子どもの鼻水トラブル!上手な拭きとり方と鼻下のかぶれの対処法のタイトル画像
公開 2016年01月28日  

子どもの鼻水トラブル!上手な拭きとり方と鼻下のかぶれの対処法

118,204 View

子どもの鼻水、日常茶飯事ですよね。少々なら問題ないですが、長く続くと鼻の下のかぶれや痛みなどのトラブルが発生します。うちの子は肌が弱くてトラブルが起こりやすく困っていました。そんな時小児科の先生や看護師さんに教えてもらった、鼻水の上手な拭きとり方とかぶれてしまった時の対処法をお伝えします。


鼻水ってなんで出るの?

子どもって本当にいつも鼻水をたらしていませんか?なんでこんなに出るのでしょう。

もちろん鼻水が出るにも理由があります。
一般に知られているのは風邪です。ウィルスに感染して鼻の粘膜が刺激され、そのウィルスを排出させるために出ると言われています。
アレルギーも同じでアレルゲンとなるものを排出するためです。

この他に、空気の乾燥や寒暖差の刺激によっても出ることもあります。子どもは大人よりも敏感なので、少しの刺激でも大量に鼻水が出るそうです。

鼻水の拭きとり過ぎ?鼻が痛くなる原因とは?

鼻水に気づくとティッシュで拭きとります。これはごく普通の行為ですね。

3歳くらいまでは自分でうまく鼻がかめないため、周囲が拭きとることが多いかと思います。自分の体ではないと力加減が難しく、ちょっと強い力になってしまうこともしばしば。痛みが伴い、鼻水を拭こうとすると嫌がられることもあります。

自分で力加減が調整できる大人でも、風邪や花粉症など頻回に鼻をかむと痛くなった経験があるのではないでしょうか。

さて、鼻をかんで鼻が痛くなる原因は2つです。

①鼻水を拭きとるときの摩擦の刺激
拭きとる時の摩擦は、力加減のほか、拭きとるものの柔らかさも関係します。

②鼻水の成分
鼻水の成分には、たんぱく分解酵素が含まれており、正常な状態の皮膚を溶かしてしまうと言われています。
そのため、鼻水が長時間皮膚に付着した状態も、肌には悪影響ということになります。

鼻水くらいで病院受診してもいいの?

子どもは鼻水を出すのは常で、このくらいで病院に行っていいのか悩むというのをよく聞きます。
確かにただ鼻水が出ているだけで、熱はなく咳も出ず食欲もあり元気だったら必要ないかもしれません。

私もそのように思って、鼻水以外の症状がなければ様子を見ることが多かったのですが、鼻の下のかぶれがひどかった時に病院受診して医師に聞いてみました。

結果は「鼻水が多くのどに垂れこんでいる感じがするときや、夜寝ているときに苦しそうだったら診察してもらったほうがいい」でした。鼻水を止めるというのは難しいそうですが、子どもは症状なく悪化していくことがあるためだそうです。

また、かぶれた場合ですが、ひどい時はとびひのようにどんどん広がっていってしまうので甘くみないほうがよいということでした。

そのため、鼻水でもかぶれでも、気になる時は病院に相談するのことがいいと思います。かぶれについて皮膚科の医師に相談した時も同じ返答でした。我が家はひどくなってしまってからの受診となったため、結局ステロイドを使用するほどになってました。

子どもの鼻水トラブル!上手な拭きとり方と鼻下のかぶれの対処法の画像1

鼻水の拭きとり刺激を少なくする方法①

・柔らかいものを使う
今は保湿剤が入った柔らかいティッシュが売っていますので、そちらを使っていただくのがお手軽です。
ティッシュのほかに、赤ちゃん用のお手拭きなどアルコールが含まれていないウェットティッシュや清浄綿もおススメです。


・クリームなどを塗り保湿
乾燥している肌はトラブルが起こりやすいので、鼻水を拭き取ったらクリームなどを塗ります。
クリームには油分が含まれているので、次に鼻水が出た時に肌に直接付くのを予防してくれます。
拭き取る時に肌に直接ティッシュなどがこすれないため、摩擦刺激も軽減してくれます。

我が家はワセリンを使用しています。
口に近いため舐めてしまうことがあるので、薬剤師さんに相談したところ、ワセリンであれば問題ないとのことでした。
もしヒルロイドなど処方されているものがあれば、こちらも問題ないとのことでした。

鼻水の拭きとり刺激を少なくする方法②

拭きとり方ですが、拭きとる方法ではなくてちょっと変わった方法が今流行りつつあります。
その方法を紹介します。

1、ティッシュを四つ折りにし縦長にする
2、人差し指(中指でも可)にティッシュを巻きつける
3、ティッシュを子どもの鼻下にあてる
4、反対側の手でティッシュを下に引く

子どもの鼻水トラブル!上手な拭きとり方と鼻下のかぶれの対処法の画像2

この方法では、ティッシュと肌の接触面積が少ないので、摩擦刺激をうける範囲を少なくできるだけでなく、ある程度の粘稠度のある鼻水であれば、奥のほうにあるものまでズルズルと出てきます。その分すっきりと鼻水がとれるため、子どもも楽になるし、拭きとる回数も減らすことができます。

ただ、ティッシュを巻く手間や子どもがこの方法に慣れるまでは嫌がったりすることもあるので、様子を見ながらすすめていくといいかもしれませんね。

やり方の動画もあるので紹介します。

鼻下がかぶれてしまった時の対処法

どれだけ気をつけていても、あっという間に悪化してしまうのも子どもの肌トラブルの特徴です。
かぶれてしまった時、どうしたらよいでしょう。

ポイントは2つです。
・鼻水が残らないようにきれいにする
・ワセリンなどで鼻水の付着を防御

鼻水の成分が残ってしまうとよくなりませんので、毎回は難しいですがこまめに清浄綿などで拭き取りましょう。
特にお風呂上がりはきれいになっているので、鼻水が付着する前にワセリンを塗ってしまうことが大切です。この際ワセリン以外だと馬油になります。

医師の話だと、既にかぶれが起こったところには、普段使用している保湿剤を使用するよりも刺激が少なくてよいとのことでした。
もちろん何もしないよりは普段の保湿剤でも塗るだけましだそうです。

かぶれて赤くなったり痛くなった場合は、子どもは気になって触ってしまいさらに悪化してしまいます。
紫外線を浴びる場所のため痕が残ったりすることもありますので、病院で薬を出してもらいましょう。
早めの受診であれば、非ステロイド剤の使用でよくなります。

もちろんかぶれないようにするのが一番なので、肌の弱いお子さんは「鼻水が垂れた!」となったらすぐに拭き取り、クリームを塗りましょう。乾燥肌はトラブルの大敵なので、毎日の保湿も大切です。

Share!