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公開 2015年11月24日  

子育てって、本当につらいことばかり?「母になってよかったこと」に目を向けてみよう

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「子育ては大変」「ママはつらいのだ」というキーワードばかりが一人歩きしすぎていませんか?もっとシンプルに、子どもを持った幸せを噛みしめてみるのはどうでしょう。「母になってよかったこと」を自分の言葉にして思い起こしてみると、これまでとはまた違った世界が見えてくるかもしれませんよ。


目次 子育てはつらいばかりなのか?
「母になってよかったこと」を自分の言葉にしてみると…
子どもは「かけがえのない存在」であり「感動を与えてくれる存在」
「よかったこと」に目を向けると、これまでとは違う世界が見えてくるかも

子育てはつらいばかりなのか?

昨今、「子育ては大変」「ママはつらいのだ」というキーワードが、一人歩きしているような気がしています。パソコンを開けば、どっとタイムラインに流れてくる「つらいママを支える話」「大変な子育てをいかにして、楽しくするのかの工夫」などなど。

もちろん「今の子育て環境は大変」というのは間違いないと思うので、それ自体を否定する気は全くないのですが、どうも気になってしまいます。

「母になってよかったこと」を自分の言葉にしてみると…

そんなときに、母親の多世代交流をしましょうという誘いがあったので、行ってきました。そこで「母になってよかったこと」を話し合ったのが、自分自身の心の健康のためにとてもよかったのでご紹介します。

行ってみたのは多世代の母親たちの交流会です。参加する方は、「これから母になる人」でもかまいません。現役大学生、出産したばかりの親、小学生の親、高校生の親、大学生の親、社会人の親、すでに孫がいらっしゃる人も参加されていました。

少人数のグループに分かれ、お茶やお菓子を食べながら話す。これだけです。意見のジャッジや議論をするわけでもない、いわゆる「ワールドカフェ方式」です。自己紹介のあと「なりたい母」「母になってよかったこと」について話しました。

私も母になってよかったことをあらためて考えてみました。よかったことはありすぎるほどでしたが、それを言葉として言語化するとなると、これが難しい。それでも、漠然と考えていたことを言葉に出し、相手に伝えようと努力してみると、自分自身が考えていたことも次第に明確になっていきました。

最初は自分で上手くまとめられず、モゴモゴと変なことを言ってしまいましたが、最終的に私が言いたかったことは、「さまざまな人の価値観を知り、人の気持ちを尊重することが大事だとわかった。それによって自分自身の人間の幅が広がった」ということでした。

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納得!と思う意見は、模造紙にメモメモしていきました

子どもは「かけがえのない存在」であり「感動を与えてくれる存在」

みなさんはもっとシンプルに、ご自身が思う「よかったこと」を言っていました。他の人の意見を聞くと「おー、そうだった。そんな感じ!忘れていた!」と自分自身も思い当たることが、多くありました。

たとえば、生後半年の赤ちゃんを抱えた若いお母さんは、

「かけがえのない存在、全幅の信頼を寄せてくれる存在に出会えました」

たしかに、ここまで全幅の信頼を寄せて自分を愛してくれる存在、今まで見たことも感じたこともありませんでしたね。自分がいなければ、この生命体は命がなくなってしまうんだ!という責任感に震えたものです。私も「ママになったばかりの、新鮮な喜び」を思い出すことができました。

また、幼児期のお子さんを持ったお母さんは、

自分自身大人になってすっかり忘れていたことを思い出させてくれました。たとえば、子どもって窓に叩きつける雨の雫を、『わ~』って言いながらずーっと見ていたりしますよね。大人になると『あー。今日も雨か。洗濯物が乾かない』としか思えないけれど、窓のぶつかって雫が落ちるの、ずっと見ていると面白いですよね」

そう、そうでしたね。子どもって本当に感動を与えてくれる存在でした。

大学生は、「母親」なるものにちょっと不安な様子で、「なんか、荷物も多くてお母さんって、ものすごく大変に見えるんですけど」と言うと、当のママたちからは「でも、おむつもたないわけにいかないし、別に大変っていうか、やるしかないからやるよねー」みたいな頼もしい発言も出ていました。

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大人にとって憂鬱な雨も、子どもにとっては興味の対象でしかない

「よかったこと」に目を向けると、これまでとは違う世界が見えてくるかも

もし、この場が「みなさん。つらいことを、お話しましょう」という場であったなら、ママたちから出てきた言葉は、もっと違うものになったのではないでしょうか。「少しお出かけしようにも、荷物も多くて大変です」というような話ばかりだったかもしれません。モノの捉え方を「よかったこと」という側面から見るだけで、全く世の中が違って見えるのではないかと思いました。

子育ては大変な側面も確かにありますが、自然の豊かさ、四季の移ろい、感受性の鋭さ、エネルギー、一歩ずつ成長するその確かさなど、私たちは子どもたちから多くのことを教わり、目を見張るほどの感動をしてきたはずです。

母親になれたことの幸せを、ときどき意識的に思い出してみるのは、心の健康にとってもいいような気がします。ちょっと久しぶりに「子どもが生まれてよかったこと」を思い出してみてはどうでしょう。

ノートをひとつ作って「子どもがいてよかったこと」「今日、おもしろかったこと」「うれしかったこと」を毎日書いてみたり、ブログや写真のアプリで綴っていくのもいいかもしれませんね。

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蜘蛛の巣がこんなにきれいなことを教えてくれたのは子どもだったかも。

あっという間に過ぎる子育て期です。自分の心の中にあるつらいことに蓋をしろというのではありません。

違う方向から光を当ててみると、まるで違う世界が見えてくるかもしれませんよ。

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