8月31日と9月1日、『24時間テレビ』(日本テレビ系)が放送される。放送まで約2ヶ月と迫るが、メインパーソナリティーなど詳細は明かされていない。(6月30日時点)

毎年恒例の番組だが、例年に比べてネット上では厳しい声が多くて…。

【関連記事】今年も実施『24時間テレビ』、“募金ネコババ”で出演者から不信感 「例年にない」事態も起きて…

 

■メインパーソナリティー選びに難航

『24時間テレビ』のメインパーソナリティーは、2003年のTOKIO以降、STARTO ENTERTAINMENT(旧:ジャニーズ事務所)のタレントが起用されてきた。ただ、今年の「選考」は難航しているようだ。

ある制作会社関係者は、「例年、メインパーソナリティーは4月から5月初旬に発表されていたので、大幅に遅れています。業界内では、今年もSTARTO社タレントが出演すると見られていますが、これまでのように番組の顔となるメインパーソナリティーではなく、違う形での起用になる可能性も囁かれていますよ」と話す。

 

関連記事:『岩下の新生姜』社長はなぜ都知事候補・ひまそらあかね氏を応援する? その理由を直撃

■不祥事が続く日本テレビ

現在、日本テレビを取り巻く状況は芳しくない。昨年11月、日本テレビ系列の日本海テレビ元幹部社員が、『24時間テレビ』の売上金や寄付金を着服していたことが発覚。今年1月にはドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが「原作改変」を告白した後に急逝し、放送局である日本テレビは厳しい批判にさらされた。

また、6月には『現代ビジネス』が、日本テレビとフジテレビがロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の新居を過剰報道したとして、メディア資格を取り消されたと報じた。募金着服、『セクシー田中さん』騒動、大谷選手からの「出禁」と、不祥事が続いているのだ。

関連記事:デヴィ夫人、雅子さまと紀子さまの名前で気付いたこと 「これは偶然でしょうか…」

■脳裏をよぎる「4年前の悪夢」

不祥事が続く中での『24時間テレビ』開催は「逆風」になりかねない。「募金着服の件もあり、番組の看板であるチャリティー企画とどのように向き合うかが重要になります。この辺りが不明なままだと、視聴者からさらに厳しい目を向けられるでしょう」(前出・制作会社関係者)。

日本テレビを取り巻く状況から、前出の制作関係者の脳裏には「4年前の悪夢」がよぎったという。

「2020年8月、コロナの感染拡大期に『24時間テレビ』を開催したことで、世間から批判を受けました。日本テレビ側も、客席に観客を入れなかったり、対面での募金活動を中止するなど、対策は施しましたが、自粛ムードが強かった年だったため、疑問を抱く人も多かったのでしょう。その頃と状況は異なりますが、今年も20年同様、視聴者は”歓迎ムード”とはいかないと思います」(前出・制作会社関係者)。

 

関連記事:電車で拾った平仮名の手紙、心が汚れた大人は読めないと判明 たった1文字違うだけで…

■「もうやめちまえ」怒りの声も…

ネット上でも、『24時間テレビ』開催に対して厳しい意見が続出。

「日テレさん24時間テレビで募金の着服という企画の根幹を揺るがす不祥事起こしながら今年もやりますとか」「チャリティー自体はいいもんだと思うがもう何十年同じことしてんだよ マンネリしか出来ないならやめちまえ」「チャリティーと言葉を付ければ、何しても構わないという感じの内容だし、マラソンだって本当に必要なのかって思う」といった声があがっている。

今年、番組開始当時から採用されていたキャッチコピー「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」に変更された。疑問形でなく、断言できるような番組になることを期待したい。

 

関連記事:社長がひまそらあかね都知事候補を応援した『岩下の新生姜』を扱う飲食店に嫌がらせが相次ぐ その結果起きたことは…

■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人