新生児・赤ちゃんとペットの同居はOK?メリット・注意点・コツまとめのタイトル画像
公開 2016年03月22日  

新生児・赤ちゃんとペットの同居はOK?メリット・注意点・コツまとめ

77,629 View

近頃では、ネットの動画配信サイトでの赤ちゃんと動物のほほえましいムービーが話題になっていますよね。でも、赤ちゃんとペットが一緒に住むことって大丈夫なの?危険なことはないのかしら?と、ふと心配に思う方もいるかもしれません。そこで今回は、新生児・赤ちゃんとペットが同居することのメリットや注意点、コツなどを詳しくまとめてみました。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030023436

目次 新生児・赤ちゃんとペットの同居はしてもいいの?
新生児・赤ちゃんとペットが同居するメリット
赤ちゃんとペットの同居で気をつけること①アレルギー
赤ちゃんとペットの同居で気をつけること②感染症
赤ちゃんとペットの同居のコツ①衛生面
赤ちゃんとペットの同居のコツ②しつけ面
赤ちゃんと一緒に成長してもらおう

新生児・赤ちゃんとペットの同居はしてもいいの?

もうすぐ赤ちゃんが生まれる!となると、家庭でペットを飼っている場合はいろいろ心配事があると思います。でも実は、赤ちゃんとペットを同居させることにはたくさんのメリットがあるんですよ。

ただ、赤ちゃんとペットがうまく付き合っていくためには、さまざまな注意点やコツが必要なだけ。それさえクリアすれば、仲良く一緒に暮らして行けます。

ですから、何か特別な理由がない限り、赤ちゃんとペットの同居は問題ないので安心しましょう。次に、赤ちゃんとペットが同じ場所で暮らすメリットをたっぷりとご紹介していきましょう!

新生児・赤ちゃんとペットが同居するメリット

赤ちゃんの心の発達に良い

人間ではないペットと幼いうちから触れ合うことで、赤ちゃんにたくさんの良い影響を与えてくれます。自分と同じくらいの大きさだけど、自分とは違う生きものがいて、その生きものにもうれしい、悲しいなどの感情もある。

そういったことを身近に学べるということは、ペットを飼っていなければできないことです。また、ペットを認識できる年齢になったときには、思いやりや命を大切にする気持ちが自然と生まれることでしょう。子どもの感情や情緒を豊かにしてくれる、情操教育にもなりますね。

Wの癒し効果

赤ちゃんもペットも可愛いですが、どちらにも違った可愛さがあります。そのどちらもいっぺんに見ることができることは、忙しくてたいへんなママやパパの心を癒してくれることでしょう。

イライラしてストレスが溜まることもあると思いますが、そんなときには赤ちゃんの無邪気な笑顔やペットの純粋な態度を見るだけで、癒され度も倍ですね。多少疲れていても、「頑張って良かった」と思えるのです。

ペットが赤ちゃんを守ることも

特に犬や猫などの動物は、小さい生きものを見ると「守らなきゃ!」という母性本能が働くため、赤ちゃんに優しくしてくれます。中には掃除機の音や何かが壊れる音がしたら、真っ先に赤ちゃんのもとへ向かって守るしぐさをするペットもいるくらいです。

そんなペットを見て育った赤ちゃんは、ペットとお互いに良い関係を保てるようになりますよ。自分の味方でいてくれる存在がいることは、赤ちゃんが精神的にも安心することにつながります。

免疫力の向上

一昔前は「犬が赤ちゃんに後天的に悪い影響を及ぼす」と言われていたこともあります。しかし最近のアメリカの研究では、赤ちゃんや幼少期から動物が近くにいる環境に置かれていた子どものほうが、アレルギーを起こしにくいということがわかっています。

また、赤ちゃんがペットとの接触でさまざまな細菌に触れることは、免疫力アップにつながるという説もあります。実際、フィンランドの Kupio大学病院の小児科医たちによる研究によって、犬を飼っている家庭の子どもはそうでない子どもよりも、風邪をひくことが少ないという実証結果も出ているのです。

最高の友達になれる

赤ちゃんが成長していくにつれて、ペットよりもいろいろなことができるようになり、さらに大きさも超していきますよね。そんな成長をいつも見守ってきたペットは、子どもを最高の友達だと思ってくれています。

子どもにとってもペットは、物心のつく前からずっと一緒に育ってきた兄弟のような存在。きっと、お互いにかけがえのない大切な親友として関係を築いていくことができるでしょう。

赤ちゃんとペットの同居で気をつけること①アレルギー

犬、猫、うさぎ、ハムスターなどさまざまな種類の動物がいますが、ほとんどの動物に共通して言える注意が必要なものにはまず、アレルギーが挙げられます。

アレルギーとは、体内に取り込まれたのが正常な物質にも関わらず、それを体が異物だとみなして過剰に反応してしまうために引き起こされる症状です。異物を排除する免疫機能が働き、それがくしゃみや鼻水などの異物除去行為として表れるのです。

中には最初は平気でも、飼ってから5〜6年も経ってから突然アレルギー症状が出る人もいるようです。アレルギーのもとになるアレルゲンは、ペットのフケや毛、よだれ、尿に接触した際に体内に侵入したりして体に取り込んでしまいます。

アレルゲンを一定量体内に入れてしまうことで、「IgE抗体」というタンパク質が体内で生成されます。1回その抗体ができてしまうと、次に同じアレルゲンが入ってきたときに反応し、喘息などのアレルギーを発症してしまうのです。

