子どもに思いやりを伝える時、どんな風に伝えていますか?
誰かと喧嘩した時…
子どもが何かわがままを言っている時…
誰かをないがしろにするような言葉を発した時…
もしかしたら、そんなシーンを見つけて、
子どもと向き合って、「思いやり」について話すことがあるかもしれません。
私はつくづく、「思いやり」を伝えるのは難しい…と思っていました。
そんな時に、前評判を聞いて、ある本を見つけました。
「こころって、どこにあるの?」思いやりを伝えたい時、読みたい絵本「ねずみくんのきもち」
5,115 View子どもに思いやりを伝える時、どんな風に伝えていますか?ある本を読んで、そして子どもと会話をするのが、とってもオススメなんです…!
思いやりや、こころってどんなもの?
人気の「ねずみくん」シリーズから「ねずみくんのきもち」
ねずみくんシリーズ、ご存知でしょうか?
1974年の出版以来、読みつがれているロングセラー。
やさしさあふれるねずみくんの世界は、こどもたちから大人まで愛されています。
動物たちの個性をいかして描かれたユーモアのある展開には、ちいさくても大切なものがあるんだよとメッセージが込められています。
古くから読まれている本ですので、
子どもの時に読んでもらった!今度は我が子に…という方も多いのではないでしょうか。
その「ねずみくんシリーズ」に、特別編があるのです。
これは、いつものねずみくんシリーズとはちょっと違う物語なんです。
公園で意地悪ねこくんにいじめられたねずみくんは、自己嫌悪になるのですね。
そこへフクロウさんがやってきて、大切なこと=思いやりを教えてくれるという趣向。
フクロウさんは、ねずみくんに考えさせ、対話からそのことをさとしてくれます。
ねずみくんはその中から、助け合って生きていることに気づき、個性の違いの素晴らしさを実感するのです。
大人がよんでも、「ふーむ!」と思う、なかなかいい内容。
でも、ほんとに読むだけで子どもに伝わるのかな?と思い、
よく読み聞かせをしているという、本好きなパパ友に相談してみたのです。
自分じゃない誰かのことを思う時に、読んでみたい本
そのパパ友に聞いた時に言っていたのは、
「自分じゃない誰かのことを思う、ということを子どもに学んでほしい、
僕はそれをどうやったらできるんだろうなと考えた時に、この本を見つけたんだよね。」
ということ。
なるほど!それって、どういう風にしたらいいの?
具体的に話を聞いていくと、
「お母さんのことを考える」とリンクさせて、この話を読み聞かせしていたとのこと。
理由は、子どもは誰だってお母さんが大好きだから、だそう。
例えば、この本を読んだ後に、
パパ友 「お母さん好き?」
子ども 「大好き!」
パパ友 「お母さんが痛がっていたらどう思う?」
子ども 「うーん、悲しい…」
パパ友 「じゃあ、お母さんが楽しそうだったらどう思う?」
子ども 「うれしい!」
パパ友 「それが、思いやりなんだよ。」
という風な会話をしているらしいんです。
そして、ねずみくんの話に戻して、
“自分じゃない、違う人のことを思いやるって、大事なことかもね。
思いやりって、お互いに気持ち良いことなんだね”
そんなことを、話すそうです。
このストーリーを起点にして、「相手のことを考える」ということについて、
子どもに考えるきっかけをつくっていたそうです。
ちなみに、2歳くらいから読んでも、なんとなく子どもは分かるらしい!
この本+会話のやりとりを聞いて、なるほど!と思いました。
大人が読んでも良書
最後に、作者のなかえよしをさんは、あとがきの「絵本のきもち」より、こんなことをおっしゃっています。
自分以外のことを想像することが
自分自身のことを考え知ることだとも思います。
それなのに、大人は知識をふりかざし、
あたかも知識が大切であるかのほうにふるまい、
こどもたちに知識という情報をつめこんでいます。
その分こどもたちの心から想像力が
失われているのではないでしょうか?
この温かさを見つけるのが難しい現実の世界で
大切なことはやはり想像力だと思いますし、
一番大切なことは何かとなりますと、
それは「思いやり」だと思います。
いかがでしょうか?
改めて、子どもに「思いやりやこころってどんなもの?」そんな風に問われたとき、自分なりに伝えられるよう、大人も一緒に読みたい絵本ですね。
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