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公開 2015年12月04日  

「何のための英会話だっけ?」親子でフィリピンに行って気づいたこと

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いま、オンライン英会話学校やグローバル企業のコールセンターがフィリピンに多く集まっています。それは、フィリピンでは多くの人が英語を話すから。特に都心では、子どもたちも英語を話すことができて、むしろローカルの言葉を話せない子が出てきているほど。フィリピンでは英語が話せることは特別ではないけど、話せないと仕事も限られてしまう。日本もそうなるかもしれませんね。


フィリピン人の友だちができた!

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昨年(2014年)にフィリピンのセブ島に3週間ほど滞在した時、5歳だった長男は、現地にたくさんの友だちをつくりました。いまだに当時のことを思い出しては「楽しかった~!」と言っています。

うちの長男は英語がほんの少しできます。セブでは現地の子が英語を話していたので、コミュニケーションが取れていたのです。
あとは子ども同士なので、一緒に遊んでいるうちに仲良くなった、という感じでしょうか。

長男にとって英語がほんのちょっとでもできるだけで、世界の人とコミュニケーションが取れる、と感じた最初の出来事だったかもしれません。

なぜ英語を学ぶのか?

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自分自身、フィリピン人先生とのスカイプ英会話を3年以上続けています。フィリピン人の先生は概して発音が良く、ネイティブと変わらない英語を話します。

仕事でちょくちょくフィリピンに行くことがあったのですが、スカイプ英会話の先生だけでなく、現地ホテルでも、お店でも、みな当たり前のように英語が話せるんだな、と感じます。

近年では、母国語よりも英語を話すようになってきており、さらに“お金持ちや育ちのいい子ほど、親が英語を話すようにさせている”ようです。

そこで現地の人に、“フィリピン人は、みんな英語が上手だけど、どうやって勉強しているのか?”聞いてみました。

すると“小学校から英語のクラスがあり英語で勉強するから、誰でも話せるようになる”と言われました。

また逆に質問を受けました。「日本人はどうして英語を勉強しないの?」

「実は普通の日本人は結構長い期間、英語の勉強しているよ。でも、どっちかというと文法がメインで使える英語は勉強しない」と答えました。最近は、以前より“使える英語”を学ぶかもしれませんが、それでもフィリピン人と比べるとまだまだです。

さらに「日本人は普段、英語を使わないの?」と聞かれたので、

「日本にいたら全く使わない。フィリピン人はどうして(母国語じゃなく)英語を使うの?」と聞いてみたら、「だって、そのほうが多くの人としゃれべれるでしょ?実際、あなたともしゃべれてるじゃない?」と言われました。

このように英語を学ぶモチベーションは、非常に単純なのです。

英語が話せれば、世界とつながる

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フィリピン人が”なぜ英語をしゃべるのか?”、それは世界中でより多くの人とコミュニケーションが取れるから。逆に話せないのは、コミュニケーションを拒否している、とさえ感じるようです。

日本にいると英語を使う場面もあまりないでしょう。しかしフィリピンでは、より多くの人と話したい、と思うから英語を学ぶ。そして実際に、”英語が使えないと話せない”というシチュエーションが周りにあふれているのでしょう。

今回、フィリピンに行った時に、一緒に打ち合わせをしたのは、中華系フィリピン人、ブルネイ出身のマレーシア人、アメリカ×フィリピンのハーフ、アメリカ人、そして日本人(自分)です。実際、全員英語でないとそれぞれ意思疎通ができない状態です。

“多くの人とコミュニケーションを取りたいから、英語で話す”、この非常にシンプルな動機こそ、英語学習で一番効果的かなとも感じました。

そういえば、うちの長男も同じでした。フィリピン人の友だちと話したい。だから、例えば「こっちに行こう!」ってなんて言うの?「一緒に遊ぼう!」ってなんて言うの?って、良く聞いてきてましたから。

子どものうちから、“英語をしゃべれないと友だちと遊べない”という環境においてしまうのは、子どもの英語学習では効果的かもしれません。

とはいえ、彼らは言葉が通じなくても遊べるんですけどね。
完全に、フィリピン人の子どもたちと同化して遊んでいたうちの長男、楽しそうだったなあ。

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