『ONE PIECE(ワンピース)』といえば、悪魔の実の能力を使って繰り広げられる、迫力のバトルが見どころのひとつでしょう。なかでも、相手を無力化できる精神操作系の「悪魔の実」の能力者をみてみましょう。



ペローナを立体化した「フィギュアーツZERO ペローナ -スリラーバーク編-」(?BANDAI SPIRITS) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

【画像】ネガティブ姿に「笑った」 こちらがペローナの餌食になったキャラです(4枚)

精神系も扱い方次第では最強?

『ONE PIECE(ワンピース)』といえば、「悪魔の実」を使った激しい異能力バトルが、魅力のひとつといえるでしょう。特に「最強」の悪魔の実については、「ゴロゴロの実」「ピカピカの実」を筆頭にさまざまな意見が飛び交っています。

 攻撃力や破壊力に関しては上記の悪魔の実を超えそうなものは思いつきませんが、そのような力自慢たちでも、精神を鍛えることはそう簡単ではありません。今回は、強者でも地味にダメージを食らう、できれば戦いたくない、精神的に相手を追い詰める「悪魔の実」をみてみましょう。

 まずは、「スリラーバーク編」で登場した「ホロホロの実」です。元王下七武海である「ゲッコー・モリア」の部下「ペローナ」の持つ能力でした。「ホロホロの実」の能力は、分身のゴーストを生み出し、自在に操ることができるというものです。

 なかでも厄介だったのが、ゴーストに触れられるとネガティブになってしまう「ネガティブホロウ」でした。その能力によって、麦わらの一味は全員ネガティブになってしまい、戦闘不能におちいります。

 このとき、根っからのネガティブ思考であった「ウソップ」には効き目がなく、ウソップのおかげでペローナを倒すことができました。ただ、ウソップ以上のネガティブ思考な人物はそうそういないでしょう。そういった意味では、かなり敵に回したくない能力です。

 また、元王下七武海「ボア・ハンコック」の「メロメロの実」もかなりの精神的にくる能力です。「メロメロの実」は、能力者に魅了された対象を石化状態にします。つまり、よっぽどの変わり者でない限り、いかなる強者も魅了されたら終わり、ということです。

 ハンコックの活躍シーンといえば、「マリンフォード頂上戦争」があげられます。「メロメロの実」の能力で射抜いたものを石化したり、敵を部分的に石化して蹴り崩す技を披露したりしました。

 また、黒ひげ海賊団の幹部である「カタリーナ・デボン」や「バスコ・ショット」もあっさり石化しており「女性の実力者でも防げないのか。これはビビった」「覇気でも防げないのかな…」と、「メロメロの実」の脅威に驚きの声が多数みられました。

 そのほか、元四皇「ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)」の能力「ソルソルの実」もかなり汎用性の高い最強能力です。「ソルソルの実」は、魂を自在に操ることができる能力であり、他人の寿命を吸い取ったり、その魂を物体や植物に分け与えて擬人化させる「ホーミーズ」を生み出したりできます。

 特にビッグ・マム自身の魂で生み出した特別なホーミーズ「二角帽のナポレオン」「太陽のプロメテウス」「雷雲のゼウス」は特別で、ビッグ・マムの戦闘中に、力を発揮しました。

 そもそもの身体能力に加えて、プロメテウスの炎やゼウスの雷を加えた戦い方は、あまたの強者を倒してきました。「ワノ国編」では、「ロー」と「キッド」によって倒されますが、当時、ゼウスはいませんでした。もし、ゼウスがビッグ・マム側にいたときに戦ていたら、もっと苦しい戦いになっていたことでしょう。

 こうして振り返ると精神的に相手を追い詰める悪魔の実の能力者は女性が多いことが分かります。

 現在では「過剰な覇気」によって悪魔の実の能力をある程度、防げることが分かってきました。しかし、そもそも覇気を維持するために体力を使うのに、過剰な覇気はずっと続けることは至難の業でしょう。できれば、今後の展開で戦わないことを祈るばかりです。