私は子どもが大好きです。どのような年齢でも子どもはかわいいと思っていたし、すべての子どもがかわいく見えていました。先輩ママたちから「自分の子は格別だよ」とよく言われていたのですが、「そんなことはないだろう。みんな一緒くらいだよ」と思っていたのです。
だから、まさか自分が親バカになるなんて思ってもみませんでした。
「親バカ」と「バカ親」の違いって、何だろう?
18,403 View子どもを生む前は、自分は親バカになんてならないと思っていました。なのに、こんなにも親バカになるなんて!うちの子は本当に可愛くてすごいんだ!と言うと自慢しているように思われる…人の目を気にして我が子のことも胸をはって言えないような世の中ですが、「親バカ」はそんなに悪いことでしょうか?私が伝えたいことについてまとめてみました。
自分の子は格別にかわいい?生まれるまではそうは思わなかった
自分が親バカだと気づいたのは、息子が笑いかえしてくれるようになってから
息子を産んでからしばらくは、私も母親になったんだという何とも言い尽せない幸せな感覚と同時に、夜間の授乳で眠れないという子育ての大変さに向き合っていました。まさか自分が親バカになっているなんて、気づく余裕もありませんでした。
しかし、子育てのリズムにも慣れてきた頃、ちょうど息子の笑顔が「生理的微笑」から「社会的微笑」に変わってくる時期と重なりました。そこで私はだんだんと、息子のことを格別に可愛いと思っている自分に気づきはじめたのです。
生理的微笑とは、新生児期に現れる特徴的な微笑みのことを指します。この生理的微笑は無意識のうちに現れる微笑でうれしく笑っているわけではありません。新生児期~生後4週間くらいまでに起こるのが一般的です。
生後3ヶ月頃になると人の顔を見てはっきりと笑顔を見せてくれるようになります。
これを「3ヶ月微笑(社会的微笑)」といいます。
顔が近づくとニコッと笑いかけてくれたりします。
そもそも息子は、生理的微笑の時は私があやさなくても笑っているし、その笑顔が面白くて夫婦で笑いあうくらいだったのです。それがだんだん社会的微笑をするようになってくると、私が笑うと息子が笑い返してくれたり、私があやすことで息子も笑ってくれるのです。そして、そんな息子の姿がとてもかわいく思えたのです。
私は、どんどんいろいろなことを試したくなりました。「息子はどんなモノを好むのか?」「バウンサーに乗せると機嫌が悪いな。」「おお!これを渡したら興味を示したぞ!」などと、子どもの行動に対して面白いと感じ始めました。
息子が成長していく度に、反応のバリエーションが増えていくのがたまらなく面白いのです。そして、何かができるようになるたびに、この子すごい!!天才だ!!と思っていました。何かができるようになると、他の子よりも早い!と思ったり、この子は成長が早いんじゃないの?と思ったり…。今思うと、完全に親バカ度満点な考え方をしていました。
親バカ度にさらに拍車をかけたのが、旦那がFacebookなどに投稿する我が子の記事でした。そこにお友だちから様々なコメントをもらい、それを見てニヤニヤしている自分に気づきます。別に褒められているわけではないのに、自分が褒められているような、とてもうれしい気持ちになったのです。
ここで私はやっと気づきます。自分が本当に親バカだということに。
親バカってそもそもどんなもの?世間にはこう見られているかも
そもそも、親バカってどんなものでしょう?
親バカとは自分の子どもに対して異様なまでに可愛がる様子を指す言葉である。
1.自分の子どもがとにかく可愛いと言いふらす
2.自分の子どもの功績を過度に褒め称え自慢する
…完全の私のことを言われていますね。でも、いいじゃないですか。我が子は本当にかわいいし、すごいと思っているんですから。
そもそも、「過度に」というのは、周りの人の価値観です。親からしたら「過度」ではないわけで、そこにそれぞれの感じ方にズレが生じ、結果として「親バカ」はうざいとか言われてしまうのが現状だということです。
「親バカ」と「バカ親」の違いとは?
さて、「親バカ」と「バカ親」の違いとは何なのでしょうか?
