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公開 2016年01月13日  

幼稚園の園長先生に教えてもらった子育て中に読みたい詩

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家事と育児をしていると毎日あっという間に終わってしまいますよね。それは毎日が充実しているからなんだと思いますが、それを普段から自分で感じることは難しいですね。そんな時にふと自分と同じ母親の目線で書かれた詩を目にしました。今の自分の日常がとても幸せなものであり、素晴らしい時間なんだなと思うことが出来て凄く感動しました。そんな素敵な詩をご紹介します。


以前、娘の通っている幼稚園の園長先生とお話し会をしようという日がありました。その時に園長先生から「素敵な詩があるから読みます」と言われたのが小野省子さんの『愛し続けていること』という詩です。

詩が書かれたプリントが配られた後、園長先生が読み上げたのですが、聞いてすぐに自分と置き換えて聞いてしまい感動しました。毎日育児を頑張っているママ達に是非読んでほしいと思ったのでご紹介します。

『愛し続けていること』~小野省子~

  ≪愛し続けていること≫

いつかあなたも
母親に言えないことを
考えたり、したりするでしょう

その時は思い出してください
あなたの母親も
子供には言えないことを
ずいぶんしました

作ったばかりの離乳食をひっくり返されて
何もわからないあなたの
細い腕を
思わず叩いたこともありました
あなたは驚いた目で私をみつめ
小さな手を不安そうにもぞもぞさせていました

夜中、泣きやまないあなたを
布団の上にほったらかして
ため息をつきながらながめていたこともありました
あなたはぬくもりを求め
いつまでも涙を流していました

私は母親として自分を恥ずかしいと思いました
だけど苦しみにつぶされることはなかった
それは小さなあなたが
私を愛し続けてくれたからですだからもしいつか
あなたが母親に言えないことを
考えたり、したりして
つらい思いをすることがあったら
思い出してください

あなたに愛され続けて救われた私が
いつまでもあなたを
愛し続けていることを

子育て中のママが共感できる

この詩は幼稚園で保護者の集まりがあった時に、園長先生が紹介してくれた詩です。子育てにおいての悩み事を相談しあう会だったのでお友達との喧嘩やおもちゃの片付けなどの相談をしていました。

そんな会の最後に園長先生が素敵な詩があるんだよと言って、この『愛し続けていること』を読んでくれました。聞きながら情景を思い浮かべると思わず涙が流れてしまいました。

毎日目まぐるしく過ぎていく中でいつも第一に考えてるのは、我が子のことですよね。子ども中心の生活になれば、予定通りにいかないことの方が多く、振り回されてる感じがすることもあります。

どうしてこう動いてくれないの?私は考えて動いてるのに!!と嫌になることもあります。私はそんな気分の時にこの詩を聞いて、なんだかとっても救われた気がしました。

育児の愚痴をこぼす事はあるけれど、私がこんなに充実した毎日を送ることが出来ているのは、愛すべき我が子がいるから、そして子もまた親を愛してくれるからなのだということに改めて気づかされました。

みなさんも子育てに少し疲れてしまった時にはこの詩を思い出してみてください。

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