双子を産んだ私にとって、はじめての育児は、本当につらく大変なものでした。
出ない母乳、3時間毎の調乳と授乳。
抱っこをして泣き止ましても、交互に聞こえてくる泣き声。
連続して2時間眠ることができればいい方で、
最初の頃はほとんど寝ることができず、睡眠不足による疲労がたまっていました。
生まれてから最初の3ヶ月は、子どもに対する愛情というよりも、
「この命を守ることができるのは母親である私だけだ」という義務と責任感でなんとか乗り切ったようなものです。
そんな時、夫のある行動についイラッとしてしまったエピソードをご紹介します(笑)
産科でお世話になった助産師さんから言われた通り、
哺乳瓶の消毒はミルトンのつけ置きで行っていた私。
それが一番楽な方法だったのですが、そんな私に夫はこんなことを言いました。
私もできることなら、そうしたかった。
むしろ、哺乳瓶の消毒は煮沸などで行った方が、薬剤も残らず、気持ち的には体に良いように思えます。
ですが、それをしていなのは、「もう、疲れて疲れてそれどころではない!!」からこそ。
あまりに睡眠をまとめてとれない私を見かねた夫が、こんなことを言ってくれました。
「夜の11時の授乳、俺が代わりにやるから寝てていいよ!」
とてもありがたい申し出でした。
これを変わってもらえるだけで、連続して4時間も寝ることができる!!
私は、すごく嬉しかったのです。
この時期に4時間も寝れることが、本当に本当にうれしかった。
「ありがとう」と言って眠り始めたその時…
私を寝かしてくれると言ったはずの夫が、起こしてくる始末。
4時間も寝れる!!!と思った期待からのまさかの転落だったので、
夫に対しては怒りやら悲しいやらで、この時は私も本気で泣いてしまいました。。
しかも、反対に夫は、子どもが二人とも泣こうが喚こうが、夜は絶対に起きないのです。
それこそ蹴り飛ばさないと起きなさそう(やったことはないですが…)
そして、寝る直前までゲームをする…
だったら夜一回、授乳をしてくれてもいいのに、それができない。
双子だから、一人ではできないと言うのです。
そんなこともあって、夫の育児に対する関わり方には
本当にイライラしっぱなしでした。
期待した分裏切られたこともあり、夫に対して、育児については期待しないようにすることで、
気持ちのバランスをとるようにしていました。
期待していたのに、その通りにならなかった場合の落胆があまりにも大きかったからです。
また、私が他の人より良かったのは、
子どもたちがよく眠る子だったこと。
ミルクで育てたせいでしょうか。
すぐお腹いっぱいになった双子たちは、飲めばすやすやと眠る子たちでしたし、
添い乳をせず、時間ごとにタイミングを合わせて起こしてミルクを飲ませていたこともあって、
生後5ヶ月ごろには、すっかり夜は連続して6時間眠るようになり、母を助けてくれました。
夫は子どもを二人同時に見るのが難しいようだったので、片方だけを任せたり、
育児は私が担当して、料理や洗濯などの家事を夫に任せることで、自分自身の負担を減らすようにしました。
子どもが2歳ぐらいになると、自我も芽生え、自分で身の回りのことも少なからずできるようになりました。
そのおかげか、夫も一人で双子を見ることもできるようになりました。
今では笑い話ですが、生まれた当時は育児というよりも、夫の存在にイライラすることが多かったですね(笑)
ただ、今思い返すと、期待しないようにする、と諦めるよりも、
一人で双子を見てもらえるよう教育しておけば、もっと楽だったのかなぁと思います。
それができるほど、精神的に余裕がなかったんでしょうね。