食べる日と食べない日の差があることを「むら食い」といいます。0歳~1歳の成長スピードに比べて、1~2歳児の成長は緩やかになります。そのため、本能で必要とする栄養素も少なくなるので「離乳食はよく食べていたのに、1歳を過ぎてから急に食べなくなった」ということが起こります。
また、自我が芽生えてくる時期であるため、好き嫌いがハッキリしてくると「嫌なものは食べない」「今は食べたい気分じゃない」「好きなものばかり食べていたい」という気持ちを出すようになります。
こどものむら食いの原因は?「むら食い」7つの対処法
37,738 View「むら食い」という言葉を知っていますか?子どもがご飯を食べる日と食べない日の差があることを「むら食い」といいます。特に自我が芽生え、自分の意志をはっきりと持ちだすようになると、この状態はよくみられるようになります。むら食いが起こってしまう原因がわかれば、解決方法が見つかるかもしれません。早速見てみましょう!
むら食いの原因を理解しよう
【むら食い対処法1】しっかりお腹を空かせる
お腹がすいていることが全てのトラブルを解決する絶対条件です。お腹がすいていないと、どんなに調理法や食べる環境を工夫しても食べてくれません。
毎日、同じ時間に起きて、同じ時間に3食食べられるように生活リズムを整えることが大事です。食事の2時間前は飲み物程度にし、おやつなど口にしないように気を付けましょう。寝る前に何か食べると、消化が不十分で朝食が食べられない子も増えています。子どもに夜食は必要ありません。子どもの食事を見直すと同時に、大人の食生活も見直してみるのもいいかもしれませんね。
【むら食い対処法2】おやつの量を減らす
子どもが大好きな「おやつ」。ついついダラダラと食べさせたり、子どもの手が届くとことにおやつを置き勝手に食べてしまったりしていませんか?
子どもは胃が小さいので、少しの量でお腹がいっぱいになってしまいます。しっかりお腹が空いていないとご飯が食べられません。 1~2歳児の必要なおやつのカロリーは100~150Kcalです。バナナ2本・ヨーグルトなら80g程度。おやつを食べ過ぎてご飯を残すようならおやつの量を減らさなければなりません。
おやつをどうしてもほしがる子には遊びに連れ出したり絵本を読んであげて気を紛らわせるなどして、おやつの量を調節してみましょう。運動量が少ない場合はジュースやお茶など水分補給だけでも充分です。
【むら食い対処法3】たくさん運動をさせる
しっかりお腹を空かせるには、やはり体を動かしてエネルギーを消費させることが大事です。家の中だと運動量が少ないので、天気の良い日は公園やお散歩に出かけたり、近所の支援センターや地域の体育館などを利用すると広い敷地で思いっきり体を動かすことができます。
いっぱい遊んで、お腹がぐ~っと鳴るぐらいお腹を減らして晩御飯の時間を迎えると、苦手な野菜も食べてみようという気持ちになるかもしれません。いつもより食いつきも違うはずです。
【むら食い対処法4】食事に集中できる環境にする
子どもの集中できる時間は短く、目の前にオモチャなどがあるとそちらのほうへ気持ちがいってしまいます。手の届くところにおもちゃがあったり、テレビがついていると見たくなって食事を中断して席を立ってしまうこともあります。ですので、食事中はテレビを消し、目で見えるところに興味がいってしまうようなものを置かないようにしましょう。
音楽が流れているのは問題ありません。楽しい会話をするのもいいですね!
【むら食い対処法5】食事の時間を決める
まずはご飯をあげる時間の見直しからしてみましょう。それぞれのご飯とご飯のの時間が短すぎたり長すぎたりすると、おやつをあげるタイミングが難しいですよね。見直しが終わり、ご飯とおやつの時間の計画を立てられたら、なるべく、毎日それを守るように意識しましょう。お腹がすく時間がバラバラだと、それが「むら食い」に繋がりますからね。
ただし、時には臨機応変な対応が必要になることもあります。例えば、子どもに体力がついてくると、なかなかお昼寝をしなくなり、やっと寝たと思ったら起きるころには夕食前なんてこともありますよね。この場合は、おやつを抜いても構いません。水分補給だけでも充分です。しっかりお腹を空かせて夕飯を迎えましょう。
【むら食い対処法6】食事に興味を持たせる
ご飯を食べるようにするには「食事に興味を持たせること」が大事です。子どもは、食材が調理された状態で見ることがほとんどだと思います。そのため食事に関する興味は「味」にしか向かず、好きな味のものは食べますが、嫌い味のものや食べたことがないものについては関心を示さず嫌がることが多くなってしまいます。
興味をもってもらう方法として以下の3つがオススメです。
1つ目「一緒にお買い物へ行く」
こちらは、すぐにでも実践できる方法ですね。一緒にお買い物へ行き、お子さんが苦手な食材を「美味しそうだね」と見せながら選んでみます。ここで食材の「見た目」に関心を持たせます。そして、料理をする時も「選んでくれたから美味しく作るね」と声をかけたり、食べる時はパパママが子どもより先に食べ、大袈裟なぐらい「おいしい~!!」と言ってあげます。そして、お子さんに「一口食べてみる?」と声をかけて食べさせてみてください。
2つ目「食べ物の絵本を読む」
子どもは絵本が大好きですよね。食べ物に関する絵本はとても多く子どもが興味をひく内容もたくさんあります。本屋さんにもありますが図書館がオススメです。色々借りて、お子さんの反応を見て喜ぶ1冊を探すのも楽しいですよ。これで、子どもはたくさんの「知識」を得ることができます。
3つ目「料理の手伝いをしてもらう」
こちらは2歳以上のお子さんにオススメの方法です。野菜を洗ったり、卵を混ぜたり、レタスをちぎったり、小さいお子さんでもできることはたくさんあります。自分で作る「体験」を通して食に興味を持ち、この料理はどんな食材でできているのかを知ることができるので、苦手な料理や初めて食べる料理でも口に入れることができます。
食に興味を持たせる3つの方法で、「味」だけではなく「見た目」「知識」「体験」という色んな角度から食べ物について考えてもらうようにしましょう。
【むら食い対処法7】食事の時間を楽しくなる工夫をする
食事中、つい「早く食べなさい!」「こぼしたらダメでしょ!」「野菜残したら大きくなれないよ」など、つい口うるさく言ってしまいがちです。また、手づかみ食べができるのにママが食べさせたり、まだ口に入っているのに何度も「あ~ん」と言って口をあけさせたり過保護になっていませんか?これでは、自分で食べようとする意欲がなくなってしまいます。
子どもなりに早く、キレイに食べようとしています。小さいうちは箸やスプーンも上手に使えません。練習していくうちに上手に使えるようになり、食べるペースも早くなり、こぼさずキレイに食べられるようになるのです。焦らず、ゆっくりお子さんの成長を見守ってあげましょう。
残すと、つい全部食べさせたくなるものです。いつも残す場合、最初の盛り付け量を減らしてみましょう。すると、完食できた喜びも味わうことができ、食事の時間も早く終わります。苦手な野菜はほんの少しでいいのです。
口うるさく言われると、食事をすることが楽しめません。まずは「楽しむこと」が1番大事です。全部残さず食べること、栄養バランスは2番目でいいのです。
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