「ちいさなメダル」収集は、「ドラゴンクエスト」シリーズのやり込み要素としておなじみです。メダルを集めることで豪華な景品と交換してもらえますが、なかには使い道のないアイテムを渡してきた「メダル王」もいました。いったい、どんなものがあったのでしょうか?
初出の『ドラクエ5』では最強のムチ系装備だった「グリンガムのムチ」だが…… 画像はスマートフォン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(スクウェア・エニックス)
【画像】え、守備力? 知らん! コチラが防具としては役に立たないのに、少年たちが欲しがりまくったムフフ装備です!画像を見る(4枚)
もらってもしょうがない? 歴代メダル王が授けた微妙なアイテム
「ドラゴンクエスト」シリーズでは、「ちいさなメダル」を集めるというやり込み要素がおなじみです。指定の枚数を集めて「メダル王」の元へ行けば、貴重なアイテムを入手できます。しかしなかには、せっかく苦労して集めても、使いどころのないアイテムを渡してきたメダル王もいたようです。
リメイク版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』での「グリンガムのムチ」は、強大なライバルの存在で影が薄くなってしまった景品です。こちらはちいさなメダルを60枚集めて持っていくことで、メダル王からもらうことができます。
グリンガムのムチといえば『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』で初登場した、敵全体、もしくはグループ単位で攻撃ができる優秀な武器です。シリーズ共通で攻撃力は高く設定されているため、ムチ系の最高峰として認識しているプレイヤーは多いのではないでしょうか。
リメイク版『ドラクエ4』では、「グリンガムのムチ」を装備できるのは女性キャラである「アリーナ」、「ミネア」、「マーニャ」の3人のみ。物理攻撃が主体のアリーナに装備させるのが妥当といえるでしょう。しかしクリムガンのムチには、装備しているとアリーナの強みである「会心の一撃」が発生しなくなるという落とし穴が隠れています。さらに、アリーナの最強装備としては、2回攻撃が可能になる「キラーピアス」がファミコン版から存在しています。アリーナの個性を潰すばかりか、さらに使い勝手の良い武器が存在するため、性能を確認して「使わないなあ」「もらってもしょうがない」とため息をつくプレイヤーが続出しました。
歴代最強格のシリーズ装備なのに、肩を落とす結果となった景品として、『ドラクエ5』の「メタルキングのたて」を思い浮かべた人もいるかもしれません。本作のメタルキングのたては、ちいさなメダル50枚でもらうことができます。
メタルキング系統の装備といえば、歴代シリーズの多くで高い性能を誇っています。景品一覧に並んでいるのを見て、「強そう!」とウキウキで交換し、その結果「守備力が高い以外、大したことなかった」とガッカリした思い出はないでしょうか。
他ナンバリングタイトルの「メタルキングのたて」は、攻撃呪文やブレス攻撃に耐性がついた強力な性能ですが、『ドラクエ5』では補助呪文への耐性しかありません。先に後発のタイトルをプレイしたプレイヤーは、耐性がついていると思い込んで装備し、ブレスや攻撃呪文で打ちのめされ、「もはやワナだろ」という声ももらしていました。同じくメタルキング系防具の「メタルキングヘルム」も耐性はありませんが、守備力が低めの「ビアンカ」が装備できるという点で軍配が上がります。
終盤まで一貫して、微妙な装備を渡し続けてきたメダル王もいました。リメイク版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の「メダルおじさん」です。メダルの景品には「ちからのゆびわ」「ドラゴンクロウ」といった装備が用意されています。
しかし本作は店で購入できる装備の性能が高いため、メダルおじさんかからもらえるアイテムは早々に用済みとなってしまいます。実際にネット上では、「取りに行くのが面倒くさい」「行かなさすぎて存在を忘れてた」という辛らつな意見が飛び交っていました。冒険の途中で必死にメダルを集めても、「店で売っている装備の方が強い……」というパターンも珍しくなかったのです。
もちろん、ちいさなメダルでもらえるアイテムには、冒険を快適にしてくれるものも多々存在します。たとえ性能がイマイチで、代替品があったとしても、「他では手に入らないものが多い」というところにやり込み甲斐を感じ、せっせとメダルを集めるプレイヤーが多いのもまた事実です。皆さんにとって、思い出深いちいさなメダルの景品はなんでしたか?
スマートフォン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』:
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