流産、「妊活」、妊娠、出産、そして赤ん坊が1歳になるまでの育児をつづった全30話のエッセイ。
「町の本屋さん」で働く安月給の夫と、小説家で「ブス」な妻だが、親としては幸せでいっぱい。「私の場合は、育児は楽しいだけで、まったく大変ではない」。
性別に関する考察も読みどころ。
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山崎ナオコーラ
エッセイスト・小説家。
1978年生まれ。國學院大學文学部日本文学科卒業。
2004年、会社員をしながら書いた「人のセックスを笑うな」で文藝賞を受賞してデビュー。主に純文学の場で小説の発表を続ける。
目標は、「誰にでももわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。