では、どのように対策すればよいのでしょうか?アレルギーを発症させないためには、アレルゲンを排除することが大切ですので、ペットのフケや毛を定期的にシャンプーで洗い流しましょう。

月に1回程度のトリミング以外にも、自宅でのシャンプーを週に1〜2回する習慣をつけると良いですね。またブラッシングは毎日行い、フケやダニなどを取り除いてあげます。

他にも室内から屋外の飼育に変えたり、アレルゲンが残りやすいカーペットのある部屋には犬を入れないなど、特に抵抗力の弱い新生児期は赤ちゃんとの生活の線引きをすることも効果的です。

赤ちゃんとペットの同居で気をつけること②感染症

動物は人間にはないさまざまなウイルスや細菌を持っています。毒性の弱いものだけなら特に問題はないですが、もしペットが感染症にかかってしまっていた場合は赤ちゃんにうつってしまい、重症や危篤になってしまう可能性も考えられるので十分に注意が必要です。

対策のためにはまず、国で推奨されているペットの予防接種をくまなく受けることです。例えば犬なら、代表的なものは狂犬病ワクチンが挙げられますね。

狂犬病は人にも伝染する病気で、感染するとほぼ100%死に至ります。今どき狂犬病予防接種を受けさせない飼い主はいないと思いますが、念のためにも、接種の時期が遅れたりしないように入念なチェックが必要です。

他の例を挙げると、猫のトキソプラズマ症も気をつけなければいけない病気です。感染経路は猫のフンからで、妊娠中にかかると怖い病気としてもよく知られていますね。

猫を飼っている家庭では、赤ちゃんがフンに触れないように、また猫のトイレを掃除した手で赤ちゃんを触らないように気をつけましょう。

赤ちゃんとペットの同居のコツ①衛生面

上でご紹介した、アレルゲンを排除するためのペットのこまめなシャンプー・ブラッシングの他にも、部屋自体を綺麗に保つこともとても大切。

特に寝ている時間が多い赤ちゃんは、空気中のアレルゲンをたくさん吸ってしまうと、それがアレルギーの原因にもなってしまいます。掃除機かけや雑巾がけ、粘着テープでの掃除は必ず毎日行いましょう。古い空気が滞るのも体に悪いので、1日に1回は換気をして、新しい空気を室内に流してあげることも大事です。

また、ペットの毛は季節によっても生え変わる時期が異なるので、毛が抜けやすい時期は注意が必要です。どんなに掃除をしてもどんどん毛が抜け、同時にフケも空気中に舞ってしまいます。

そのため、ペットと赤ちゃんの同居には空気清浄機が必需品です。ペットの出入りする部屋には必ず空気清浄機を置いて、アレルゲンから赤ちゃんを守りましょう。

そして基本ですが、ペットと一緒に暮らす赤ちゃんは、布団ではなくベビーベッドに寝かせましょう。高い位置のベビーベッドに置いてあげれば、ペットが赤ちゃんの上に飛び乗ってしまう危険は回避されますよね。それ以外にも、ほこりやちりからも赤ちゃんを守ることができますよ。

赤ちゃんとペットの同居のコツ②しつけ面

赤ちゃんがペットと安全に暮らすには、まず基本的なペットのしつけをしっかりすることが重要と言えます。

抵抗力の弱い赤ちゃんは、動物のよだれに含まれる菌にも弱く、感染症にかかってしまうリスクが高いと言われています。特に新生児期は接触を十分に気をつけましょう。

対策としては、犬や猫など、自由に部屋を動き回ることができるペットの場合は、赤ちゃんが生まれるまでに人をむやみに舐めさせないように訓練させると良いですね。

また、赤ちゃんが生まれて家にやってくる日には、きちんとペットにあいさつをさせることも大切です。まずママがペットに赤ちゃんを見せて、「今日から家族に加わる赤ちゃんだよ。よろしくね。」と話しかけてあげて、ペットの緊張をほぐしてあげます。

ペットによっては、今まで自分がいちばん可愛がってもらっていたのに、そのアイドルの座をとられた!と感じ、やきもちを妬くことで無駄吠え、トイレの失敗が増えてしまうなんてこともあるようです。

そうならないようにするためには、赤ちゃんのお世話をしたあとにはペットともちゃんと遊んであげましょう。

そして、赤ちゃんが少し大きくなり免疫力がついてきたら、人間を介してペットと楽しく遊びます。「赤ちゃんと一緒にいると楽しい!」と思ってもらえることで、ペットが赤ちゃんに抱くイメージがきっと良いものになりますよ。

赤ちゃんと一緒に成長してもらおう

いかがでしたでしょうか?特に生まれたばかりの新生児期に注意しなければならないことは多いですが、それさえきっちり守れば、赤ちゃんとペットを同じ家で生活させるのは良い影響のほうが大きいことがわかっていただけたかと思います。

動物にも豊かな感情があるので、赤ちゃんを大切な家族だと認識してくれれば、どんどん仲良くなってくれますよ。ときには泣いている赤ちゃんにおもちゃを持ってきてあげることもあるというので、驚きです。

これから赤ちゃんが生まれるご家庭に、ペットとの同居の不安を少しでも取り除いてもらえることを願います。赤ちゃんと大事な家族の一員であるペットがどんな風に一緒に成長してくれるか、楽しみですね!

Share!