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公開 2015年11月26日  

子どもに電話を取らせるのは良い教育か?マナー違反か?

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子どもって可愛いですよね。でも、電話をかけたとき受話器の向こうからウニャウニャ出てくる子どもの声、「可愛いから電話を子どもに取らせてもいいだろう」と思っているのは家主だけだったりします。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038005234

子どもが電話を取るのはマナー違反?

ある日、友だちに用事があって電話をかけました。
すると電話口に突然、2歳くらいの子が出てきて「ア~ウ~、ア~ウ~」と叫んでいます。

きちんと応対ができない子どもに電話をらせるのは、電話をかけている相手に対するマナーとしてどうなんでしょうか?

そこで、今日は『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話したいと思います。

電話は、子どもにとって"面白い"もの

電話は子どもにとっては最高の玩具です。
電話が鳴って自分が何か声を出すと受話器の向こうから反応があるので、最高に面白いんです。

たとえ「電話を玩具にされるのが嫌だから」と玩具の偽物の電話を渡しても、使えなくなった古い携帯電話を渡しても、本物をやたら取りたがります。

子どもが電話に出るのは、相手へのマナーとしてどうなのでしょうか?
電話をかけてくる人は、何か用事かあってかけてきます。目的があります。

田舎のお祖父ちゃん、お祖母ちゃんだったら孫が電話口に出てきてくれて喜ぶとは思いますが、それ以外の大概の人は「あら可愛い、嬉しいわ」とはならない人がほとんどではないでしょうか。

ですから、電話応対のしつけもしないまま、子どもにおもちゃのように取らせるのは止めたほうがよさそうです。

私は仕事柄、教室の保護者宅に電話をかけることがありますが、電話すると「うう・・・あああ・・・」だけ・・・
電話は意外にも、集音性が高い機器なので周りの音をかなり拾います。遠くから「誰?誰?誰から電話?」とキッチンでガチャガチャお皿を洗っているお母さんの声が聞こえてきたりします。

「お母さんに代わってください!」と何度も言って、1分くらい経過してやっと代わってくれることもあります。

子どもが電話を取るのであれば、「どちら様でしょうか。お母さんに代わります」と、電話のマナーを教えるしつけをしてからにしたほうがいいのではないでしょうか。

他にも、こんな対応を経験したことも

今や個人がそれぞれ携帯電話を持つ時代になりました。でも、家族にかかってくる連絡先として固定電話を置いてある家庭は多いです。
すると友だち、家族だけでなく様々な人から連絡が入ります。

おしゃべりができない幼児だけでなく、反抗期中の上の子が無愛想な声で出てきたり、旦那さんに怖い声で「もしもし!なんですか!」なんて言われてしまい、かけた私が怒られてしまったような気持ちになったこともありました。

電話口の一言で、"その家族の印象"が決まってしまうことも。

みなさんも、そんな経験をしたことはないでしょうか?

電話は社会との接点である

電話は社会との接点です。園長先生や学校の担任、会社の上司からかかってくることもあります。

せっかくママが外で一生懸命丁寧な挨拶をし、言葉遣いに気をつけているのに、他の家族が面倒くさそうに「もしもし」と出たり、ぶっきらぼうな応対をしてしまうと「マナーができていない家族だなあ」と一瞬にして思われてしまうかもしれません。

メラビアンの法則

"メラビアンの法則"というのをご存じでしょうか? アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの概念として知られているもので、初めて会った時にその人を認識する割合を以下の通り数値化しています。

・言葉や話の内容・・・7%
・口調、声の質、話す速さなどの聴覚情報・・・38%
・見た目や表情などの視覚情報・・・55%

電話は相手の顔が見えません。視覚情報がないわけです。だから38%を占める口調、「はい」と出たその声のトーンだけで判断されてしまいます。
ぶっきらぼうに出れば"感じが悪い人"、明るくハキハキ言えば"礼儀正しいいい人"と思われます。

それだけ最初の第一声や話し方は、人の印象を決める上でとても重要なものなのです。

最後に

商品の問い合わせをした時、声のトーンが明るく丁寧な言葉遣いであれば「いい会社」と判断します。レストランに予約電話したとき横柄な感じがしたらその声だけで、「やっぱりそこで外食するのはやめておこう」となりますよね。

あなた自身も電話の相手から声だけで判断されていることを心に留めましょう。

また、どんなに気をつけていても、目を離した隙や手が放せない時に子どもが電話を取ってしまうことも少なくありません。

もし、まだ電話応対ができない子どもが電話を取ってしまったら・・・

電話を代わったときに「お待たせしてしまってごめんなさい」「うちの子がちゃんとお話できず失礼しました。」などと相手に一言謝れば、相手の印象も変わるかもしれませんね。

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