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公開 2015年12月13日  

誕生日会の招待を断り続けた自閉症児の母が、初めてYESと言った理由とは

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海外サイトで見つけた、手紙の内容に感動したので、ぜひ紹介したいと思います。


お誘いはすべて断ってきたある家族

ある家族は、ホームパーティーや誕生日会に誘われた時に、すべて断ってきました。

なぜなら、その家族の息子であるティモシーは自閉症で他のお家で騒いだり、癇癪を起してしまうことが多いからです。

そんなある日、また、お誕生日会のお誘いが来ました。
母親は、「クラス全員に来た、社交辞令の招待かしら」そんな風に思っていたかもしれません。

その手紙に書かれていた内容は・・・

【誕生日のお誘いの手紙】

“カーター(誕生日の男の子)は学校でよくティモシーの隣に座るらしく、いつもいつも、ティモシーくんの話をしています。
だから、本当に息子の誕生日パーティーに来て欲しいと思っています。

空気で膨らませるお城に、滑り台に、水風船や水てっぽうなどで遊ぼうと思っているので、ティモシーくんも絶対楽しめると思います。
もし他のクラスの子どもがたくさんいるのが大変ならば、みんなが来る前に来て一緒に遊ぶのはどうかしら?うまく行く方法を、一緒に見つけましょう。”


この手紙に、ティモシーくんの母親は感激しました。
手紙には、思いもよらない、気遣いの言葉があったからです。

今まで、こんな風に「なんとか一緒に、うまくいく方法を見つけよう」なんて、言ってくれる人はいませんでした。

招待状へのお返事は…

「素敵なお母さんへ

私はあなたに会ったことないし、あなたも私に会ったことがないですね。けれど、私の息子のティモシーは、学校でたまにあなたの息子の隣に座るらしいです。

ティモシーは、重度の自閉症のある男の子です。

そしてティモシーは、遊ぶのが本当に本当に大好きな男の子です。
学校では多くの支援が必要だし、目の前で起きていることを理解できていないことも少なくないわ。

彼は友だちが欲しいけど、どうやってつくっていいか分からない。
彼は遊びたいけど、聞き方が分からない。
彼はいろんなグループに入りたいけど、どうしていいか分からない。

障害のある子どもの親は、愛する子どもが同じ友だちの集まりに参加できない時、どれほど悲しい気持ちになるか私はよく知っています。スポーツイベント、お泊まり会、そう、そして一番大変な誕生日会。

私の息子は、これまで一度も誕生日パーティーに参加したことがありません。招待状はいくつかもらったことあるけど、ほとんどの場合はクラスを全員を誘っただけ。嬉しいのよ。感謝していないわけではないんだけど。

でも、本当にティモシーが誕生日会に来たらどうなるか、他の親は知ってるのかしら?
騒いだり、癇癪を起こしたり。お誕生日を祝ってる子どもから、スポットライトを奪うなんてことはしたくありません。”

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この手紙の内容からは、「参加したいけど、参加できない…」
そんな、ティモシーくんや家族の行き場のない気持ちが伝わってくるようです。

しかし、手紙の内容はこれで終わりではありませんでした。
ティモシーくんの母親の手紙は、このように続きます。

“だから私は、いつも招待を断っています。全て。


・・・特別な手紙が添えられた、あなたの招待状がくるまで。

あなたはおそらく気づいていませんが、
あなたがくれた手紙の中の言葉は、私が欲しかった言葉そのままでした。

あなたの息子のおかげで、ティモシーには友だちがいる。
あなたの息子のおかげで、ティモシーは誰かに必要とされていると思える。
あなたの息子のおかげで、ティモシーは言いたいことが言える。

そして、あなたのおかげで、私はまた明日を笑顔で生きれます。

あなたのおかげで、次回の病院の診断も耐えれる。
あなたのおかげで、息子に集まる目線と、聞き飽きた質問に耐えられる。
あなたのおかげで、私はティモシーの将来に希望を持てる。

何が言いたいかというと、あなたとあなたの息子さんは本当に素敵だわ!

そして知らないママから来た招待状の返事は…もちろんYESだわ!

人生で初めてのYES。
そして、今からパーティの日を待ちきれません。

感謝の気持ちを込めて、
ティモシーの母”

相手をまず知ることから始める

いかがでしたでしょうか?

自閉症という発達障害があるために、なかなか家族での交流、
お友だちとの交流ができてこなかった、ティモシーくんとその家族。
手紙に綴られた暖かい言葉から、非常に喜んでいることが伝わってきました。

誕生日会に誘ってくれたことはもちろん、ティモシーくんを招待したお母さんの手紙にあった
「うまくいく方向を、一緒に見つけましょう」
という言葉に含まれた想いが、何よりうれしかったのではないでしょうか。

「発達障害」ときくと、中には、交流したり、誘うことを躊躇する人がいるかもしれません。
でも、それは“知らない”ということや、知らないからこそ起きる“憶測”が引き起こしているだけかもしれません。

相手を一方的に理解しようとするのではなく、
相手に寄り添い、互いに分かり合おうと歩み寄る。

それが本来、人同士が関わる上で大切にしなければいけない姿勢だと、改めて気がつきました。

相手を知り、理解し、交流していく。
そんな当たり前のことを、自然にしていけるようになりたいと思いました。

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