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公開 2015年12月24日  

「妊娠はゴールじゃない」不妊で毎日泣いた私が今思うこと

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赤ちゃんが欲しくてもなかなか授からない…そんな辛い思いをして悩んでいる人は多いと思います。私もかつては不妊に悩み、辛い時期を過ごしていました。しかし今、当時を振り返って反省していることがあります。かつて不妊で悩んでいた私から、現在不妊で悩んでいる人にぜひ読んでほしいメッセージをお伝えします。


子どもが欲しくて泣く毎日

私は、結婚当初から子どもが欲しかったのですが、結婚したらすぐに子どもができるものだと思っていたので、排卵日などをきちんと考慮した妊活はしていませんでした。それでも生理の予定日が近づくたびに「今月はもしかしたら妊娠しちゃってたりして?!」とお腹をさすりながら期待を抱いたり、できてもいない子どもの名前を考えてみたりしていました。

しかし妊娠しないまま半年が経ち1年が経ち…。そうなると「もしかしてこのまま一生妊娠できないのかな?」という焦りが出てきて、どんどんマイナス思考に陥りました。結婚したばかりの友達の妊娠報告を聞いた時も、喜んであげたいのに「あっさり赤ちゃんができるなんてズルイ!悔しい!」という思いがこみ上げてきて、そんな自分の嫌な面にヘコんだりもしました。

この頃の私は、毎晩ふとんに入るたびに妊娠のことを考えては、旦那にバレないようにこっそりと泣くのが日常になっていたのです。

不妊妊活中に傷ついた一言

私は不妊のことを友達に知られるのがすごく嫌でした。そんな私が友だちから聞かれる度に、胸にグサッときていた言葉、それは「子どもはまだ考えてないの?」という言葉でした。友だちは別に悪気があるわけではなく、ただ興味があって聞いているだけで、私自身も結婚前は何気なく口にしていた言葉でした。

しかし不妊で悩む私は、「作らないんじゃなくて、できないだけなのに…!でも不妊とは思われたくない!」という思いから、本当は子どもが欲しくてたまらないのに「今は犬が子どもみたいなものだから、まだいいかな~」という回答をしてごまかし、自分の本当の気持ちを隠すようになりました。

このような経験から、何気ない質問でも、不妊で悩む人にとっては傷つく一言になることを身をもって知りました。これ以来私は、妊娠や子ども計画の話を聞く際には注意を払うようにしています。

悩んでいる時間がもったいなかった…育児中の今だから思えること

私はその後婦人科を受診し、不妊治療を経て、無事に妊娠・出産をすることができました。
でも今、育児をしていて思うことがあります。それは、「あんなに子どもが欲しい欲しいと思って泣いてばかりいたけれど、子どもがいないからこそ、その時にできることをもっと楽しんでおけばよかった」ということです。

私は、妊娠したらそれはもう幸せに違いない!子どもを産んだら毎日楽しいに違いない!と、妊娠・出産が「幸せのゴール」のような気がしていて、具体的な子育ての大変さについてはあまり考えていませんでした。
しかし、思っていたよりもずっとずっと子育ては大変で、こんなにも自分のペースで生活できず、自由な時間もないものなんだ…と正直驚きました。子どもができる前に思いっきり楽しんでおけばよかったと思うことが、今はたくさん思いつきます。

妊娠をすると食べてはいけない食材も多く、好きなものを好きなだけ食べることができなくなります。
ジェットコースターに乗ったり、激しいスポーツなどもできなくなります。
また、子どもが生まれた後は、よっぽど家族の協力がないと、オシャレなお店での外食や映画はしばらく無理でしょうし、子どもがくずるので買い物もゆっくりできないですよね。

子どもが起きたら自分も起きざるを得なくなるので、好きなだけ朝寝坊したり夜更かししたり…本を読んだりネイルをしたりする時間も以前に比べてなくなります。遠方への旅行もなかなか難しいです。

そういう色々なことを、妊娠・出産前にもっとやっておけばよかった!
子どもができない…とへこんでばかりで、「その時に人生を楽しむこと」に目を向けられず、
なんてもったいない時間を過ごしていたのだろう、と当時を振り返って強く思います。

子どもがなかなかできない人へ、私が伝えたいメッセージ

妊娠というものは、勉強などとは違い努力すれば必ず報われるという確証がありませんよね。だからこそ、子どもが欲しくてもできない時期は、とてもとても不安です。

しかし、妊娠しても妊娠しなくても、毎日悩んでへこんでばかりいたら、あとあとその時間を後悔するだけだということを身をもって学びました。ですから不妊で悩んでいる方には、子どもが授かったらなかなかできなくなってしまうことを今のうちに存分に楽しみ、明るく毎日を過ごしてほしいと今は思っています。

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