「痩せたい!」と思ってダイエットしても、失敗続き……。
そんな人におすすめしたいのが、「BMI(ボディマス指数)」を重視した健康的なダイエットです。
今回は、ダイエット知識としても非常に重要な指標のBMIについて、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
ダイエットの鍵「〇〇」とは
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そもそも、肥満には大きく分類して「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」があります。
皮下脂肪型は洋ナシ型肥満とも呼ばれ、女性に多く、皮膚と筋肉の間に脂肪がたまります。とくにお尻や太ももに脂肪がつくタイプです。
内臓脂肪型はリンゴ型肥満とも呼ばれ、男性に多く、上半身、とくにおなかを中心に内臓の周りに脂肪がたまるタイプです。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病は内臓脂肪型のほうがリスクが高いといわれますが、皮下脂肪型も月経異常や不妊、乳がんの発症と関連性があると考えられています。
そして、重要な指標となるのがBMIです。
BMIは肥満度をあらわす国際標準の指数で、体重と身長をもとに数値を計算します。
判定基準と照らし合わせて、自分が肥満体型かどうかを調べることができます。
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自分の適正体重を知ろう!
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BMIを使って適正体重かどうかを調べてみましょう。
身長や体重のデータが間違っているときちんと計算できないので、まずは最近測った正確な身長体重の計測データを用意してください。
BMIの見方
BMIの計算式は世界で共通しているものの、肥満の基準は国ごとに異なります。
日本肥満学会の基準では、BMI18.5未満が低体重、18.5以上~25未満が普通体重、25以上が肥満となっていて、肥満はさらに4段階に分けられています。
BMIは身長と体重から割り出された数値なので、筋肉が多い場合でもBMIは高くなってしまう点には注意しましょう。
また、BMIが同数値でも、内臓脂肪型と皮下脂肪型で病気のリスクが異なります。
BMIはあくまでも目安程度に考えておきましょう。
BMIの計算方法
BMIは、「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で簡単に計算できます。
たとえば、体重が65kgで身長が170cmだった場合、計算式は「65÷1.7²」、BMIは22.49です。
そして、適正体重は「身長(m)の2乗×22」で割り出すことができます。
身長170cmの場合、計算式は「1.7²×22」、63.58kgとなり、この例の場合はほぼ適正体重といえます。