キーワードとして、メディアなどに取り上げられ、かなり認知度が高まってきたLGBT。
そもそも、LGBTとは何でしょう?
LGBTを伝える絵本。パパが2人いたペンギンの実話
4,043 ViewLGBTについて、子どもにどう伝えれば良いか?と考えてしまうことがありました。そんな時に、オススメしたいのが絵本!素敵な絵本を見つけたので、ご紹介します。
LGBTとは?
今の社会では、女性が男性を、男性が女性を好きになることや、出生時の身体的・生物学的性別に、とくに違和感を抱くことなく生きていくことが《ふつう》だとされています。
しかし、その《ふつう》とされるアイデンティティに縛られることなく
男性が男性を、女性が女性を、あるいは両方を好きになる人や出生時の性別とは違った性別の人生を歩んでいく人、
だれにも恋愛感情を抱かない人や、好きにはなるけど性的接触を望まない人など、
様々なアイデンティティや、思いを持った人がいます。
そのような人たちを総称して《セクシュアルマイノリティ》と呼びます。
最近ではレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとって《LGBT》と呼ばれることも増えてきました。
子どもに、LGBTを伝えるには、どうしたら良いの?
私自身も、どのように子どもたちに、多様なアイデンティティを持った人がいる、ということを伝えれば良いのか?
ということについて、迷ったことがありました。
ふと、毎日絵本を読み聞かせしているな、ということに気づき、
その読み聞かせの時間に、小さいころから自然にLGBTについて話せるといいな、と思い本を探してみました。
その時に、見つけた良書を「タンタンタンゴはパパふたり」という絵本を紹介したいと思います。
名前は、ロイとシロ。どちらも男の子。いつも仲良くいっしょです。
おじぎするのも、仲良くいっしょ。
歌うのも、仲良くいっしょ。
歩くのも、仲良くいっしょ。
泳ぐのみ、仲良くいっしょ。
ロイとシロはどこへいくのも、仲良くいっしょ。
内容からも、すごく仲睦まじい様子が伝わってきます。
この本のオススメポイントは、アメリカのセントラル・パーク動物園で、実在した、オス同士のカップルの物語だということ!
二羽のオスペンギンの様子を見た飼育係が「この子たちは、きっと愛し合っているんだ」
そう気づくのです。
ロイとシロのカップルは、他のカップルから見捨てられた卵を飼育員から渡されます。
それを何カ月も大事に温めて、ついに赤ちゃんペンギン「タンゴ」が産まれる、というストーリーなのです。
素晴らしい絵本!という称賛の声
かつて、「同性愛」を描かれているとしてアメリカ人が最も禁止して欲しいと思う本リストのトップにもなってしまい、一時期物議を醸したこの本。
しかしその後、様々な活動を経て、なんと立場が逆転!
アメリカの図書館協会の“Notable Children's Books”に選定され、数々の賞も受賞した作品となりました。
また、ツイッター上でも、読んだ方からこんな声も!
もしも、小さな子供がいたら見せたなぁって云う絵本。「タンタンタンゴはパパふたり」クスッとしてホッコリします。当たり前の話です。 pic.twitter.com/UZ0LtDl3iU
— 福花 (@fukuhana38) August 27, 2015
絵本『タンタンタンゴはパパふたり』 Amazonのレビューに共感♪(by 大山トチロー様) 「マイノリティ視点の、しかしマジョリティを締め出さない良書」 「イレギュラーな家族への湿り気のない共感」
— Yumiko (@Harukaze_001) August 11, 2015
『タンタンタンゴはパパふたり』ペンギンの雄カップルが卵を孵す話(実話)。それだけの絵本なのだけど、ちょっと感動した。 http://t.co/hkCXdiJlwv pic.twitter.com/u5cpHND5CU
— todattora (@saxeb1ue) March 25, 2015
家族の形は様々。そして、愛の形も様々である、ということ
これを読んだ時に、
「家族の形って、一つじゃないんだね」
「いろんな、それぞれの愛の形もあるんだよ」
そんなことを、あったかい物語と、
素敵な絵と共に、子どもに伝えられるのではないかと思います。
LGBTや多様性を子どもに伝えたい時、ぜひこの本を読んでみてはいかがでしょうか。
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