそうに語っている私もよく、同じようなことをして夫を不機嫌にさせてしまうことがあります。
夫婦は鏡のようといいますが、パパの言葉にイラっとするときは、もしかしたら自分が日頃パパにそう接してしまっているのかなと反省しています。
パパの振りみてママ振り直せ
ママも、自分のコミュニケーションの取り方がパパにとって心地よいものかどうか常に気を付けていたいものだなあと自戒をこめてそう思います。
これを読んだパパとママの関係がよりよいものとなり、育児ストレスから解放されるパパママが増えたらいいなと思います。
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