【F1】角田裕毅と異例の早期契約を結んだRBチーム代表がその“真意”を示唆「彼に次のステップを踏み出す環境を提供」

 F1のビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)に所属する角田裕毅が今季例年より早期に契約延長を結んだことについて、チーム代表のローラン・メキース氏が理由を語った。

【画像】米プロレーサー、リンジー・ブルワーの厳選フォトを一挙お届け! 日本時間6月9日にRBは角田との契約を2025年まで延長することを発表。デビューイヤーから同チーム(当時スクーデリア・アルファタウリ)での参戦を続けてきた角田はいずれの年もサマーブレイク後の9月に契約更新の発表があったため、今季は異例の早さと言える。

 専門メディア『Racing News 365』によると、メキース氏は角田の“急成長”を高く評価したという。「ユウキが2024年の最初のレースで踏み出した一歩が、彼の契約延長につながった。驚異的だったと思う」とし、さらに「ドライバーが成長のステップを踏むのは過去にも見たことがあるが、3シーズン目から4シーズン目までにあれほどのステップを踏むことはめったにない! 彼は、さまざまなサーキットやコンディションで、非常に速く、非常に安定した週末を過ごしてくれると信じている」と契約延長の根拠を述べた。

 同メディアは、この“ステップ”について、特に無線での感情コントロールだと角田自身が考えていると説明。かねてからレース中の感情の起伏によってパフォーマンスが乱れると指摘されることが多かった角田だが、今季はチームメイトのダニエル・リカルドのコミュニケーションスタイルを観察することによって、感情のマネジメント方法を獲得したという。

 メキース氏は続けて「私たちは彼を望んでいることを示したかった。ユウキは野心的であり、我々も野心的であり、彼はこのチームの未来において重要な役割を果たしている。そして私たちは彼に次のステップを踏み出すための環境を提供することができると思う」とし、角田の希望であるレッドブル昇格を含めたトップチーム移籍の道を残しつつRBに貢献してもらう、という関係性を維持する真意があったことを示唆した。

構成●THE DIGEST編集部

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