1.自分の子どもがとにかく可愛いと言いふらす
2.自分の子どもの功績を過度に褒め称え自慢する
3.自分の子どもには特例が認められて然るべきだと主張する
1はよくある話だが、2と3はDQN、モンスターペアレントとなる場合が殆どである。
私は特例が認められてしかるべきなんて思っていませんし、世の親バカ全員が必ずしもモンスターペアレントになるとは思っていません。
我が子にも規範を学んで欲しいですし、やっていいことと悪いことを自分で判断できる大人になってほしいので、私自身がそういう人間であることを普段から心がけています。
どちらにせよ、「親バカ」という言葉と「非常識なバカ親」という言葉の意味が一緒になってしまっているような気がします。親バカはこういうイメージがついてまわっているのが現状なのですね。
バカ親だと言われないために、もう一度自分のことを見直してみよう
「親バカ」という言葉と「非常識なバカ親」という言葉が、一緒くたに考えられてしまっている現状を打破するべく、自分自身ができる最善の行動について考えてみました。
1.外にいる時も子どもの様子をきちんとみる
我が子をほったらかして自分のことをしているママ、結構多いです。おしゃべりに夢中になってしまって、自分の子どもがどこに行ったか分からなくなったり、子どもが公共の施設で騒いでいても気にしなかったりします。
しかし、それはママ達が育った環境によっては「教えられてこなかった」からできないこともあります。私は「人に迷惑をかけるようなことはするな」と教わってきたので、我が子にも同じように「人に迷惑をかけるようなこと」とはどのようなことなのか?を一緒に考えながら教えていこうと思います。
2.スマホをみていて子どもをほったらかしはしない
スマホ、私もよく触ります。目はスマホに向けながら、たま~に我が子の動向を気にしつつ、またスマホをいじってしまいます。やっぱりスマホは触りたいですよ、友達と繋がることができるツールですから。
でも、できるだけ自分のやりたいことも我慢せず、我が子の行動は把握しておくということを心がけようと思います。
3.道路では子どもから目を離さない
道路は危険…それは大人の考えであって、基本的に子どもというものは、道路に限らずどこでも走って行ける!と思っています。我が子も、歩き出したら怖くなるなあと今から思っています。
子どもには事前に「道路は危険だ」ということを伝え、手を繋いだり、すぐに我が子を捕まえられるようにしたり、車道側を常に遮りながら歩くよう心がけたり、よほど車通りの多いところは通らないようにするつもりです。とはいえ、子どもは飛び出す危険が常にある、ということも頭におきながら行動しようと思います。
4.飲食店に行くときにはマナーを守る
子ども連れで飲食店に行くのは、私はとても勇気がいるのですが、なんとも思わないママたちもいるのですね。
私は息子に、「みんながいるところでは静かにするんだよ」と、家と外との違いを伝えています。
親バカだよと自信を持って言える社会を
私は、自信を持って親バカだと言えます。息子が可愛くて、そして素晴らしい存在だと思っています。そして私の周りには、そういうことを自然に言いあえる人が集まっています。だからこそ、安心して「ねえねえ、あのね!うちの子こんなことできるようになったのよ!」と、お互いに笑い合える環境があります。
そして嬉しいことに、その自慢とも捉えられるようなことを言っても、みんな受け入れてくれるのです。受け入れてくれるからこそ、他の人の自慢と捉えられることも、自分のことのように嬉しく思えるのです。このような環境にいられることはとても幸せだと感じています。
一般的には子育てについて批判的な意見が多い世の中ですが、一方では暖かく見守ってくれたり、一緒に子育てを盛り上げようと考えている人もとても多いことを、最近は実感しています。人の目が気になる、だから親バカと言われるのが嫌だ、と思っている人でも、人の目を気にせず、自信を持って「私は親バカです」といえる社会になればいいなと思います。
そのためには、まずは自分のすぐ近くから、認めあい、見つめ合い、共に成長できる仲間を作っていきたいと思います。みなさんには、気兼ねなく自分の子どもの自慢を言い合える、そして認め合える仲間がいますか?もしいるのなら、その仲間を大切にしてくださいね。きっとその関係性が、自分を助け、さらには人を助ける一手になると私は考えています。
まとめ
人の目を気にして「親バカ」と言えないなんてもったいない!私は今、そう思っています。我が子はかわいい!素晴らしい!と、心の底から言い合える社会を目指して、まずは自分の行動を振り返ってみると良いですよね。
最近は、子育てしている人に冷たい風が吹いているように感じますが、世間は「常識をなんだと思っているんだ」と言いたいだけなんだと、記事をまとめてみて再認識しています。みなさんには、自分にとって「常識」とは何なのか?そして自分の子どもに学んでもらいたい「常識」とは何なのか?を考えながら、日々の子育てをしてほしいと思います。
「自分は親バカだ」と自信を持って、胸をはって言えるような社会を、一緒に作っていきましょう。
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